3日間のテスト総合順位でRed Bull Honda with 日本郵便が5番手、Honda Suzuka Racing Teamはテスト最終日に2分7秒台を記録し、8番手につける

2018 合同テスト 3日目 2018.07.12

3日間のテスト総合順位でRed Bull Honda with 日本郵便が5番手、Honda Suzuka Racing Teamはテスト最終日に2分7秒台を記録し、8番手につける

真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)に向けて3日間にわたって開催されてきた公開合同テスト2回目が、最終日を迎えました。当日は気温35℃を超える酷暑の中で前日同様、A、Bグループに分かれてテストが行われました。9時からAグループ、Bグループの順で40分の走行が2回にわたって行われ、トータル80分のセッション。午後14時からもA、Bグループがそれぞれ90分の走行セッションをこなしました。

Red Bull Honda with 日本郵便は、中上貴晶がMotoGPクラス参戦のため不参加、レオン・キャミアは10日のテスト走行中の転倒に負ったケガの影響により鈴鹿8耐への参戦を見合わせることが決まったため、高橋巧が一人で2台のマシンを乗り換えながら、マシンのセッティングを作り込んでいく作業を続けました。この日もロングランを何セットかこなし、レースウイークに向けてマシンの調子を整えました。

Red Bull Honda with 日本郵便

MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの水野涼とパトリック・ジェイコブセンは、昨日はお互いのマシンを乗り換えながら、セッティングの確認作業を行っていましたが、テスト最終日となった今日はお互いのマシンに少しずつ変更を加え、マシンのベストポジションを探す作業に集中。最後のセッションでは2人が同じ仕様のマシンに乗り込み、ロングランも行いました。
F.C.C.TSR Honda Franceは、今日もフレディ・フォレイとジョシュ・フックが走行に参加。昨日はマシンのベースとなるセッティングがなかなか決まらずに苦労していましたが、前日の夕方に見つけたセッティングを今日でさらに改善させ、手応えをつかんでいました。アランは走行で痛めた膝がまだ万全ではないことから、最終日の走行は断念。しかし、ピットではチームメートのタイムをメカニックとチェックするなど、チームと共にテストの推移を見守りました。それでも6月に行われたテストでは走行しているため、チームに不安はないようです。最終的なタイヤの絞り込みを済ませたら、あとはレースウイークを待つのみとなります。

MuSASHi RT HARC-PRO. Honda

F.C.C. TSR Honda France

KYB MORIWAKI MOTUL RACINGは清成龍一、高橋裕紀に加え、ダン・リンフットが参加。本選に向けてトライ&エラーを繰り返しながらも、鈴鹿サーキットの路面に合うタイヤ選択の作業を続けました。

au・テルル MotoUP RTは、最終日も秋吉耕佑のみが単独走行。チームメートの長島哲太とイサック・ビニャーレスが乗りやすいマシンになるようにと苦心しながら、セットアップを進めていました。

Honda Asia-Dream Racingからは、ザクワン・ザイディ、トロイ・ハーフォス、アンディ・イズディハールがテストに参加し、ロングランを繰り返し行いました。テストではライダー3人が安定したペースで周回を重ね、レースへの自信を深めました。今年はトップ10に入ることを目標としています。

Team SuP Dream Hondaは山口辰也、J-GP2クラスに参戦中の若手ライダー、作本輝介と岩戸亮介が参加しました。作本と岩戸は3日間のテストでマシンに慣れ、それぞれがタイムアップを果たし、山口のタイムに迫っています。

Honda Dream RT 桜井ホンダはこれまで全日程でテストに参加している濱原颯道に加え、伊藤真一が2回目のテストでは初の参加。伊藤が主にセッティングを詰める作業を行い、濱原はユーズドタイヤでの走行を重ねるなど、タイヤのライフが少ない中での走りを模索し続けていました。

KYB MORIWAKI MOTUL RACING

au・テルル MotoUP RT

Honda Asia-Dream Racing

Honda Dream RT 桜井ホンダ

セッション7のAグループでは、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの水野とジェイコブソンがともに2分8秒台を記録し、5、6番手につけます。Honda Dream RT 桜井ホンダは17番手、18番手に付けました。

BグループではRed Bull Honda with 日本郵便が2番手、6番手にはF.C.C. TSR Honda Franceがランクイン。7番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、13番手にHonda Asia-Dream Racing、Team SuP Dream Hondaは15番手につけました。

セッション8回目のAグループでは、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが6番手、Honda Dream RT 桜井ホンダが11番手。

BグループではRed Bull Honda with 日本郵便が3番手、4番手にはKYB MORIWAKI MOTUL RACINGが浮上しました。au・テルル MotoUP RTが5番手、F.C.C. TSR Honda Franceは8番手、9番手にHonda Asia-Dream Racing、Team SuP Dream Hondaは前セッションと同じく、15番手となりました。

セッション9のAグループでは、前セッションから大幅にタイムの短縮を果たしたMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが2分8秒070を記録して2番手に浮上。Honda Dream RT 桜井ホンダが11番手でした。

Bグループでは2番手にau・テルル MotoUP RT、3番手にRed Bull Honda with 日本郵便、7番手にF.C.C. TSR Honda France、9番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、11番手にTeam SuP Dream Honda、13番手にHonda Asia-Dream Racingがつけました。

12日の総合タイムでは、Honda Suzuka Racing Teamが5番手に入りHonda勢トップに。MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaが8番手、9番手に高橋巧、11番手に秋吉。17番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、18番手にF.C.C. TSR Honda France、26番手にHonda Asia-Dream Racing、28番手にTeam Sup Dream Honda、34番手にHonda Dream RT 桜井ホンダが入りました。

Honda Suzuka Racing Team

Team SuP Dream Honda

3日間の総合タイムでは、5番手にRed Bull Honda with 日本郵便、11番手にMuSASHi RT HARC-PRO. Honda、13番手にau・テルル MotoUP RT、19番手にKYB MORIWAKI MOTUL RACING、20番手にF.C.C. TSR Honda France、21番手にHonda Asia-Dream Racing、30番手にTeam Sup Dream Honda、38番手にHonda Dream RT 桜井ホンダとなりました。

3日間にわたる合同テストでは、タイムアタックに挑むと言うよりは、セカンドカーも含めて走行を行い、少しでも多くの周回数を重ねることでそれぞれの課題に取り組むチームが多く見受けられました。したがって、この総合順位もそのままチームの実力を表しているとは言えませんが、ここからレースウイークにかけ、各チームがどのようにタイムアップしていくかにも注目です。

この日はテスト最終日だったため、ストップウォッチを持ってピットワークのタイムを計るなど、レース本番に向けてタイヤ交換や給油のシュミレーションを行うチームも多く見受けられていました。先週の2日間ともにウエットコンディションで行われたテストとはうって変わり、3日間ともにドライでのテストとなった今回の合同テスト。合計5日間のウエット/ドライでのテストで得たデータをもとに、各チームはこれからレースウイークに向けての戦略を練っていきます。

藤井正和|#5 F.C.C. TSR Honda France - 監督
「世界中で見ても、鈴鹿サーキットっていうのは飛び抜けて難しいサーキットなんですよ。こういうレイアウトのサーキットは鈴鹿にしかないね。ここにマシンを合わせ込むっていうことが最も大事で、だからこそ、じゃあここを征服するためになにが必要なんだってことをいろいろ考えて事前から仕込んできたわけです。今回のテストで実際にニューパーツを導入してこれまでテストを行ってきたんですが、まだまとまりきれてはないですね。ただ、明日がレースでもう戦うしかないという状況になったら、しっかり戦えるレベルまでは来ています。まだまだ調整は必要なんですが、そんなことはいつまでもできるわけではないので。自分に勝つということが重要なシーズンなので、自分たちにできることをしっかりやって、世界チャンピオンになりますよ」

フレディ・フォレイ|#5 F.C.C. TSR Honda France
「3日間のテストもいよいよ終わりです。このテストではマシンに新しいシャシーを導入したので、最初の方はトラブルもあり、難しいと感じることも多かったですね。でも、昨日の夕方から今日にかけてペースが着実に上がってきていますし、特に今朝のセッションではマシンにかなりいい手応えもありました。ポイントランキングでは、これまでに2勝を挙げているおかげで僕らには10ポイントのアドバンテージがあります。それを踏まえると、鈴鹿8耐ではとにかく冷静に走りきることが重要なんです。ライダーの役割は常に最大限でプッシュすることですけど、今回は、無理にレースをしないことが求められます。このテストで自分たちにできることは分かったので、レースでもそれを忠実に実行していくつもりです」

ジョシュ・フック|#5 F.C.C. TSR Honda France
「今回のテストでは、年間を通して使ってきたものと異なる8耐用のシャシーを導入していたので、一番苦労したのはそこでした。これまで鈴鹿サーキットではずっと競争力を発揮できていたのですが、同じような走りができなかった日もありましたね。ただ僕たちはチャンピオンを獲るために戦っているチームですし、そのためには完璧なマシンでなければならない。だから、ときにはメカニックたちに檄を飛ばしながらセッティングを詰める作業を行ってきました。昨日の夕方にベースとなりそうなセッティングが見つかり、今日のテストでそれをさらに次の段階へと進められました。チーム全員が一生懸命に働いてくれたおかげで、大きな進歩を遂げることができたことに満足しています。レースで表彰台に登れたら最高ですが、まずはチャンピオンを獲ることを一番に考えないといけません。自信はありますよ」

アラン・テシェ|#5 F.C.C. TSR Honda France
「3日間のテストで、セッティングもうまくまとまりそうなのでよかったです。決勝レースに向けては、タイトル獲得を最優先に走るつもりです。チャンピオンに輝くのは、世界選手権に参戦するすべてのライダーにとっての夢ですからね。本当に狭き門です。だからこそ、決勝日は一人でも多くのモータースポーツファンに鈴鹿へレースを見に来てほしいです! 日本のチームが世界耐久選手権でチャンピオンを獲ったことはまだないわけですし、歴史的な瞬間を是非、その目で目撃してもらいたいですね」

清成龍一|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「今日はセミロングランと最終的なセッティングの確認と、タイヤの再確認をしました。3日間のテストを終えて、思った以上にタイムが伸びなかったですが、メカニックさん、ピレリタイヤさん、チームメートが頑張ってくれたので、タイムには現れていませんが、内容の濃いテストができたと思います。あとはレースウイークだけなので、残された時間は少ないですが、決勝でいい走りができるようにしたいと思います」

高橋裕紀|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「今日は、僕と清成(龍一)くんがセミロングラン、新たにダン(リンフット)が加わってロングランをやりました。それによってまた新しい発見があり、よくなる方向を向いているのですが、まだまだ十分とは言えません。レースウイークでは精一杯やって、本番に挑みたいと思います」

ダン・リンフット|#19 KYB MORIWAKI MOTUL RACING
「どんどんマシンのフィーリングはよくなっています。本当ならファーストラップのことも考えたいところですが、まずはチームのために、確実に周回をこなすことを心がけました。今日の午後はレーススティントを想定したロングランをやりました。昨年はテスト走行だけで決勝を走らなかったので、今年が初めての8時間耐久レースです。本番ではミスのないように心がけ、任されたスティントを走りきって、チームと2人のライダーの助けになれるよう、ベストを尽くしたいと思います」

玉田誠|#22 Honda Asia-Dream Racing-監督
「まあ順調と言えば順調です。その理由は、ライダー全員がロングランをできたことです。それは大きい。おかげで決勝に向けて、なにが問題なのかも分かりました。トラブルも出たんですけれど、それが初日だったので対処ができて、そのあとは問題なく走れました。このまま何事もなくレースウイークに入ってもらいたいですね。マシンの方はいい感じです。細かいところの修正がまだあるんですが、それはレースウイークまでに整えてもらいます。あとはライダーにしっかり乗ってもらうだけ。トップ争いはなかなか厳しいけれど、シングルフィニッシュは戦って十分狙えるポジションにいると思います」

ザクワン・ザイディ|#22 Honda Asia-Dream Racing
「3日間を通じて、マシンのさまざまな面を改善するべく走行を重ねてきました。そのかいあって、満足のいくセッティングを見つけられたと感じています。データを見比べてみても、今年はラップタイムをはじめ、なにもかもが昨年よりよくなっています。今年は速いライダーがチームメートにいるので、決勝では最低トップ10、最高トップ5を目指したいです」

トロイ・ハーフォス|#22 Honda Asia-Dream Racing
「テストの結果に満足しています。予定していた項目はすべて消化できました。6日間に及ぶテストで転倒したのはウエット時のみでしたし、マシンは無傷でした。テスト期間中は毎日、マシンをよくするためにはどうすればいいかをチームと話し合い、実践してきました。今日は3人ともがロングランも行いましたし、万全の体制で決勝レースに挑むことができます。レースウイークは、とにかく全力を尽くして、マシンの性能を最大限に発揮できるようにしたいです。そうすれば、いい順位もおのずとついてくると信じています」

アンディ・イズディハール|#22 Honda Asia-Dream Racing
「この3日間のテストで、マシンの習熟をかなり進めることができました。昨日から何本もロングランを行ってきましたが、ライダー3人ともが安定したタイムで周回できています。セッティングもいくつか試しましたが、全体的にどれもポジティブなデータが出ていました。レースウイークで実際に走ってみないと全体でどれぐらいのポジションにいるのかは分からないですが、個人的にはかなりいい位置につけていると思います」

日浦大治朗|#25 Honda Suzuka Racing Team
「テスト初日と2日目は思うように進まなかったんです。進めてきたセットアップでは上手くいかず、今日まで時間がかかってしまいました。それをなんとか安田(毅史)さんと亀井(雄大)さんが合わせてくれて、一応まとまったかなという感じです。この3日間で3人のライダーが、そこそこのレベルのタイムで走れるようになりました。個人的には最終日にいいタイム(2分7秒924)がポンっと出たので、感触的には悪くないと思います。レースウイークまで走行はもうないですが、詰めていかなければならない部分があるので、帰ってからチームとミーティングを重ねて進めていきたいと思います」

亀井雄大|#25 Honda Suzuka Racing Team
「チームとしての目標は決勝6位で、ライダー的にはトップ10トライアルに出ることを目標にしています。初日と2日目はライダー3人の意見がバラバラで、なかなかマシンがまとまりませんでした。最終日になんとかそれが解決して、日浦(大治朗)さんが7秒台を出して、タイムが出るマシンだというのを証明してくれました。自分はロングランをやりましたが、昨年と同じタイムでは走れています。日浦さんは速く、ベテランの安田(毅史)さんもなんだかんだ最後はいいタイムを出すと思うので、チームとしては自分がどれだけのタイムを出せるかが重要になります。タイムアップしていく目星はついているので、レースウイークも気張っていきたいと思います」

安田毅史|#25 Honda Suzuka Racing Team
「3日間でなんとかここまでマシンをまとめられたというのが嬉しいです。まだまだ課題は山積みなんですが、それはもう時間に限りがある中でやっていることなので、可能な限りやることをやるだけです。このテストでHonda勢の中でのトップタイム(8番手)は日浦(大治朗)のタイムがよかっただけで、トータルでは及ばない部分があるので、決勝レースではミスせず転ばずに淡々と走りきるだけです」

宇川徹|#33 Red Bull Honda with 日本郵便 - 監督
「この3日間のテストでは、レオン(キャミア)が初日で転倒してしまってケガの影響で走れなくなり、とても残念な気持ちです。中上(貴晶)選手がMotoGPで参加できず、結果的に巧がで一人でテストしなければいけない状態になってしまって思うようにいかない部分もあり、彼にもかなり負担をかけてしまいました。そうは言っても、決勝レースまであと2週間なので時間がありません。まずは監督として、2人のライダーでいくか、だれかを連れてくるのかを早急に決めないといけません。とにかくがんばります!」

高橋巧|#33 Red Bull Honda with 日本郵便
「思ったように作業を進められなかったのと、ずっと一人で走っていたので、ほかのライダーからの意見を聞けなかったのが残念でした。現時点では進行が遅れているかな。実際のところタイムが出ていないので、そこがかなりの不安要素です。ただ最後の最後で希望の光というか、ここが原因かな、という部分が分かったので、その確認ができれば次のステップに繋がると思います。そうなると嬉しいですね。レオン・キャミア選手が走れなくなったのは本当に残念です。一緒に走りたかったという気持ちが強いですね」

濱原颯道|#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ
「このテスト期間でたくさん走り込めたのがよかったです。今日はニュータイヤでは走りませんでした。それを踏まえた上での走りチェックだったので。伊藤(真一)さんがニュータイヤで走りましたので、マシンはいい方向になったんじゃないかと思います。気持ちとしては早くレースウィークになってほしいですね。早く走りたいんです。実はまだ不安なところも多いんですが、決勝レースを走るという楽しみの方が勝ります。心の準備はばっちりできています」

伊藤真一|#72 Honda Dream RT 桜井ホンダ
「3日間のテストの内、今日だけの参加だったんですが、精力的にマシンのセッティングの確認をやりました。実は途中で転倒してしまいまして、大事な時間をロスしたのが残念です。それでも最終的にセミロングランまではやれましたので、これでレースに向けての問題点を出しきったかな、と思います。あとはマシンをチームに持って帰ってもらってセッティングの変更を進めていただいて、レースウイークに入りたいと思います。ライダーはやる気満々なので、応援よろしくお願いします」

松山弘之|#79 Team SuP Dream Honda - 監督
「このテストでは若手が中心に乗り込むようにして、最後に山口(辰也)にロングランをやってもらいました。山口と岩戸(亮介)は2分10秒から11秒台で走れます。作本(輝介)はベストタイムこそ2分11秒台ですが、アベレージだとまだちょっと遅いですね。次はもうレースウイークですが、彼を中心に乗せて、全体をもっと上げられるようにしていきたいです。予選は別にして、今のタイムでミスやトラブルなど何事もなければ、いいポジションにいけるんじゃないかと思っています」

山口辰也|#79 Team SuP Dream Honda
「セットアップはある程度まとめることができたと思います。それと同時に、最後のロングランで僕たちが遅いところも分かりました。どうしたら解決可能なのかも具体的に見つかり、皆がそのことに対して同意見なので、直ればもっとタイムアップできると思っています。現状のアベレージはそれほど速くないですが、もっと上げられるフィーリングは得られましたから、がんばらないといけません。SuPチームは昨年の決勝で転倒をしてしまい、満足できるレースではなかったと思います。それを踏まえて今年はノーミスで走りきってシングルフィニッシュ、あわよくばもっと上を目指せるようにしたいです」

岩戸亮介|#79 Team SuP Dream Honda
「初日から比べると最終日はだいぶセットアップが進みました。まだ完璧ではないのですが、いい方向に向かいました。レースを控えて、マシンの準備的なものもありますが、ロングランを含め走って、自分自身にもまだ必要な部分がたくさんあるなと感じました。チームが目標としているシングルフィニッシュは当然、目指しますが、個人的には同じチームの山口辰也さんよりいいタイムを出して走るのを目標にしています。速い外国人ライダーや先輩ライダーもたくさんいますので、少しでもそういう人たちを追い越していけたらと思います。自分の実力をアピールできる8耐参戦を待っていたので、しっかり準備をして、決勝レースを戦います」

作本輝介|#79 Team SuP Dream Honda
「個人的にはこのテスト期間をあまりいいかたちで終えることができませんでした。なかなかJSB1000のマシンに対応しきれずに、思うようにタイムを上げていけなかった。昨日ロングランの途中でちょっとトラブルがあってやめたので、今日はその続きのロングランをやりました。走るたびに新しい発見はあるのですが、それをタイムに繋げていけないのが現状です。ただチームの皆さんのおかげでマシンがよくなっているのは乗っていて分かりますから、それに自分も合わせて、本番までにもっとタイムを上げられるようにライディングも含めていろいろ考えます。チームの目標はシングルフィニッシュなので、僕もそれを念頭に入れて走ります。初めての8耐なのでなにがあるのか分かりませんが、全力を出し尽くします」

秋吉耕佑|#090 au・テルル MotoUP RT
「この3日間のテストで、車両チェックだったりタイヤチェックだったり、ラップタイムを縮めたりと、頑張って作業をこなして、10位以内を狙えるマシンに仕上がったと思います。最後にはハードタイヤのチェックもできました。ネガティブな面もありましたが、そこは修正していきたいと思います。あとは2人のライダーにこのマシンを渡して、どんな反応をするのか楽しみでもあり、不安でもあります。レースウイークでは、まずはトップ10トライアルに出られるようにして、それを走れたら盛り上げて、チームを引っ張って決勝に挑む。そしてライダーとスタッフのチームワークで8時間を走りきり、最後に花火を見てみんなで喜びたいと思います。応援よろしくお願いします」

本田重樹|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda - 監督
「今回の3日間テストでニューシャシーになり、実質的なシェイクダウンだったわけです。それを水野(涼)、パトリック(ジェイコブセン)の二人で合わせ込んでいったんですが、いろいろ好みが少し違った中で、マシンのバランスを取ることがほぼできました。それにライダーが好むタイヤを見つけられたことも大きいですね。だから自分たち的には順調と言えば順調です。もちろん完璧なんてないので、物足りない部分もありますから、レースウイークでどれだけ減らしていけるか。それはチームのこれからの仕事です。レースを戦えるところまでマシンが仕上がったら、その時点で周回数が設定できます。本番ではそれに限りなく近づけるように、ミス無く走りきれば結果はついてくると思います」

パトリック・ジェイコブセン|#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
「これまでのテストで遂げられたマシンの進化には満足しています。今日はレースを想定したランも行い、トラフィックに引っかかりながらも2分8秒070のタイムが出せたんです。決勝ではさらにタイムを上げられると確信したので、レースでは7秒台前半を狙っていきます。セッティングに関してはフリー走行で走ってみて若干の変更を加えたら、あとは万全の体制で予選、レースに挑めるはずです」

水野涼 |#634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda
「走行1本目にセミロングランをして、3本目にPJ(パトリック・ジェイコブセン)がロングランをやりました。3日間ドライで走れたので、走行を重ねるごとにマシンのセットアップが進み、ある程度のところまでできたと思います。タイムも昨日からだいぶよくなり、ほぼ8秒フラット(2分8秒070)にPJが入れてくれました。自分はそのタイムを超さないといけないですね。いけると思います。まだ今回のタイムも順位も納得しているわけではありません。シェイクダウン3日目ですから時間が足りないと思う部分もあるし、タイムもトップではないですが、感触は悪くないです。先週の2日間、今週の3日間のテストで、だれも転倒していないところもいいですね。無事に終わって嬉しいです」

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