3月16日に行われたレース1でアフリザ・ムナンダルがシリーズ初勝利を飾りました。勝負は最終ラップまでもつれ込み、最終コーナーで西村硝と松山拓磨をかわしたムナンダルが勝利を掴みました。

地元出身のタットチャコーン・ブーシュリがポールポジションからホールショットを奪いますが、松山がターン1で前を走る2台をかわして先頭に立ちます。松山とブーシュリが先頭争いを繰り広げる中、背後からアデナンタ・プトラ、ムナンダル、西村、ワリット・ソングノパクンなどのグループが追いかけます。

その後、先頭グループは松山、プトラ、ムナンダル、ブーシュリ、西村の5台となり、そこにソングノパクンが迫ります。さらにその後ろをハージュン・アトナ・フィルダウスが追い、先頭グループ内でポジションを入れ替えながら最終ラップに入ります。そこでフィルダウスが脱落し、最終コーナーへは6台で突入。最終コーナーをアウト側から回ったムナンダルがリードを奪うと、そのままフィニッシュラインを通過しました。西村は松山を抑えて2位でフィニッシュしてランキングトップを堅持。ブーシュリは4位に入り惜しくも表彰台を逃しました。続いてプトラが5位、ソングノパクンが6位、フィルダウスが7位に入りました。

3月17日に行われたレース2では、赤旗中断の出る展開の中で地元出身のブーシュリが勝利を掴みました。ポールポジションからスタートしたブーシュリは、先頭グループから上手く抜け出してトップでゴール。ランキングトップの西村が2位、レース1を制したムナンダルが3位表彰台を獲得しました。

ブーシュリがポールポジションからスタートしてリードを築くとプトラがそれを追い、さらに松山が追いかけます。前日の走行でトラックに慣れ親しんだライダーの差は僅差で、ブーシュリ、松山、プトラ、ムナンダル、ソングノパクン、西村などがグループを形成。残り3周で先頭グループからアブドゥル・ムタキムが脱落すると、グループは10人に。

その後、ランキングトップの西村がコースを外れてクラッシュ。続けざまに先頭グループのフィルダウスとムハマド・イディル・フィトリが接触して、レースは赤旗中断となります。そして、レース再開後にトップでフィニッシュしたのはブーシュリ。クラッシュ後にレースに復帰した西村が2位でフィニッシュしました。レース1を制したムナンダルは3位表彰台を獲得。プトラが4位、松山が5位に入りました。

第2戦を終えて西村がランキングトップを堅持。次戦は6月にマレーシアで行われます。