MTB-W

INFORMATION
オーストリア AUSTRIA
オーストリア
レース情報 フォトギャラリー
 
ROUND
#04
JULY 08, 2007
リザルト ポイント

ワールドカップ第4戦はミナー3位、レヒコイネン4位

第4戦 オーストリア
2007年7月8日(日)・決勝
開催地:シュラートミンク

オーストリア、シュラートミンクのドラマティックな4分間コースを舞台に開催されたワールドカップ第4戦で、Team G Cross Hondaに所属する3選手はそろってトップ10入りを果たした。練習走行から日曜日午後の決勝まで、すばらしい走りを披露したのは、急斜面に設けられたこの厳しいコースで昨年連覇を達成したサム・ヒルと2004年の勝者ジー・アサートンだった。

第4戦 オーストリア

練習走行ではヒルがグレッグ・ミナー(Team G Cross Honda)に約4秒の差をつけてトップに立ったが、昨年までの2年間とは異なり、参加ライダーのうち何人かは、ヒルを脅かすことができるという手応えを感じていた。とりわけ注目されたのが、今年のワールドカップではしばらく表彰台から遠ざかっているアサートンで、準決勝におけるその走りは見事なものだった。

Team G Cross Hondaのライダーたちも、マッティ・レヒコイネンが土曜日に15メートルも崖を転落するアクシデントに見舞われた以外は、順調に走行をこなした。レヒコイネンの転倒は、高速区間でペダルを木の根にとられて発生したものだが、プロテクターが何カ所か傷ついただけで、幸い目立った負傷を免れた。

準決勝では、レヒコイネンがチーム最上位の4番手につけた。ミナーはコンマ4秒差で5番手。ブレンダン・フェアクローは森の中で転倒して肩にすり傷を負ったが、それでも9番手というまずまずの結果を残している。アサートンはヒルに0.68秒差と迫り、Team G Cross Hondaのライダーは決勝で2人がさらにペースを上げるものと予想していた。ミナーとレヒコイネンはコースの後半でタイムを数秒縮めることが可能だと考えており、フェアクローはスムーズに最後まで走りきれば順位を上げられる状況だった。

決勝レースは、準決勝で転倒したスティーブ・ピートが通常より早くスタートをきったことから、劇的な展開となった。3分57秒81というピートのタイムは、長時間にわたって首位にとどまり、その間に付近の山々を暗雲が覆って気温も下がりはじめた。フェアクローはほとんどミスもなく力強いライディングを見せ、困難なテクニカルコースで自らとHonda RN01の能力をいかんなく引き出した。

2番手でゴールしたフェアクローは、コンマ3秒差でトップの座を保ったピートを祝福することとなった。続いてスタートしたミナーは、何度か脱臼した肩の問題もなく、自信を持ってゴールに飛びこむと、ピートから首位を奪った。さらにレヒコイネンが中間タイムでミナーからわずか0.13秒遅れという好記録をマークし、優勝を狙える位置につけた。しかし結果は、わずか100分の5秒差でミナーに軍配が上がった。

この時点でTeam G Cross Hondaの3選手は、1位、2位、5位の好位置を確保していたが、そのあとには優勝候補のライダーが控えていた。アサートンは最後までミスのない見事な走りを披露して過酷なコースを走破した。そしてミナーをコンマ4秒上回るタイムをマーク。しかし予想通り、続くヒルがシュラートミンクのコースを驚くべきスピードで駆け降り、2番手に5秒以上の差をつける異次元の速さで勝利を手中に収めた。

次のイギリス国内選手権までの2週間、チームはトレーニングに専念する。続いて夏期のインターバルがあり、9月9日にスコットランドのフォート・ウイリアムで開催される世界選手権が次のメジャー・イベントということになる。

ページトップへ
COMMENT

コメント

Greg Minnaar グレッグ・ミナー(3位)
「今日の結果には満足している。ここでは去年も3位だったから、成績は安定しているようだ。最初はリズムをつかむのに少し苦労したが、準決勝のころから思いきった走りができるようになってきた。こんなことは言いたくないが、2週間前のカナダのこともあるので、スタートのときには肩のことが気になっていた。とにかく、全力を尽くすだけだった。ジー(アサートン)には惜しくも負けたという感じだが、今日のサムはすごかった。ブラック・ジャージにふさわしい走りだったと思う」
Matti Lehikoinen マッティ・レヒコイネン(4位)
「タイトコーナーに合わせたセッティングが出ていなかったこともあって、森の中のセクションでは少しミスをしてしまった。コーナーをうまく抜けられず、その影響で次の区間もタイムをロスしていた。わずかな差だったが、今日はそれで3位の座をフイにしてしまった。準決勝も決勝も、カナダも4位。安定しているとはいえるのだろうが……。今日の目標は、ワールドカップ・ランキングの2位に少しでも近づくことだった。それはうまくいったが、後ろの選手も迫っているので油断はできない。サムがリードを広げているのに対して、2位争いはまだまだ分からない状況だ。最近は表彰台に立つ機会が増え、そのことには満足している。おかげで世界選手権やワールドカップ最終戦に、自信を持って臨むことができる」
Brendan Fairclough ブレンダン・フェアクロー(7位)
「今日の結果は満足できるものだと思うが、実はもっと上を狙っていた。今回は、ようやく手の状態も普通に戻ってレースができた。準決勝ではミスをしてゴールまで流して戻ってきたのだが、それでも前との差は意外なほど小さく、トップ5に入る可能性は十分にあると思った。決勝では全力を尽くした。あと0.35秒速ければ、グレッグやマッティと表彰台に立っているところだった。ともかく、シーズン終了までにはケガもよくなっていい走りができるだろう」
Martin Whiteley マーチン・ホワイトリー
Team G Cross Honda 監督
「今日は3人とも、力強い走りを見せてくれた。ブレンダンがトップ10入りし、マッティとグレッグも暫定ランキングをキープしたうえ、チームランキングのリードはさらに広がった。フォート・ウイリアムの大会まで、グレッグがもう少しスピードを上げられるよう、いろいろと考えてみるつもりだ。マッティはトレーニングのプログラムを変更して、これまで以上に力をつけてくれるだろう。だから、このあとに続く2つのメジャーレースには、たいへん期待している。ここと比べてコース的にも私たちに合っているはずだ」
ページトップへ
RESULT × POINT

決勝リザルト

準決勝
ROUND
#04
JULY 08, 2007
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 3:58.39
2 5 G.アサートン Animal Commencal 3:59.07
3 13 F.バレル KONA LES GETS 4:02.43
4 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 4:03.90
5 27 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 4:04.29
6 12 J.カメリーニ MOJO ORANGE 4:04.38
9 30 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 4:07.66
決勝
 
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 3:51.44
2 5 G.アサートン Animal Commencal 3:56.58
3 27 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 3:56.96
4 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 3:57.01
5 1 S.ピート Santa Cruz Syndicate 3:57.81
6 99 D.ヴァスケス MSC Bikes 3:57.93
7 30 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 3:58.13
 

ポイントランキング

 
順位 ライダー チーム 総合ポイント
1 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 807
2 S.ピート Santa Cruz Syndicate 639
3 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 566
4 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 520
5 F.バレル KONA LES GETS 391
6 G.アサートン Animal Commencal 390
12 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 213
      MORE
Page top
※このサイトをご覧になるには最新の Flash Player が必要です。