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第6戦 コロラド
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アメリカ Round 6
Colorado
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レポート
リザルト
1 ミナー
2 レニー
3 パノッゾ
リザルト一覧
ポイント
1 ミナー 1101
2 パノッゾ 952
3 アダムス 938
ポイント一覧
グレッグ・ミナー、通算4度目のタイトル獲得
2004年NORBAシリーズ最終戦優勝

決勝日:8月29日(日) 開催地:アメリカ コロラド州・デュランゴ 距離:1.6マイル スタート地点標高:9900フィート ゴール地点標高:8400フィート 標高差:1500フィート コースコンディション:ジャンプ、ドロップオフのある非常にラフでバンピーなコース 天候:晴天 気温:スタート地点/25℃ ゴール地点/27℃

 Team G Cross Hondaの南アフリカ出身選手、グレッグ・ミナーがHonda Racingに初のマウンテンバイク国際タイトルをもたらした。と同時に彼のキャリアで通算4度目のタイトルなる。今回は、それだけに止まらず、予選では1位で通過し、決勝でも2秒差と、他の選手を大きく引き離し優勝したミナー選手。2003年のタイトル保持者として、149ポイントの大差を付け、有無を言わせぬチャンピオンとなった。

 コースを熟知しているミナーの公式練習は非常にスムーズに進んだ。しかし、本来湿ったローム性砂のデュランゴには珍しく、今年は非常に乾燥しており、場所によっては今月初旬に行われたアスペンに類似した地質へと変化していた。その為、ミナーは刻一刻と変化する地形に細心の注意を払いトレーニングを重ねた。選手の滑走と共に、特にコーナーの路面状況が変化していったため、最終的には、予選出走時にどんなコース状況へと変貌しているかを予測することが重要課題となった。天候は安定しており、通例的には、この時期に雷雨が予想される地域であるにも関わらず、今年は公式練習時にも、本戦時にも安定した晴天が続いた。

 予選時におけるミナー選手のレース戦略は、自分自身とHonda RN01の得意とするこのコースで、ポイント差を維持できる程度に無理をしないレースを展開することであった。ミナーの滑り出しは順調で、結果として予選通過タイム最速の3分43.8秒をマークした。1番のライバルであるジョン・カーカルディ(チーム・マキシス)は、コースから外れてしまい7位で予選を通過。公式練習や他クラスの選手が出走した後には、その爪あとが深く残っており、非常にラフなコースと変化していたにも関わらず、ミナーは作戦どおり無理のない走りを見せ、驚くことに1位で予選を通過した。ここでポイントを稼いだ結果、彼は決勝で8位以内に入賞すればシリーズ優勝が決まる。Honda RN01の実力は存分に証明され、後は戦略に則って、決勝を乗り越えるだけとなった。

 前週の厳しいトレーニングからまだ足の疲れが残っている状態で出場したミナーは、力技でこのレースを乗り切ることが出来なかった。そこで、決勝の前半は、出来るだけ効率的に、そしてスムーズに走り、後半に力を温存することを心がけた。前半を通過した時点で、シリーズタイトル獲得を確信した彼は、後半、更に力を込めた走りを展開。ゴールラインを割ったところで、彼はシリーズ優勝だけでなく、自己の予選記録を4秒近くも縮め、2003年ワールドカップチャンピオンのネイサン・レニー選手(サンタクルーズ・シンジケート)、を2秒差で引き離して、今大会の優勝者として君臨した。シリーズを通して本来のライバルだったジョン・カーカルディ選手は、ミナー選手の予選タイムにプレッシャーを感じたのか、決勝レース前半で失敗し、そこからの巻き返しを狙って最後の100メートルでクラッシュしてしまい、今大会ベスト10入りを逃している。

 一方ミナー選手のチームメイト、シリル・クルツ選手は、フランスの自宅近郊にて、来月開催される世界選手権に向けてのトレーニングを行っている。両ライダーとも、最重要視されているUCIマウンテンバイク世界選手権を見据え、最終調整を兼ねて来週、スイスのビュットで開催されるスイスカップに出場する。UCIマウンテンバイク世界選手権は9月6日から12日に、ジュネーブから約1時間の距離にあるフランスのスキーリゾート、レジェで開催される。

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#1 グレッグ・ミナー(大会の優勝者およびシリーズチャンピオン)
「今日は優勝できて、本当に嬉しく思っています。このシリーズはチームにとっても、自分自身にとっても、大きな目標だったので、それを初年度に達成できたことは自分にとって、とても大きな意義があると思っています。2003年に獲得したタイトルを防衛したいと強く思っていたので、他の大会を断念してでも、このシリーズの全6戦に出場することを決心しました。タイトル防衛を達成できたことにより、この決心がより大きな意味を持つようになりました。最終戦で優勝できたことはボーナスとして嬉しく思っています。山を駆け下りている最中、シリーズ優勝が確信できました。その時に『やった!やった!』と呟いていました。でもそこで自省し、『黙ってレースに集中しろ!』と、自分に言い聞かせていました。ここのコースは、最後の最後まで集中力を持続させなければならないコースですから、あまり調子に乗りすぎては痛い目に遭います。こんなタフなコースでもHonda RN01は、言葉に言い表せないほど素晴らしい反応を見せてくれました。コースがタフであればあるほど、応えてくれました。今大会は今までになく素晴らしい大会となりました。それはひとえにチームのスタッフ、そしてスポンサーの方々のお陰だと確信しています。幸せを噛み締めながら、ヨーロッパに向かいたいと思います」

マーティン・ホワイトリー:チームディレクター
「今大会のミナー選手のがんばりには大変嬉しく思っています。予選は堅実な、そして決勝では天才的な走りを見せてくれました。今年掲げていた大きな目標の一つである、NORBAシリーズのタイトル獲得という大きな目標をたったの1年で達成してくれました。チーム全員がこの喜びを噛み締めつつ、次の世界選手権に焦点を切り替えていきます」

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