2018年11月発表 2022年5月生産終了モデル
この情報は2022年5月現在のものです。

走行性能

EV PERFORMANCE

日常の交通環境での使い勝手を考えた走りの性能を追求。

PCXの車体サイズに納まるコンパクトさ、日常での扱いやすい走行性能を目指し、動力用電源には2個のモバイルパワーパックを直列接続させたEVシステムを採用しました。この複数のバッテリーを使用するシステムはHonda二輪として初めての採用であり、市街地での快適で上質な走りを追求し、モーター出力は最大で4.2kW(定格出力0.98kW)、また、一充電あたりの走行距離は41kmを実現しました。

  • 60km/h定地走行テスト値。一充電あたりの走行距離は、定められた試験条件のもとでの値です。
    お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。

モーター

パワフルな走りとコンパクト性を両立したモーター。

モーターは、高いエネルギー変換効率と発進時の低回転域でも高い出力を追求したIPM(Interior Permanent magnet=磁石埋め込み型)構造を採用し、最大4.2kWのモーター出力を実現。また、モーターの温度保護制御や細かな通電制御を行うことで、パワフルでありながらコンパクトなパワーユニットとしています。

※イメージCG

Honda Mobile Power Pack

着脱式のバッテリーを
新開発。

バッテリーは、着脱式のモバイルパワーパックを新開発し、動力用電源として2個を使用。エネルギー密度の高いリチウムイオン電池を採用し、1個あたり電圧48V(重量・約10kg)とすることでPCXシリーズの取り回ししやすい車体に収まるサイズを実現しました。

充電方式

2種類の充電方式。

充電は2種類の方法で行うことができます。ひとつは、車体に内蔵されたプラグを使い、2個のモバイルパワーパックを車体に搭載した状態で行う充電です。PCXのフューエルリッドと同じ部分に収納された、車体側プラグ※1を外部電源※2と接続後、2個のモバイルパワーパックをゼロから満充電まで約6時間※3で完了。もうひとつは、モバイルパワーパックを車体から取り外しての充電です。モバイルパワーパックを外部電源※2につないだオプションの専用充電器に接続後、1個のモバイルパワーパックをゼロから満充電まで約4時間※3で完了。充電状態は専用充電器のインジケーターで確認できます。

  • ※1特許出願中。
  • ※2AC100Vコンセントに対応します。
  • ※3充電時間は、コンセント接続時の定められた試験条件のもとでの値です。モバイルパワーパックの状態、充電時の環境、車両、整備などの諸条件により異なります。
車体内蔵プラグによる充電
専用充電器による充電

パワーユニットハンガー

専用設計のパワーユニットハンガー。

PCXと共通のフレームの基本骨格に加え、モーターを含むリアクッション下の懸架には、専用設計のパワーユニットハンガーを採用しました。このハンガーはラバーブッシュを片側2個、合計4個設定。振動の少ないEVのパワーユニットの特性を活かし、上質な乗り心地に寄与しています。

※イメージCG

サスペンション

上質な乗り心地を追求したリアサスペンション。

ホイールベースの延長によるリアタイヤへの路面反力の増大に対応するため、リアクッション全長の変更とあわせ、リアクッションのパワーユニット側の取り付け位置をPCXに対し後方へ移動。さらにリアクッションスプリングには、3段階にレートが異なるスプリングを採用しています。これらにより、加減速の多い街中などでも、上質な乗り心地を実現しました。

ABS

1チャンネルタイプABSを装備。

PCX ELECTRICには、フロントのみが作動する1チャンネルタイプのABSを装備。またフロントブレーキにはφ220mmのディスク+2ポットキャリパーを採用しています。

  • コンビブレーキは装備されません。
  • ABSはライダーのブレーキ操作を補助するシステムです。ABSを装備していない車両と同様に、コーナー等の手前では十分な減速が必要であり、無理な運転までは対応できません。ABS作動時は、キックバック(揺り戻し)によってシステム作動を知らせます。


本製品は法人企業、個人事業主、官公庁に限定したリース専用車です。リース料金は期間・プラン等により異なります。