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リザルト
1 ミナー
2 グラシア
3 ヒル
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ポイント
1 ミナー 217
2 グラシア 185
3 ピート 175
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UCIマウンテンバイク ワールドカップ第1戦、スコットランド大会でG.ミナー優勝

決勝日:6月6日(日) 開催地:スコットランド・フォートウィリアム コース距離:2.66km スタート地点標高:625m ゴール地点標高:100m 標高差:525m コースコンディション:ロッキー、所により滑りやすい 天候:曇り時々雨 気温:スタート地点/12℃ ゴール地点/17℃

 2万人のMTBレースファンが見守る中、UCIワールドカップスコットランド大会にて、Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手(南ア)が、シーズン初のメジャー大会優勝を記した。世界のトップライダーが出場するワールドカップ大会での優勝は、2001年のカプルーン大会以来。今大会もワールドカップ優勝経験1回のグレッグ選手にとって常に難関極めるチャレンジであった。

 グレッグ・ミナー選手と、弱冠17歳のチームメイト、シリル・クルツ選手(フランス)ともに公式練習では、Honda RN01に搭載したテレメトリーから多くの情報を収集しながら、大きなトラブルもなく、週末の大会に向けて手ごたえを感じながら終了。フォートウィリアムのコースはサスペンションに大きな負担がかかるコースだったが、Showaのメカニックは、両選手のHonda RN01のパフォーマンスを最大限引き出せるよう完璧なセッティングを行った。

 6日(日)午前中に行われた予選では、クルツ選手は素晴らしいレース展開を見せ、10位で予選通過。これは11位のジュニアライダーに10秒以上の差をつけての予想以上の好成績だった。ミナー選手は6位で予選を通過し、自分の走りを「速い後半」と、一言で集約していた。Honda RN01で出場した両選手がトップ10位以内で予選を通過したことになった。両選手とも大変満足のいく予選結果となり、その日の午後行われる決勝戦で数秒タイムを短縮できると、手ごたえを感じていた。

 1位で予選を通過したのは、今大会特に人気の高いイギリス代表のスティーブ・ピート選手。予選通過1位の選手は、常に最後尾からのスタートというルール上、余計なプレッシャーが出走に影響する。最後から6番目のスタートとなるミナーにとっては、その分、自分のHonda RN01で今まで以上に攻める余裕があった。クルツ選手は、予選での10位をキープしたいと望みつつ、スタート地点へ登って行った。

 しかし、すべて計画通りには行かなかった。残念なことに、コース前半でクルツ選手はクラッシュ。リカバリーしようと全力を投じたものの、大きくタイムをロスしたままゴールラインを通過した。10秒ほどのタイムロスは、結果4分35.96秒の記録となった。もしクラッシュもせずに予選タイムを維持していたら、決勝戦の順位が10位近くになっていたであろうと分かっていたクルツ選手にとって、非常に残念な結果となった。

 一方ミナー選手のチャンスはここからだった。彼の前にスタートした2003年ワールドカップ優勝者のネイサン・レニー選手(オーストラリア)の走りを見る限り、ミナー選手は全力疾走しなければ、ホットシートに座れない。しかし、レニー選手のタイム:4分16.62秒は、数分後のミナー選手のゴールで塗り替えられた。4分10.24秒(平均時速38.27km/h)と、信じられないほどのタイムを叩き出したミナーは残り5人のタイムを見守る、待ちの状態となった。と言っても、その5人は世界でトップレベルの選手ばかり。しかし、彼ら4人の選手がゴールラインを割っても、ホットシートはまだミナー選手のものだった。そしてイギリスの観客は彼らのヒーロー、ピート選手が、ミナー選手の優勝を、阻むことができるか、熱い声援を送りながら見守った。ゴールラインを通過したピートのタイム:4分14.17秒はミナー選手のタイムに及ばず、ミナー選手は、男子ダウンヒルでは驚異的な3.36秒という差をつけて、優勝を決めた。

 217ポイントを獲得したミナー選手が現在ワールドカップ・ランキングでトップを走る。クルツ選手は12ポイントを獲得して現在39位。Team G Cross Honda は、この後、2004年NORBAシリーズの次の大会へ向けて渡米する。

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#4 グレッグ・ミナー(優勝)
「ピーティ(ピート選手)に勝つのは簡単なことではありません。地元のファンがたくさんいる中では特に。この勝利は、Team G Cross Hondaのメンバーを始め、僕のHonda RN01を仕上げてくれた全員とともに勝ち取った優勝だと思っています。大会期間中、ずっと調子が良かったので、フォートウィリアムという由緒正しい大会で優勝できてとても嬉しいです。この種目ではほとんどありえない「完璧な走り」ができました。クラッシュ寸前まで行った個所もありましたが、全体としてはイメージ通りにコーナーを攻められたので、最高の気分です」

#45 シリル・クルツ(50位・完走)
「もちろん、自分の決勝リザルトには満足していません。上位20位、もしくは上位10位以内に入る可能性があったのですから。Honda RN01の感触は最高でした。ただ、コース前半で、スピードを出しすぎた僕のミスが原因でした。でも今では、10位予選通過というリザルトに納得しています。グレッグの結果は自分の事のように嬉しいです」

マーティン・ホワイトリー:チームディレクター
「今日はとても喜ばしい1日でした。グレッグの作戦を多少変更して、それが上手く行きました。それには大変満足しています。彼は、信じられないような素晴らしい走りを見せてくれました。特に前半のパフォーマンスは目を見張るばかり。これはひとえに彼の身体能力があっての事だと思います。またシリルにも大変感心しました。まだ17歳で、ワールドカップ予選でトップ10位に入るということは、彼のレースの腕が非常に優秀であり、将来の更なる飛躍に大きく期待できるという証です。また、今回特に感謝したいのはShowaのメカニックの方々です。今大会出場した選手のどのバイクよりもサスペンションのセッティングが良かったと思っています。また、Hondaの献身たる協力なくしてはこの結果を勝ち取れませんでした。本当に感謝しております。この勝利は、グレッグとTeam G Cross Hondaだけでなく、競技自体にも大変喜ばしい勝利だったと思います」

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