優勝候補とされていたTeam G Cross Hondaのグレッグ・ミナーは、6年連続でこの大会を制したスティーブ・ピートに次ぐ2位の予選タイムを記録していたが、決勝では、惜しくもコースの序盤で転倒し、大きく後退することとなった。
日中の気温が30℃に達する暑さの中、予選に臨んだ2人はテクニカルなセクションをグリップの限界まで攻めたが、直線区間ではペダリングをセーブして体力を温存する戦術を採っていた。2位と8位で予選を終えたミナーとレヒコイネンは、決勝では自己ベストを2秒前後は短縮できるものと考えていた。興奮した観客がコースに飛び出すハプニングもあったが、レヒコイネンの走りは完ぺきで、自らも納得のいくものであった。
今回のレースのゴール地点では、Honda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロがレースの模様を見守っていた。バリチェロは今回のレースに訪れ、スタート前にはRN01に試乗する機会もあった。バリチェロの訪問は、大のF1ファンであるTeam G Cross Hondaのライダーを大いに勇気づけた。
チームはこのあとスコットランドのアエ・フォレストで開催されるイギリス選手権第2戦に出場し、6月10日にはスイス、シャンペリーでのワールドカップ第2戦に参戦する。 |