MTB-W Honda Racing
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レース情報 決勝レポート フォトギャラリー
2006.06.24 Rd.04 カナダ
スケジュール
[UCIワールドカップ]
Rd. Date
01 5/7
スペイン
02 5/28
イギリス
03 6/4
ドイツ
04 6/24
カナダ
05 7/2
ブラジル
  8/26
世界選手権(ニュージーランド)
06 9/10
オーストリア
UCIワールドカップ 第4戦 カナダ
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ミナーが2位入賞し、ポイントリーダーとの差がさらに接近
決勝日:2006年6月24日(土)
開催地:モン・サンタンヌ
リザルト&ポイント

 Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手は、ダウンヒルコースとして名高いモン・サンタンヌで開催されたUCIマウンテンバイク・ワールドカップ第4戦で2位に入賞した。モン・サンタンヌでは、'91年以来、15年連続でワールドカップが行われている。準決勝を1位で終えたミナー選手は、今回の決勝レース終了時点で、暫定ランキング1位のスティーブ・ピート選手との差を前戦までの132ポイントから40ポイント差まで詰めた。チームメイトのマッティ・レヒコイネン選手も自己ベスト・タイの6位という好成績を収め、暫定ランキングのトップ10に食い込んだ。

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 モン・サンタンヌのコースは3200mとワールドカップの中でも最も長く、走行時間は5分近い。コースは陽光が降りそそぐ高速セクションが多いが、ところどころで暗い森のテクニカルセクションへと進入する。急に暗くなるため、視野も悪い。毎日コースを歩くことが、ミナー選手とレヒコイネン選手の活躍を支える鍵になった。週の前半にはたびたび通り雨があったが、決勝レース当日の空は青く晴れわたり、路面は時間を追うにしたがって乾いていった。そのため、準決勝から決勝までに、タイムは10秒前後も短縮されている。

 準決勝の戦術は、今回もミナー選手が可能なかぎりポイントを稼いでピート選手に迫り、レヒコイネン選手が手堅い走りで決勝に備えるというものだった。ミナー選手はその準決勝で2位以下に2秒あまりの差をつけてトップに立つ完璧なライディングを披露した。ピート選手は転倒し13位という結果に終わり、ミナー選手の50ポイントに対して8ポイントしか獲得できなかった。レヒコイネン選手も7位という好成績で準決勝を終え、トップ5入りも十分に可能な位置につけていた。

 準決勝トップのミナー選手は、最終走者として決勝のスタートを待つ。ピート選手は4分46秒86で暫定トップに立ったが、他のライダーがそれを上回っていく。レヒコイネン選手も4分47秒59でこれに迫った。そして、まずサム・ヒル選手が首位に浮上。さらに、'01年にここで勝利を手中に収めたクリス・コバリク選手が4人を残してトップに立つと、結局最後までその位置を守った。ミナー選手の区間タイムはコバリク選手より2.18秒も遅く、表彰台に立つことは難しいと思われたが、後半のセクションでは、コバリク選手より2秒近く速いタイムをマークし、コンマ3秒差の2位という結果となった。

 日本からスポット参戦したTeam G Cross Hondaの井手川直樹選手は準決勝で41位、決勝で43位と8ポイントを獲得。内嶋亮選手は準決勝60位、決勝72位だった。

 Team G Cross Hondaはブラジルに向かい、ワールドカップ第5戦に出場する。決勝レースは7月2日、日曜に行われる。

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コメント

#1 グレッグ・ミナー選手(2位)
「コースの前半でラインを外して飛び出しそうになってしまったので、自分に腹を立てている。岩にぶつかってラインを外れてしまい、コースアウトしなかっただけでも幸運だった。そのために大きくタイムをロスし、それからは遅れを取り戻すために全力を振り絞ることになった。前半に2秒近くロスしてしまい、クリス(コバリク選手)に破れてしまった。ここのレースを2位で終えるのはこれが4回目だから、もちろん勝ちたかったが、タイトル争いの差を詰められたことについては嬉しく思っている。後れはわずか40ポイントになり、これからが楽しみだ」

#11 マッティ・レヒコイネン選手(6位)
「あとたったコンマ7秒で表彰台に立てるところだった。差がわずかだっただけに、とても悔しい。今回は、好成績を残すために毎日コースを歩き回るなど、すごく努力したし、ラインも十分に研究してすべてが順調だった。5分も走るコースでコンマ7秒差だから、その効果はあったと思う。ワールドカップのレースに出場するのは今回がちょうど30回目なので、Hondaのためにもぜひ表彰台に立ちたかったが、それも来週に持ち越しとなってしまった。自分の走りは良かったと思うし、満足している。ミスもなく、思ったとおりのラインを取って、マシンの状態もずっと完ぺきだった。今回の目標のひとつだった暫定ランキングのトップ10入りは達成できたので、その意味では満足している」

マーチン・ホワイトリー チーム監督
「今日はいい結果が得られた。グレッグがコースを飛び出しそうになったのは残念だが、限界ギリギリで戦っているレースでは仕方のないことだ。重要なのは、まだタイトル獲得の可能性があるということだろう。来週は昨年グレッグが優勝し、主要なライバルである2人の選手が経験していないブラジルのコースへ向かう。心理的にはいくらか有利な状況にあると思う。トップとの40ポイントという差は、わずかとは言えないが大きくもない。その差は1位と2位に与えられるポイントの差と同じだから、十分にばん回可能だろう」

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リザルト&ポイントランキング
【準決勝】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 1 G.ミナー Team G Cross Honda 4:48.56
2 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 4:50.92
3 9 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 4:52.50
4 5 G.アサートン Team Animal/Giant 4:53.90
5 7 C.コバリク MS Intense Factory Racing 4:55.32
7 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 4:56.31
41 110 井手川直樹 Team G Cross Honda 5:12.34
60 98 内嶋亮 Team G Cross Honda 5:20.13
【決勝】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 7 C.コバリク MS Intense Factory Racing 4:44.20
2 1 G.ミナー Team G Cross Honda 4:44.52
3 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 4:45.44
4 9 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 4:45.84
5 12 S.ピート Santa Cruz Syndicate 4:46.86
6 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 4:47.59
43 110 井手川直樹 Team G Cross Honda 5:08.96
72 98 内嶋亮 Team G Cross Honda 5:31.53
【ライダー】
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 12 S.ピート Santa Cruz Syndicate 698
2 1 G.ミナー Team G Cross Honda 658
3 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 579
4 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 546
5 5 G.アサートン Team Animal/Giant 508
6 4 C.グラシア Team Commencal 503
10 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 342
77 110 井手川直樹 Team G Cross Honda 8
ポイント一覧
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