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第5戦 コロラド
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アメリカ Round 5
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レポート
 コメント
リザルト
1 レニー
2 パノッゾ
3 アダムス
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ポイント
1 ミナー 899
2 カーカルディ 853
3 アダムス 779
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グレッグ・ミナー、残り1ラウンドで1位をキープ

決勝日:8月8日(日) 開催地:アメリカ コロラド州・アスペン 距離:2.4マイル スタート地点標高:10100フィート ゴール地点標高:8400フィート 標高差:1700フィート コースコンディション:ハイスピード、ドライでダスティ 天候:ドライ&ホット 気温:スタート地点/25℃ ゴール地点/27℃

 Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナーとシリル・クルツは標高が高く、強風の吹く、非常に埃っぽいコンディションの中、今大会のダウンヒルコースを見事に完走した。ミナーは、残り1戦となったNORBAシリーズの総合ポイントランキングでリードし続けている。今回大会初開催である、ここコロラド州アスペン近郊のスノーマスリゾートは、今シーズン最も標高の高い、そして最もダスティな開催地となった。

 ミナーとクルツにとって、この地での公式練習は過酷なものとなった。砂埃が理想のコーナリングスピードに調整する事を難しくする。それだけではなく、ここまでの標高でのレース経験がなかったクルツにとっては、酸素の薄さと、長めのコースが身体に大きな負担となった。最終公式練習日となった土曜日、クルツは手首の腱を過度に伸ばしてしまい、予選直前に行われる公式練習の走行数を最小限に抑えなければならないこととなった。

 今大会におけるミナーのレース戦略は総合ポイントランキングにおけるジョン・カーカルディとのポイント差を保持することである。3週間後に開催されるNORBA最終戦に向けて、これまでの3大会優勝で得たポイント差を維持しなければならない事は明白だった。クルツのレース戦略は、標高に慣れ、出場するジュニアクラスのライバルよりもできるだけ上位につくことだった。ジュニアクラスに出場している選手は11名で、その中には、(過去4年のジュニア世界選手権ダウンヒルタイトルを獲得している)オーストラリア・ナショナルジュニアチームや、アメリカの実力選手、ヘンリー・オドネルやダンカン・リッフルが名前を連ねていた。

 予選でミナーはいつもの通り、慎重に走ることを選択した。コーナーとコーナーの間ではペダリングをしすぎないこと、そして逆に、テクニカルセクションは100%のスピードで突破すること。目標はカーカルディよりも上位で予選を通過することだった。結局ミナーは6位で予選を通過し、カーカルディは、コースアウトしてしまい、15位とトップ10にも入ることができず、予選でのポイントを多く獲得できなかった(ミナーは15ポイント、カーカルディは6ポイント獲得)。クルツは、決勝に向けて手首を守るため慎重に予選レースを走行。彼のタイムはジュニアクラス3位で、オーストラリア勢よりも上位だったが、彼の上には前述のアメリカ選手2名がいた。エリートクラスのトップライダーたちも、総合ポイントで少しでも上位を狙おうと、ダスティなコンディションの中、非常に速い予選レースを展開した。多くのライダーは、このダスティなコンディションを得意としており、有名な開催地としては、ビッグベアのコースなどが挙げられる。

 決勝では、Team G Cross Hondaの両選手とも必要以上のリスクは取らない作戦での走行となった。カーカルディが3:59.6でゴールラインを割ると、再びポイント獲得レースの様相を呈してきた。ミナーがポイント差を維持するためには、明らかに4分台を切らなければならない。しかし、4分台は切ったものの、残念なことに、ミナーのタイムはカーカルディよりも0.001秒ふるわなかった。大会優勝者は、ダストパウダーを得意とするオーストラリアのパワーライダーで、世界でトップレベルのフラットコーナーライダーでもあるネイサン・レニー。実力を見せつけた優勝であった。カーカルディとミナーの上位につけたその他のライダーも、ダスティなコンディションを十分経験してきたライダーばかりだった。

 現在ミナーは46ポイントリードしているが、最終戦で優勝者に与えられるポイントは202ポイント(予選1位で20ポイント、大会優勝で182ポイント与えられる)。つまり、この時点で、ミナーのシリーズ優勝は確実視されていない。しかし、これだけのポイントアドバンテージがあり、更に最終戦が開催されるコロラド州デュランゴはミナーが比較的得意とするコース。昨年ミナーはここで2位に入賞しているが、一方のジョン・カーカルディは表彰台に上っていない。

 この後、両選手とも、コロラド州ヴェイルにおける2週間の高山トレーニングキャンプに出発する。その後出場するNORBA最終戦は8月26日〜29日に開催される。

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#1 グレッグ・ミナー (6位完走)
「今大会の自分のレースには満足しています。レース戦略に忠実に沿って出走したのですが、今日は他の選手の実力が上回った、ということです。私はゆるい砂の上で走るのはちょっと苦手です。本来ならば、どんな地質でもムラなく走れなければならないと思っています。ですが、あえて弱点と言えるとしたら、今回のようなダスティなコースでしょう。標高の高さはあまり気になりませんでした。繰り返しになりますが、今日のレースには満足しています。ただ、今回出場したオーストラリア選手ほど速くなかった、というだけですね」

#75 シリル・クルツ (17位完走)
「このレース結果には満足しています。決勝では、細かいミスだけで、基本的にはクリーンなレースができました。ここまで高い標高でレースをしたことがなかったのですが、それが一番きつかったです。だから、ジュニアクラスのうち、アメリカのリッフル選手にだけ上位につけられたものの、この成績は嬉しく思っています。この後3週間の高山トレーニングがまさに今必要なトレーニングメニューだと思っています。デュランゴでのNORBA最終戦ももちろんそうですが、世界選手権もワールドカップの最終戦も標高が高いところでの開催ですから。Honda RN01はとても安定していて素晴らしかった。ですから、総括としては、今大会、とても満足しています」

マーティン・ホワイトリー:チームディレクター
「両ライダーとも今大会の走り、そしてマシンに満足しています。それで戦いの半分はクリアです。残りの半分はポイント獲得ゲームです。これからはその視点で最終戦の戦略を立てなければなりません。今週もポイントは獲得できました。ですが、最終戦を目前にして、この僅差は侮れません。このシリーズでは、歴史的に大会優勝を目標にした戦略では、総合優勝を逃してしまうケースが多く見られます。ですから、ポイント戦略をしっかりと持って最終戦に臨むつもりです」

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