MTB-W Honda Racing
モータースポーツ > MTBダウンヒル/ワールドカップ・NORBA > UCIワールドカップ 第2戦 イギリス 決勝
レース情報 決勝レポート フォトギャラリー
2006.05.28 Rd.02 イギリス
スケジュール
[UCIワールドカップ]
Rd. Date
01 5/7
スペイン
02 5/28
イギリス
03 6/4
ドイツ
04 6/24
カナダ
05 7/2
ブラジル
  8/26
世界選手権(ニュージーランド)
06 9/10
オーストリア
UCIワールドカップ 第2戦 イギリス
拡大
グレッグ・ミナーが再びワールドカップの表彰台へ
決勝日:2006年5月28日(日)
開催地:フォートウィリアム
リザルト&ポイント

 Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手は、スコットランドのフォートウィリアムで開催されたUCIマウンテンバイク・ワールドカップ第2戦に出場し、3位に入賞した。開幕戦で激しく転倒し、頭部を負傷して治療を受けなければならなかったミナー選手だが、準決勝では最速タイムをマーク。今回は本来の力を発揮し、決勝では確実に表彰台に立った。

UCIワールドカップ 第2戦 イギリス
拡大
UCIワールドカップ 第2戦 イギリス
拡大

 3週間前の開幕戦では不本意な結果に終ったミナー選手のチームメイト、マッティ・レヒコイネン選手も9位と健闘し、復活を印象づける力強い走りを見せた。レヒコイネン選手自身も、完全に本来の状態に戻ったと感じている。

 フォートウィリアムのコースはワールドカップ・シリーズの中でも最も過酷で、長距離なもののひとつだ。そして今回は、参加選手の誰もが恐れる岩場の高速コースだけでなく、異常なほどの強風と気温が一桁台という寒さ、さらにはときおり落ちてくるにわか雨とも戦わなければならなかった。

 練習走行はいずれも寒いウエット・コンディションのもとで行われた。2人のライダーは日に日に穴がひろがってゆく濡れた路面と、低温で視界も効かないという厳しい状況に置かれていた。RN01の特徴である内装ギアボックスの利点は、こうした濡れた悪路での性能が安定していることであり、両選手はそろって必要な練習走行を最大限にこなし、好成績への自信を深めて準決勝に臨んだ。

 ゼッケン1番のプレートをつけたミナー選手は準決勝で最初にスタートし、最速の区間タイムをマークしたあと、そのままゴールに飛び込み、最後までその記録が破られることはなかった。レヒコイネン選手は準決勝を慎重にこなしたが、岩場のセクションでは独特のラインを取り、観客を大いに沸かせた。しかし、レヒコイネン選手自身は、リスクの大きいそのラインを決勝でも使うかどうか慎重になっていた。

 準決勝でトップに立ったことは、最悪のシーズン開幕を迎えたミナー選手に自信を取りもどさせ、余裕を持って決勝に臨むことを可能にした。準決勝で貴重な50ポイントを獲得するという目標を達成したミナー選手は、可能なかぎり多くのポイントを手にし、16位という暫定ランキングからばん回するために決勝へ進んだ。最後にスタートしたミナー選手は2分後、それまで最速だったサム・ヒル選手(Iron Horse Mad Catz)と同じ区間タイムをマーク、観客の熱狂は最高潮に達した。しかし、コースを下った森の中のセクションにおいて、岩でスリップしてラインを外すという小さなミスを犯したためタイムをロスし、3位という結果で満足しなければならなかった。合計190ポイントを獲得したミナー選手は、暫定ランキング7位に浮上し、トップ5入りを十分狙える位置に返り咲いた。

 準決勝より4秒も早いタイムをマークしたレヒコイネン選手も、暫定ランキングを12位にまで上げている。

 Team G Cross Hondaは男子ダウンヒル競技のチーム選手権のタイトル争いをリードしており、6月4日にはドイツのヴィリンゲンで開催されるワールドカップ第3戦に出場する。

UCIワールドカップ 第2戦 イギリス
拡大
UCIワールドカップ 第2戦 イギリス
拡大
ページの先頭へ
コメント

#1 グレッグ・ミナー選手(3位)
「この結果はとても嬉しい。決勝で転倒していいはずはないが、それが開幕戦となると、ほとんどシーズンを棒に振ってしまうようなものだ。今日の目標は、確実にポイントを稼ぎ、暫定ランキングのトップ10に復帰することだった。サムとの間にはほとんど差がなく、彼は昨年ここで不運に見舞われていたので、今回はツキが回ってきて順当に勝つことができたようだ。去年、いい形で勝ち、タイトル獲得の足場を固めたヴィリンゲンのレースを今から楽しみにしている」

#11 マッティ・レヒコイネン選手(9位)
「またトップ10入りすることができて、ほんとうにホッとしている。ビーゴのあとは練習走行を繰り返し、ローカル・レースに出場したりして全力で準備を進めてきた。おかげで、また楽に走れるようになっている。準決勝では思い切ったラインをとったが、ややリスキーだったので決勝を前にして、同じように走るかどうかずっと考えていた。監督と話をしてアドバイスを受け、あのセクションに差しかかったところでリスクを冒さないことに決めた。無理をすると転倒の可能性もあったので、確実に完走した方がいいと考えたんだ。またポイントを獲ってランキングを上げることができ、とても嬉しい」

マーチン・ホワイトリー チーム監督
「前回よりはるかにいい結果を残せ、チーム全体が自信を持って第3戦に進むことができるようになった。グレッグ(ミナー選手)が順位を上げ、2005年のときのような成績を残すとともに、チームランキングのトップに立てて、とても嬉しい。マシンは泥だらけの路面ですばらしい性能を発揮した。今シーズンも、これからはいろいろなことがあるだろう」

ページの先頭へ
リザルト&ポイントランキング
【準決勝】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 1 G.ミナー Team G Cross Honda 4:28.30
2 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 4:29.04
3 12 F.バレル Kona Les Gets 4:29.52
4 3 S.ピート Santa Cruz Syndicate 4:30.41
5 5 G.アサートン Team Animal Giant 4:30.88
13 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 4:36.32
【決勝】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 4:25.33
2 7 C.グラシア Team Commencal 4:26.59
3 1 G.ミナー Team G Cross Honda 4:27.64
4 3 S.ピート Santa Cruz Syndicate 4:27.68
5 5 G.アサートン Team Animal Giant 4:27.77
6 6 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 4:29.20
9 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 4:32.34
【ライダー】
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 352
2 3 S.ピート Santa Cruz Syndicate 330
3 7 C.グラシア Team Commencal 292
4 2 M.ハナー Cannondale/The Cut 274
5 4 N.レニー Santa Cruz Syndicate 266
6 5 G.アサートン Team Animal Giant 253
7 1 G.ミナー Team G Cross Honda 248
12 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 140
ポイント一覧
ページの先頭へ