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全日本選手権大会
石川・白山瀬女高原
2003年7月19日 開催
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レースレポート

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決勝前、スタート地点での井手川選手と、左は伊田監督
高橋選手は前週のジャパンシリーズに続き、表彰台獲得
転倒があったものの、5位に入った井手川選手の走り
3位表彰台の高橋選手(右端)は、次戦へ向け優勝を誓う
サポートカーの2台。右がバモス ホビオ、左がエレメント
全日本マウンテンバイク選手権で高橋唯之選手が3位表彰台へ
■大会名称:2003年全日本マウンテンバイク選手権大会 イン 石川/MTBワールド瀬女
■日時:7月19日(土)
■開催地:石川県白山瀬女高原スキー場
■天候:曇り
■気温:スタート地点25℃/ゴール地点27℃
■路面状況:ウェット
■コースデータ:コース長3650m/スタート地点標高1010m/ゴール地点標高344m/標高差666m/最大斜度29度
滑りやすい路面で抑えた走りながら、高橋選手は見事3位に入る
滑りやすい路面で抑えた走りながら、高橋選手は見事3位に入る

 2003年全日本マウンテンバイク選手権大会が、7月19日、石川県の瀬女(せな)高原スキー場で開催され、ダウンヒルマシン『RN01』でシニアエリートクラスに出場した『Team G Cross Honda』の高橋唯之選手が3位の表彰台を獲得。井手川直樹選手は5位となった。

 全日本マウンテンバイク選手権は、ジャパンシリーズとは別格式に毎年1回開催されるビッグレースで、優勝者はそれぞれのクラスの2003年全日本チャンピオンとなる。ダウンヒル男子のクラス設定は、年齢別にジュニア(18歳以下)、シニアエリート(19歳以上)、マスターズ(30歳以上)に分かれる。また、この大会は来たる9月に開催される『2003年アジアマウンテンバイク選手権』(会場:青森県)および『世界マウンテンバイク選手権大会』(会場:スイス)の出場候補選手選考会も兼ね、後日に出場者が発表される。

 会場のMTBワールド瀬女は、財団法人日本自転車競技連盟(JCF)公認のMTB常設コース。全長3650mは国内ダウンヒルコースの中でも長く、全体を通してテクニカルなコース設定である。ゴンドラ降り場のスタート直後から高速ストレート、シングルトラック(幅の狭いスピードが出せないテクニカルなセクション)、ジャンプ、ロックセクションなど、変化に富んだ難所が不規則に組み合わされている。さらにラストは力の限りの漕ぎのパワーを駆使してゴールとなり、ライダーはテクニックと体力の両方が要求される。

 そのなかでも瀬女名物の超テクニカルセクションが、通称「ブナ林」と呼ばれるシングルトラックで、このセクションはたとえ晴れている日でも、木の根が多く露出した路面は常に湿っていてとても滑りやすく、このブナ林を制した者が瀬女の勝者となる、とまで言われている。

 早朝に降っていた雨も、午前9時頃から急激に回復、気温も27℃まで上昇した。しかし路面は全体にとても滑りやすく、午前11時半より行われた予選では、スリップによる転倒者が続出。井手川選手はシングルトラックで前を走るライダーを追い越そうとした時を含め計5回転倒したにもかかわらず、タイム6分16秒04で5位。高橋選手も、ハイスピードの逆バンクセクションで、マシンもろとも大前転をするなど2回の転倒があったものの、後半必死に追い上げ、タイム6分19秒60で9位につけた。予選のトップは、竹本将史選手(#2 ブリヂストンアンカー)でタイムは6分5秒01。とにかく転倒をせず、確実に速く、というレースではごく当たり前の事柄が、瀬女では重要なポイントとなった。

 時間の経過に伴い、陽が当たって乾き始めた路面と、ブナ林など日陰のシングルトラックの湿った路面とでミックスされたコンディションとなった。

 午後3時10分、予選通過者30名による決勝が行われた。高橋選手は5分54秒37を記録し、一時は暫定トップタイムとなるが、その後にスタートした予選6位の大島礼治選手(#8 MTB magazine racing team)が5分46秒63とただ一人5分40秒台を記録して優勝した。この結果、高橋選手は前週のジャパンシリーズ第3戦に続いて3位表彰台を獲得。井手川選手はブナ林の出口付近で惜しくも1回転倒を喫し、5位となった。


●決勝 3位 #5 高橋唯之選手
「決勝で転倒だけはしないように、落ち着いて、と自分に言い聞かせました。でも、ゲレンデセクションを始めとしていろいろなところで滑って、抑えた走りをしなければならず、結果として納得のいく走りはできなかったです。瀬女のコースは、ブナ林と最後の急斜面が本当に難しかった。今回も3位では、だめですね。次のレースこそはワン・ツーを取りたいです」

●決勝 5位 #35 井手川直樹選手
「ブナ林で木の根に乗って転倒してしまいました。そのときにマシンと自分が離れてしまって、リカバリーのタイムロスも大きかった。予選の時に何度もスリップしたことが頭の中にあり、神経質になってしまいました。何か、走りが全体に硬いのが自分でもわかります。気持ちを入れ替えて、次のレースでがんばります」

●伊田井佐夫監督
「ライダーともワン・ツーを狙って行こうと合言葉にしていましたが、井手川選手の転倒が残念でした。マシンセッティング、マシンとライダーの調整に力を入れていますが、井手川選手は、どうもいまひとつ波に乗りきれていない様子です。そのぶん高橋選手が今回も表彰台へ上がり、よく頑張ってくれていると思う。“3位ではだめです”と自分から言うあたり、勝つことへの意欲も具体的に出てきているし、とにかく2人とも次のレースへ向けて調整していきます」

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