Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手はコロラドで開催されたNORBAシリーズの最終戦で優勝を果たした。チームメイトのマッティ・レヒコイネン選手は予選で最速タイムをマークしたが、決勝は4位という結果に終っている。ミナー選手は、勝利を手中に収めたものの、シリーズタイトルの獲得には一歩およばなかった。ミナー選手の最終的なランキングは2位。そしてレヒコイネン選手は8位に浮上した。
最終戦の舞台となったスノーマス・リゾートは標高が高く、しばしば砂ぼこりに悩まされるコースでもある。レイコイネン選手は過去にここを走った経験がないが、ミナー選手にとっては3回目の挑戦となる。NORBAの規定により、最終戦の結果を総合ポイントに含めることが義務づけられているため、ランキングを少しでも上げるためには、今大会での好成績が不可欠だ。
土曜の夜に強い雨が降ったため、予選を迎えた時点でコースコンディションは大きく変化していた。日が昇ってからは路面の状況が刻々と変わっていくため、タイヤの選択がきわめて重要だった。まだかなり滑りやすいコンディションの下、レヒコイネン選手はすばらしい走りを見せて予選のトップに立った。ミナー選手が僅差でこれに続き、シーズン序盤の第2戦で2位に入賞したジャスティン・ローブ選手が3番手につけている。
ミナー選手がタイトルを獲得するには、このレースに優勝し、しかもサム・ヒル選手が10位以下という結果に終わる必要があったが、それは実現しなかった。ポイント争いで大きくリードしているヒル選手は無理のない走りでミナー選手から100分の7秒遅れの2位という成績を収めた。レヒコイネン選手も好走したが、コースコンディションの変化に対応しきれず、2.5秒遅れの4位でレースを終えている。
この週の前半、デュアル・スラロームに出場したミナー選手は、決勝でリッチ・ハウスマン選手を破って優勝した。チームはこのあと、UCIマウンテンバイク世界選手権が開催されるニュージーランドのロトルアへ移動する。世界最高の選手たちが集まる男子決勝は、8月26日(土)に行われる。
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