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スペイン SPAIN
スペイン
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ROUND
#01
MAY 13, 2007
第1戦 スペイン
リザルト ポイント

ミナーがワールドカップ開幕戦で3位に

第1戦 スペイン
2007年5月13日(日)・決勝
開催地:ビーゴ

今季はわずか5戦で争われることとなるUCIワールドカップが、今年もスペイン北東部の街ビーゴで開幕した。'06年にグレッグ・ミナー(Team G Cross Honda)が転倒したセクションは外されたものの、約2分半のビーゴのコースは今年もライダーにとって手ごわいものとなった。今回はビーゴ地方の天気が非常に不安定だったため、レース戦略、タイヤの選択、そして出走順がレース結果を大きく左右した。

第1戦 スペイン

前夜は雨となり当日朝も小雨となったが、大勢の観客が会場を訪れ、早期来場者は朝7時からライダーたちがコースへ出て行く姿を見守った。準決勝は前日に行われ、ミナーは3位に入り、タイトル争いに向けて貴重なポイントを獲得した。チームメートのマッティ・レヒコイネンは、スタート直前に小さな虫が目に入ってしまい、スタートからしばらく右目がよく見えない状況で走らねばならなかった。それが原因で距離感がつかめず、タイムロスしてしまい27位という結果に終わった。

今季、チームに加わったブレンダン・フェアクローは、3週間前にトレーニング中のアクシデントで手首から手の平へとつながる部分のじん帯を損傷し、今週に入っても強い不快感が生じていたことから出走はできないと思われていた。しかしハンドルバーグリップの調整と、物理療法士のマーティン・ニューヒルによるケアにより、フェアクローも初日の2度のプラクティスに参加。準決勝では67位という結果を残した。

そして日曜日。決勝がはじまって間もなく、水平線のかなたから不吉な雨雲が現れ、レース会場の方へと移動してきた。予選でクラッシュし、なんとかトップ80入りしたゼッケン5のマルク・ボーモンは、コースがまだ完ぺきな状態だったときにスタートできた最初の数名のライダーのひとりで、彼が記録した2分37秒21は最後まで破られることはなかった。雨も最初はそれほどでもなく、コースも良コンディションを保っていたが、フェアクローがスタート地点に到着して間もなく土砂降りとなり、さらには雹まで降ってきた。しかし驚くことにフェアクローは、ドライコンディションだった予選での記録からわずか数秒遅いだけというタイムを出し、37位でフィニッシュ。彼が中間地点(レース開始から65%地点)で記録したタイムはその時点での10位だった。レヒコイネンは、完全に本降りとなって視界も非常に悪い中で走らねばならなかったが、ウエットの状態で走行したライダーの中ではその時点の2位、総合では4位でフィニッシュラインを越えた。過酷なコンディションの中、全ライダーが走行を終えても11位を維持できたのはすばらしいことだった。

レースが最後の15人を残すのみとなった頃には空に太陽がのぞき、コースの砂地の部分では表面が乾きはじめていた。路面コンディションがよくなりタイムも縮みはじめ、そしてレースは最後の5人のライダーを残すのみとなった。ワールドカップで4度の優勝経験がある(うち2回はウエットコンディション)デービッド・ヴァスケスがすばらしい走りを見せ、ボーモンに続く2位に入った。そしてグレッグ・ミナーは、ライバルのスティーブ・ピートとサム・ヒルを上回るタイムを記録し、Team G Cross Hondaに3位表彰台をもたらした。これは彼にとって参戦19戦目で15回目の表彰台となる。

チームはこれからポルトガルへ向かい、リスボンでの市街地レースに備える。ワールドカップ第2戦は、6月10日にスイスのシャンペリーで行われる。

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COMMENT

コメント

Greg Minnaar グレッグ・ミナー(3位)
「今年は本当にいい形でシーズンをスタートすることができたと思う。昨年のクラッシュのことは、もう遠い思い出だ。今年は5戦しかないので1戦目は本当に大切だった。この結果で第2戦に臨むことができてうれしい。トップで細かいミスをしてしまったが、あの雨と雹でコースがいったいどんな状態になっているのか分からず、本当に難しかった。直前まで悩んで決めたマキシス・ハイローラーズのタイヤは正解で、必要なグリップを得ることができた。ただ今日はレースが最初の5分で決まってしまったので、ファンは気の毒だった。これまでも僕たちが申し入れてきたように、UCIはトップライダーが最後に走行するようルールを変更すべきではないかと思う。しかしマルクは勝つべくして勝ったと思うし、祝福したい」
Matti Lehikoinen マッティ・レヒコイネン(11位)
「レースに向けた準備は完ぺきだったが、2つの不運が今日の結果を台無しにしてしまった。まずは、昨日の予選で目に虫が入ってしまいポイント獲得に失敗してしまったこと。そして今日はバイクをなんとかフィニッシュラインまで運ぶことはできたが、この雨だ。おかげでメインのレースラインに川ができてしまい難しかった。でも11位に入ることができて、自分もチームもポイントを獲得できたので、去年よりはいいスタートだと思う。次のスイスは得意なコースなので楽しみにしている」
Brendan Fairclough ブレンダン・フェアクロー(37位)
「土曜の朝の時点では、スタートできるとは思っていなかった。しかしチームと物理療法士の先生がすばらしい仕事をしてくれたおかげで、フィニッシュラインを越え貴重なポイントを獲得することができた。来月はレースから離れて手の治療を行い、シーズン後半の3戦をいいコンディションで迎えられることを願っている。金曜日の練習走行のあと疲れ果ててしまい、シーズンの開幕をこんな風に迎えたくなかったと思ったが、ポイントを獲得できたので今は少し気分がよくなった」
Martin Whiteley マーチン・ホワイトリー
Team G Cross Honda 監督
「天気に振り回された厳しい一日だった。グレッグ(ミナー)は、このストレスの多いコンディションの中、とてもすばらしいパフォーマンスを見せてくれたと思う。確実に表彰台をとっていく、それこそが今週末の目標だったので、これからのシーズン、ライバルたちに対して競争力の高いレースができるという見通しがたった。マッティ(レヒコイネン)は、雨の中、見事な走りを見せてくれた。彼は今、キャリアの中でベストともいえる調子であるにもかかわらず、今回は運がなく気の毒だった。ブレンダン(フェアクロー)も今日はよくやったと思う。中間地点での10位という記録は彼のレーススキルを証明した。しかしレース後半は、やはりじん帯損傷が影響して本調子ではないことを示していた。これからの休みで治療を続けれは、シーズン後半戦に向けて調子を取り戻すことができるだろう。全体的には、'06年と比べて非常にいいシーズンのスタートとなりよかった」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

準決勝
ROUND
#01
MAY 13, 2007
順位 No. ライダー チーム タイム
1 1 S.ピート Santa Cruz Syndicate 2:31.39
2 99 D.ヴァスケス MSC Bikes 2:32.47
3 27 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 2:34.58
4 7 M.ハナー Cannondale/The Cut 2:34.85
5 15 D.アサートン Animal Commencal 2:35.09
6 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 2:35.89
27 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 2:40.47
67 22 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 2:45.31
決勝
 
順位 No. ライダー チーム タイム
1 5 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 2:37.21
2 99 D.ヴァスケス MSC Bikes 2:38.57
3 27 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 2:39.09
4 1 S.ピート Santa Cruz Syndicate 2:39.22
5 2 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 2:40.76
6 4 G.アサートン Animal Commencal 2:41.39
11 6 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 2:44.49
37 22 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 2:48.69
 

ポイントランキング

 
順位 ライダー チーム 総合ポイント
1 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 200
2 D.ヴァスケス MSC Bikes 200
3 S.ピート Santa Cruz Syndicate 175
4 グレッグ・ミナー Team G Cross Honda 170
5 S.ヒル Iron Horse/Monster Energy 127
6 M.ハナー Cannondale/The Cut 115
12 マッティ・レヒコイネン Team G Cross Honda 71
38 ブレンダン・フェアクロー Team G Cross Honda 14
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