MTB-W Honda Racing
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2006.08.26 世界選手権 ニュージーランド
スケジュール
[UCIワールドカップ]
Rd. Date
01 5/7
スペイン
02 5/28
イギリス
03 6/4
ドイツ
04 6/24
カナダ
05 7/2
ブラジル
  8/26
世界選手権(ニュージーランド)
06 9/10
オーストリア
UCIワールドカップ 世界選手権 ニュージーランド
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グレッグ・ミナーが世界選手権で銀メダルを獲得
決勝日:2006年8月26日(土)
開催地:ロトルア
リザルト&ポイント

 Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手は、ニュージーランドのロトルアで開催されたUCI世界選手権において、銀メダルを獲得した。金メダルを手にしたのはサム・ヒル選手。ミナー選手のチームメイト、マッティ・レヒコイネン選手も8位となり、世界選手権で初めてのトップ10入りを果たした。

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 決勝レースがドライになるかウエットになるか、予測できない不安定な天気が続き、参加選手たちの成績に影響を及ぼした。上空は雲に覆われ、タイヤの選択がきわめて重要なファクターとなっている。練習走行の間に、レヒコイネン選手とミナー選手は最善のタイヤを選んでいた。そして曇り空ながら雨が降らなかった決勝レース。装着したマキシス・ウエット・スクリームは、開けた区間と黒い地面が露出した森の中のセクション、双方で完ぺきに路面を捕らえた。

 決勝の2日前、木曜に行われた予選ではコースはかなり乾いており、ほとんどのライダーが土曜の決戦に向けてその力を示そうとした。トップ3は、体力と脚力でコースを一気に駆け下りた、長身のライダーによって占められた。ニュージーランドとオーストラリアから訪れた観客は、地元のヒーローの活躍に期待して盛んに声援を送っている。予選でトップに立ったのは、'03年のワールドカップ・チャンピオンという肩書を持つオーストラリアのネイサン・レニー選手だ。ミナー選手も、決勝で最後にスタートするというプレッシャーを避けられる、3位という結果に満足していた。レヒコイネン選手の8番手も、狙っていたとおりの成績だ。

 迎えた決勝日、前夜に降った雨が路面コンディションを大きく変えることはなかったが、正午ごろには強風によって上空が雲に覆われ、いつまた雨が降り出してもおかしくない状況となっていた。ミナー選手とレヒコイネン選手は、いずれも早朝に行われた練習走行の内容に満足していて、決勝レースに臨む態勢は整っていた。決勝では、まずクリス・コバリク選手が最速タイムをマークし、30分以上にわたって首位の座を守っていた。ここでサム・ヒル選手が高度なテクニックを要するこのコースに挑む。ヒル選手のスピードはあきらかにそれまでのライダーを上回っており、全コースを通じて限界ぎりぎりの走りを披露した。ゴールに飛びこんだヒル選手のタイムはコバリク選手より7秒も早く、残る5人のライダーにとって、これが目標になることは間違いなかった。

 レヒコイネン選手はスムーズな走りで狙ったラインをきれいに捕らえ、大きな問題もなかった。しかし、パワーを必要とするコース設定だったため、表彰台には手が届かなかったものの、世界選手権で初めてのトップ10入りを果たした。巨大なスクリーンに映し出されたミナー選手のライディングはすばらしいものだったが、コースの3分の2を消化したところで、ヒル選手から2.2秒の遅れをとっており、最後の1分でこれを逆転することはできなかった。この結果、ミナー選手は過去6年間の世界選手権で5回目の表彰台に立ち('02年は鎖骨を骨折して欠場)、大会史上もっとも安定して結果を残している。

 チームは来週、ラ・ブレッスで開催されるフランス選手権の最終戦に出場するため、フランスへ向かう。その翌週にはオーストリア、シュラートミンクで開催されるワールドカップ最終戦というビッグイベントが控えている。男子の決勝は、9月10日に開催される。

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コメント

グレッグ・ミナー選手(2位)
「今日の走りは最高で、ミスもまったくなかった。サム(ヒル選手)がそれよりさらに勝っていたことを認めるしかない。彼はいろいろな箇所でリードを広げており、今日のライディングは本当に素晴らしかった。私の方も準備は完ぺきで、マシンとチームはこれ以上ないくらい、いい仕事をしてくれたし、自分も全力でミスのない走りができた。よほど無理をしてリスクを犯さないかぎり、あれ以上のタイムを出すのは不可能だった」

マッティ・レヒコイネン選手(8位)
「自信につながる、なかなかいい走りができたと思う。ある箇所で岩にペダルをひっかけたが、たいした問題ではなかった。決勝では、とにかく自分のラインをキープすることに集中し、冷静さを保って、これまでの何年かのように熱くなりすぎないように走るつもりだった。おかげでついにトップ10入りすることができ、大勢の優秀なライダーより上位に立てたのは、本当によかった。ここまで遠征してきたかいがあった」

マーチン・ホワイトリー チーム監督
「もちろん世界タイトルを取ることができればそれに越したことはなかったが、この競技はそれほど甘くない。グレッグ(ミナー選手)も今日の結果には満足していることだろう。集中力が感じられる非常にいい走りをしてくれた。何度も限界ぎりぎりの状態になったが、そんなときでもマシンをよくコントロールしていた。彼が達成した記録は非常に誇らしいものだが、もちろん近いうちにトップを狙うつもりだ。マッティ(レヒコイネン選手)はたいへん落ち着いた走りをし、今シーズンの結果が示しているとおり、すでにトップライダーのひとりであることを証明した。これからは2週間後に行われるワールドカップの最終戦に焦点を合わせて調整していきたい」

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リザルト
【予選】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 7 N.レニー Santa Cruz Syndicate 3:12.00
2 2 S.ピート Santa Cruz Syndicate 3:12.35
3 9 G.ミナー Team G Cross Honda 3:13.14
4 4 M.ボーモン Team MBUK Santa Cruz 3:15.42
5 6 M.ハナー Cannondale/The Cut 3:15.45
6 3 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 3:15.90
8 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 3:16.33
38 35 井手川直樹 Team G Cross Honda 3:32.51
【決勝】
順位 No. ライダー チーム タイム
1 3 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 3:11.03
2 9 G.ミナー Team G Cross Honda 3:15.25
3 7 N.レニー Santa Cruz Syndicate 3:17.16
4 2 S.ピート Santa Cruz Syndicate 3:17.92
5 10 C.コバリク MS Intense Factory Racing 3:18.04
6 6 M.ハナー Cannondale/The Cut 3:19.21
8 11 M.レヒコイネン Team G Cross Honda 3:20.79
39 35 井手川直樹 Team G Cross Honda 3:38.36
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