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第6戦 石川・白山瀬女高原
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石川・白山瀬女高原 Round 6
白山瀬女高原
前ラウンド 2004 October,02
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レポート
 コメント
リザルト
1 内嶋亮
2 安達靖
3 竹本将史
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ポイント
JCFジャパンシリーズ
1 内嶋亮 657
2 安達靖 598
3 井手川直樹 585
ポイント一覧
ジャパンシリーズ最終戦でHonda RN01優勝
今季シリーズチャンピオンを獲得!

決勝日:10月2日(土) 会場:石川県 瀬女高原スキー場 MTBワールド瀬女 天候:曇り 気温スタート地点/22℃ ゴール地点/25℃

 JCF MTBジャパンシリーズ・ダウンヒルの今季最終戦となる第6戦が10月2日、石川県のMTBワールド瀬女にて行われた。Honda RN01を駆る#5内嶋亮(RYO77)が2位に7秒以上の大差をつけて優勝、これによりHonda RN01は2004年シリーズチャンピオンを獲得した。

 新しいコースが設定された今大会、ライダーたちが最も気にしていたのは瀬女名物の「ブナ林セクション」だった。そして練習日にオープンした新コースは、ゲレンデのダイナミックな高速セクションを特徴としながら、ブナ林の中の難所もまたライダーたちを待ち構えていた。「ブナ林を制する者が勝利を手にする」ともいわれるこの超難関は、文字どおりブナの木々がうっそうと生い茂る中、急降下ともいえるタイトコーナーの連続で、木の根と埋まった石が非常にスリッピーな路面を作っている。ここで攻めるかあるいは我慢するか、緻密な作戦が結果を左右すると思われた。

 さらに決勝日は、午前の予選から頂上付近を中心に小雨と霧で路面コンディションが読みづらくなった。前々日の大雨、前日の晴天で路面は場所によっては川の流れるようなウエット、乾き始めて粘土のようになったマッド、日なたではわずかなドライといったようにかなり複雑な状態となり、波乱が起こることも予想された。

 予選で、Team G Cross Hondaの#4井手川直樹は、好調なスタートからスピードにのって攻めたものの、ブナ林セクションのドロップオフで脇の斜面へ落ちるように転倒、すぐにリカバーできず、まさかの予選通過ならずという結果に終わった。チームメイトの高橋唯之は、5分56秒38のタイムで予選7位につけた。予選トップはRN01を駆る#5内嶋亮(RYO77)で5分38秒13をマークした。

 決勝では、井手川を欠いたチームで期待された高橋だったが、終盤のマッドな急坂セクションでバランスを崩し激しく転倒してしまう。そして#1竹本将史(ブリヂストンアンカー)、#9安達靖(cannnondale/MAXXIS)がゴールするごとにそれまでのタイムを塗り変え暫定1位につくが、最終ライダーの内嶋はミスのない、かつ攻めに徹した走りでタイム5分34秒60を叩き出して優勝。2位となった安達に7秒34という大差をつけての完全優勝だった。この結果、内嶋は今季のジャパンシリーズ上位4大会の合計ポイントにより2004年シリーズチャンピオンを獲得した。

 また今回は、Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナーが来日、大会と同コースでのデモンストレーション・ランという形で特別参加をして注目を集めた。今シーズンNORBAチャンピオン、そしてUCI世界選手権2位という成績でワールドでのシーズンを終えたグレッグは、瀬女の難所セクションも終始スピードにのったライドで華麗にこなし、そのタイムはエリート予選前のデモンストレーション・ランで5分20秒81という、圧倒的とも言える世界の速さを披露した。ピットではサインや写真撮影をせがまれ、日本のファンとも楽しく打ち解けた。

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井手川直樹(予選38位)
「優勝を意識するあまり、攻めの走りをしなくてはと考え過ぎてしまった。それが予選のブナ林で、練習のときと同じつもりで行ったにもかかわらず転倒という結果になってしまいました。今回は仲の良いグレッグと一緒に走ったことがいい勉強になりました。今シーズン、たくさんの皆さんからの応援をいただきありがとうございました。オフは少しだけ休んで頭を切り替えて、それからトレーニング開始です」

高橋唯之(27位)
「決勝は途中でフロントを取られるミスをしてからただ焦ってしまって、まとめることができないまま後半にも転倒してしまった。シーズンオフはトレーニングに励みます。今シーズン応援してくれた皆さんありがとうございました」

内嶋亮(優勝)
「今回はグレッグの走りを見て、これまで自分では“無理かな”と思っていたことにもトライできた。例えばグレッグだけのライン取りや、ハイスピードセクションでは上体をできるだけ伏せていくほうが速いことなど、彼を見て教わったことを生かして優勝できた。シリーズチャンピオンになれたのはとても嬉しいですが、ナショナルチャンピオンを逃してしまったのは本当に悔しいです」

グレッグ・ミナー(デモンストレーション・ラン)
「エリート決勝前の2回目のランのときは、スタートしてしばらくして転倒、前転してしまいました。でも大丈夫、とても楽しかったです。瀬女のコースはいろいろな要素が上手に組み合わされていてとても素晴らしい、ストレートやハイスピードセクションも、スリッピーでハードなテクニカルもあるでしょう。自分が経験しているワールドのコースにも引けを取らないくらいいいコースだと思う。日本のファンもみんな応援してくれたし、チャンスがあればぜひまた来たいです」

市川哲也監督
「内嶋選手、優勝おめでとう。実力派ですね、変化するコースコンディションにも安定した走りで余裕が感じられました。井手川と高橋の結果については非常に残念というしかない、まだまだ課題が多い。シーズン後半になり少し乗れてきた感もありましたが、勝つための体力も技量も、勝ちにこだわる執念といったものもまだまだ足りないのではと思う。Hondaとしては今季からHRCワークスとなり参戦してきたTeam G Cross Hondaですが、特にシーズン後半には、他チームや関係各方面の皆様とも打ち解けることができた感じで、MTBレース界の活性化に少しはお役に立てたのかどうか、いかがでしょうか。ダウンヒルレースの面白さを痛感し、レース屋としてのHondaの血が騒ぐエキサイティングなシーズンでした。ありがとうございました」

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