CEV

Round01ポルトガルエストリル

Moto2

2019.04.07(日)・決勝

エストリル・サーキット

開幕戦 エストリル

レース1ではタウリ、レース2ではザッコーネが優勝

開幕戦エストリルでのMoto2は2レースが開催されました。ゲリー・サリムがAstra Honda Racing TeamからMoto2への挑戦を開始します。

レース1のポールポジションはエドガー・ポンス(BAIKO RACING TEAM)、サリムは4番手へと躍進、2列目グリッドから決勝に挑みました。レース1決勝は完全なウエットコンディション。ポンスが好スタートでホールショットを奪い、レースをリードします。ヘクター・ガルゾ(CNS MOTORSPORT)が転倒し、早々にリタイア。トップを走るポンスをカスマ・ダニエル・カスマユディン(DYNAVOLT INTACT SIC JUNIOR TEAM)、ヤリ・モンテッラ(TEAM CIATTI)、 ニキ・タウリ(TEAM STYLOBIKE)が追いかけます。トップ集団はこの4台。サリムは7番手につけます。タウリが3番手に浮上し、モンテッラが首位を奪います。ポンス、タウリ、カスマユディンとオーダーが変化。そして、早々にトップ集団はばらけ始めて、モンテッラが逃げる一方、ポンスとタウリが2番手を争い、それをカスマユディンが追います。タウリが2番手に浮上し、単独2番手となります。トップはモンテッラ、以降タウリ、ポンス、カスマユディンが、それぞれ単独走行で周回を重ねました。

レース中盤、トップに立っていたカスマユディンにタウリが迫り始めます。カスマユディンはファステストラップを記録し逃げます。周回遅れが出始めますが、トップ争いの差は、約2秒と変わらず。3番手にはポンス。残り4ラップとなった終盤、トップのカスマユディンが転倒し、変わって首位はタウリとなり、ポンスが2番手に。3番手にラムダン・ロスリ(ONEXOX TKKR SAG TEAM)が浮上。タウリ、ポンス、ロスリの順でチェッカーを受けました。サリムは痛恨の転倒でリタイアとなり、予選でみせたパフォーマンスを示すことができませんでした。

雨はやみますが、路面コンディションは濡れているところと乾いているところが混在し、走行ライン上はほぼドライ。レース2のホールショットはカスマユディンが奪いますが、タウリがトップに出て、2番手を引き離します。2番手以降にポンス、ガルゾ、カスマユディンが続きます。オープニングラップをタウリがトップで通過し、2番手以下を突き放して、独走し始めます。セカンド集団はモンラッテ、アダム・ノロディン(SIC JUNIOR TEAM)らが引っ張りますが、アレッサンドロ・ザッコーネ(PROMORACING)が抜け、トップを追いかけます。ガルゾが3番手に浮上して追い上げ、ザッコーネをパスして2番手に上がります。ザッコーネとガルゾの2番手争いが、トップのタウリに迫り、3台によるトップ争いへ変わります。4番手にポンス、5番手にモンテッラ、その後方でサリムが6番手につけます。トップ争いは僅差となり、ザッコーネが首位を奪い、ガルゾ、タウリのオーダーに変化し、激しいトップ争いが続きます。

レース中盤になると、ガルゾが首位に浮上し、ザッコーネ、タウリが続きますが、次第にタウリが遅れ始めます。トップ争いはガルゾとザッコーネに絞られ、タウリは単独3番手。その争いの中で、タウリがコースアウトし、トップになったザッコーネが逃げ始めます。2番手ガルゾとの差は約2秒、3番手にはポンス、4番手モンテッラ、コース復帰したタウリが続きます。タウリはそこからポジションを上げ、4番手に浮上すると、ポンスに迫ります。残り5ラップ、ザッコーネは独走態勢を築きます。2番手のガルゾにポンスとタウリが迫り、2番手争いに発展します。タウリは3番手に浮上してガルゾを追い、ガルゾをパス。最終ラップ、セカンド集団はトップのザッコーネに迫りますが届かず、ザッコーネが優勝。2位に追い上げたタウリ、3位ポンスでチェッカーを受けました。サリムは激しい6番手争いを繰り広げますが、10位となりました。

コメント

ニキ・タウリ(優勝/2位)ニキ・タウリ
「開幕戦で勝てるなんて思っていませんでした。でも、チームが雨でも晴れでも強いバイクに仕上げてくれました。雨でも調子よく走ることができました。クラッシュするライダーがたくさん出て、とても厳しいレースだったので、しっかり完走することを考えていました。そこで勝てたので、本当にうれしいです」

アレッサンドロ・ザッコーネ(5位/優勝)アレッサンドロ・ザッコーネ(#61)、ヘクター・ガルゾ(#4)
「僕が勝ちました。もう、信じられないくらい最高の気分です。家族、友人、マネージャー、チームスタッフ、すべての人にありがとうと言いたいです。みんなの前でトップでチェッカーを受けることができました。本当にうれしいです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 18 ニキ・タウリ KALEX 18 35'19.449
2 57 エドガー・ポンス KALEX 18 +5.455
3 32 ラムダン・ロスリ KALEX 18 +17.973
4 77 ミケル・ポンス KALEX 18 +35.979
5 61 アレッサンドロ・ザッコーネ KALEX 18 +42.443
6 21 マティアス・メグル KALEX 18 +46.243
7 11 マッテオ・フェラーリ KALEX 18 +54.193
8 7 アダム・ノロディン KALEX 18 +57.985
9 10 トマーゾ・マルコン SPEED UP 18 +1'06.566
10 23 セドリック・タングレ MISTRAL 18 +1'06.723
11 24 チャンドラー・コッパ― KALEX 18 +1'25.833
12 33 ダニ・バレ KALEX 18 +1'29.237
13 25 マルセル・ブレナー KTM 18 +1'37.245
15 3 サム・ウィルフォード KALEX 18 +1'43.467
16 95 ジュリアン・メイエ NYKOS 18 +1'43.705
17 16 アレックス・ルイス KTM 18 +1'43.894
20 50 アヌパ・サルムーン KALEX 17 +1Lap
23 51 マッテオ・シプリエッティ KALEX 17 +1Lap
24 70 石塚健 KALEX 17 +1Lap
RT 55 ヤリ・モンテッラ SPEED UP 14 +4Laps
RT 31 ゲリー・サリム KALEX 10 +8Laps
RT 27 カスマ・ダニエル・カスマユディン KALEX 7 +11Laps
RT 9 ケミン・クボ KALEX 7 +11Laps
RT 35 ベニーニョ・レネ・ソリス KALEX 3 +15Laps
RT 4 ヘクター・ガルゾ TECH3 - -

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 61 アレッサンドロ・ザッコーネ KALEX 18 31'19.453
2 18 ニキ・タウリ KALEX 18 +1.312
3 57 エドガー・ポンス KALEX 18 +1.352
4 4 ヘクター・ガルゾ TECH3 18 +1.981
5 55 ヤリ・モンテッラ SPEED UP 18 +15.171
6 10 トマーゾ・マルコン SPEED UP 18 +29.012
7 32 ラムダン・ロスリ KALEX 18 +29.339
8 35 ベニーニョ・レネ・ソリス KALEX 18 +29.510
9 27 カスマ・ダニエル・カスマユディン KALEX 18 +30.143
10 31 ゲリー・サリム KALEX 18 +30.658
11 11 マッテオ・フェラーリ KALEX 18 +39.719
12 21 マティアス・メグル KALEX 18 +39.836
13 50 アヌパ・サルムーン KALEX 18 +47.601
14 25 マルセル・ブレナー KTM 18 +58.511
15 7 アダム・ノロディン KALEX 18 +59.930
16 3 サム・ウィルフォード KALEX 18 +1'01.454
17 16 アレックス・ルイス KTM 18 +1'02.658
18 23 セドリック・タングレ MISTRAL 18 +1'04.547
19 9 ケミン・クボ KALEX 18 +1'21.118
20 33 ダニ・バレ KALEX 18 +1'33.961
21 24 チャンドラー・コッパ― KALEX 18 +1'37.746
22 95 ジュリアン・メイエ NYKOS 17 +1Lap
24 51 マッテオ・シプリエッティ KALEX 17 +1Lap
28 70 石塚健 KALEX 17 +1Lap
RT 77 ミケル・ポンス KALEX 5 +13Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1 18 ニキ・タウリ KALEX 45
2 61 アレッサンドロ・ザッコーネ KALEX 36
3 57 エドガー・ポンス KALEX 36
4 32 ラムダン・ロスリ KALEX 25
5 10 トマーゾ・マルコン SPEED UP 17
6 21 マティアス・メグル KALEX 14
7 11 マッテオ・フェラーリ KALEX 14
8 4 ヘクター・ガルゾ TECH3 13
9 77 エドガー・ポンス KALEX 13
10 55 ヤリ・モンテッラ SPEED UP 11
11 7 アダム・ノロディン KALEX 9
12 35 ベニーニョ・レネ・ソリス KALEX 8
13 27 カスマ・ダニエル・カスマユディン KALEX 7
14 31 ゲリー・サリム KALEX 6
15 23 セドリック・タングレ MISTRAL 6
16 24 チャンドラー・コッパ― KALEX 5
17 25 マルセル・ブレナー KTM 5
18 33 ダニ・バレ KALEX 4
19 50 アヌパ・サルムーン KALEX 3
21 3 サム・ウィルフォード KALEX 1

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