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スロベニア SLOVENIA
スロベニア
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ROUND
#05
SEPTEMBER 16, 2007
リザルト ポイント

Team G Cross Hondaが2年連続となるワールドカップのチームタイトルを獲得

第5戦 スロベニア
2007年9月16日(日)・決勝
開催地:マリボール

スロベニアのマリボールで開催された最終戦で、2人のライダーがトップ10入りする好成績を残したTeam G Cross Hondaは、UCIマウンテンバイク・ワールドカップにおける2年連続のチームタイトル獲得を達成した。2008年の移籍先チームが決まっており、これがTeam G Cross Hondaでの最後のレースとなる23才のマッティ・レヒコイネンは、準決勝、決勝ともに冷静なライディングを披露し、必要なポイントを獲得してランキング3位から2位に浮上した。若いチームメートのブレンダン・フェアクローは準決勝でパンクに見舞われながらも最高の走りを見せ、総合ランキングを自己ベストの12番手に引き上げた。なお、先日開催された世界選手権で転倒して、肩を脱きゅう、骨折したグレッグ・ミナーは、ケガの影響で欠場となってしまった。

第5戦 スロベニア

1990年代の終わりから使用されているマリボールのコースは、前半が難セクションで知られる岩場を含む従来のコースで、後半部分は森の中を抜ける高度なテクニックを必要とする新設の高速セクションとなり、世界を代表するダウンヒルレーサーが全力を尽くすのにふさわしいコースレイアウトを備えている。今回、この難コースで数名のライダーが激しい転倒を喫し、その中には過去に世界タイトルを2度獲得しているファビアン・バレルも含まれていた。バレルは重度の脳震とうを起こし、病院へ運ばれるアクシデントに見舞われた。

負傷しているTeam G Cross Hondaのエース、グレッグ・ミナーも、現地に駆けつけてチームをサポート。肩のケガを押してコースを歩き、高い技術を要するレイアウトを称賛していた。

準決勝でのレヒコイネンは、ヘルメットのバイザーをスタートハウスの低い屋根に引っかけてしまったため、出走直後に止まってしまい大幅なタイムロスを喫した。ヘルメットとゴーグルを調整し直して再スタートを切ったレヒコイネンは、それでも6番手につけた。フェアクローは8番手のタイムで中間地点を通過したが、岩場でタイヤがパンクする不運に見舞われた。UCIにはランキング20位までの選手がマシントラブルの影響を受けた場合、決勝に駒を進めることができる救済規定があり、結果的にフェアクローは無事にファイナルのスタート地点に立つこととなった。

決勝はめまぐるしく首位が入れ替わる激しい展開で、次々に最速タイムが更新されていった。集まった2万3000人のファンは、最後までレースの行方を興味深く見守っていた。全速力でコースを駆け抜けたフェアクローは、それまでのトップタイムより4秒も速いタイムを記録し、15分間にわたって首位の座についていた。その後、スティーブ・ピートが所定の時間内にゴールできなかったため失格となり、レヒコイネンは64ポイントを獲得すればランキング2位に浮上することが明らかになった。それを知ったレヒコイネンは笑顔を浮かべてスタートラインに並び、手堅い走りで好タイムをマークした。レヒコイネンはフェアクローの1つ上の7位という成績を収めている。このレースの結果、開幕直後から他を圧倒してきたサム・ヒルが、本年度もワールドカップのタイトルを手にしてシーズンが終了した。

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COMMENT

コメント

Matti Lehikoinen マッティ・レヒコイネン(7位)
「また表彰台に立てればよかったのだが、チームは僕がスタート地点にいたときに、無線でピートがパンクしたことを伝えてきた。ランキング2位がかかっているのだから無用なリスクを冒す訳にはいかず、とにかく自分のラインを守ってスムーズに走ることを心がけた。それでも準決勝を上回るタイムを出すことができ、年間ランキングも2位になれたのだから満足している。今日は少し奇妙な感覚を味わった。Team G Cross Hondaで走るのは今回で最後になるが、チームに加入するそもそものきっかけは、2001年にここマリボールでマーチン監督と出会ったことだった。そんな縁のある地で、自己ベストの成績を残せたのはとてもうれしい。今まで応援してくれたHondaファンのみなさん、ありがとうございました!」
Brendan Fairclough ブレンダン・フェアクロー(8位)
「今日はいい走りができた。前半は準決勝ほど速くなかったが、パンクもしたので、最初は抑えて後半に100%の力を出した方がよいと考えていた。今年初めて暫定のトップに立つことができたのは最高の気分だったし、チームがタイトルを獲得するのに貢献できたこともすばらしい経験だった。冬はロードレーサーを使ったトレーニングを行い、もっと脚を鍛えるつもりだ。来年は活躍できるようにがんばりたい」
Martin Whiteley マーチン・ホワイトリー
Team G Cross Honda 監督
「この週末は目標が2つあった。ランキングをキープしてチームタイトルを防衛することと、マッティを総合ランキングの3位から2位に浮上させることだ。その点では、最高の成果となった。もちろん、グレッグが走っていればもっとよかったのだが、今シーズンはたった3レースにしか出場できなかったのに、ランキング6位というのはすばらしい成績だ。それだけに、今回走れなかったのは残念だった。このあと肩の手術を行い、よりよい状態で2008年を戦うことになるだろう。マッティは輝かしいシーズンを過ごし、世界的なトップライダーの1人となった。他のチームに移籍しても、がんばって欲しいと思っている。ブレンダンはずっと期待できる活躍を演じてきたが、ケガと不運がランキングに影響してしまった。それでも1年目で20位以内に入ったのだから、来年以降はもっと上位を狙えるだろう。私たちの活動を支援し、2年連続でチームタイトルを獲得する原動力となったHRCやスポンサーには、たいへん感謝している。多くのすばらしい企業が私たちの力になってくれた。この場を借りて感謝したいと思う。ありがとうございました」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

準決勝
ROUND
#05
SEPTEMBER 16, 2007
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 2:56.58
2 24 F.パヤット Ssangyong-Fusion Pro Team 2:58.13
3 8 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 2:58.21
4 5 G.アサートン Animal Commencal 2:58.29
5 49 J.ブライスランド   2:59.62
6 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 2:59.94
108 29 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 3:19.62
決勝
 
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 2:53.78
2 5 G.アサートン Animal Commencal 2:55.11
3 234 J.カメリーニ MOJO ORANGE 2:56.34
4 233 F.ペデマノー   2:56.46
5 8 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 2:56.46
7 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 2:57.34
8 29 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 2:57.58
 

ポイントランキング

 
順位 ライダー チーム 総合ポイント
1 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 1057
2 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 673
3 S.ピート Santa Cruz Syndicate 646
4 G.アサートン Animal Commencal 575
5 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 526
6 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 520
12 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 298
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