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レース
ブラジル 第5戦 7月2日
ブラジル
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レース情報
ラウンド 開催日
01 5/1 スペイン
02 6/5 ドイツ
03 6/12 オーストリア
04 6/26 カナダ
05 7/2 ブラジル
06 7/9 アメリカ
07 8/21 イタリア
  9/3 世界選手権(イタリア)
  08 9/11 イギリス
UCIワールドカップ 第5戦 ブラジル
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ミナーがワールドカップ第5戦ブラジルで優勝
決勝日:7月2日(土)
開催地:コンボルイ・ビーチ

 Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手がブラジルのコンボルイ・ビーチで開催されたUCIマウンテンバイク・ワールドカップの第5戦に優勝し、今シーズン2勝目を挙げてタイトル争いのリードを400ポイント近くにまで広げた。会場には1万2000人を超える熱心な南米のファンがつめかけ、ミナー選手は、地元のヒーローであるブラジル出身のマルコルフ・ベーチトールド選手(Maxxis-MSC)を破り、今シーズンのワールドカップで最初に2勝目をマークしたライダーとなった。ミナー選手のチームメイトであるマティー・ライコネン選手は、まだ3週間前の負傷から回復しつつあるところだが、堅実な走りでトップ10入りまで0.7秒という好タイムを記録し、13位となった。

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 1週間前にブラジル国内選手権が開催されたコースは、海岸にほど近い森の中に設けられた。要求される技術水準はワールドカップに使用される他のコースほど高くなく、ラインの自由度も限られていた。岩場や木の根が張り出しているセクションでは体力が要求され、各選手のタイムが接近したため、ミスの許されない状況となった。

 前日には計時トレーニングが行われたが、技術的なトラブルから前半に走行した選手のタイムが記録されないという事態が発生した。そのため、ライコネン選手のタイムは記録されておらず、ミナー選手のタイムもコース上で他の選手に行く手を阻まれたときのものだった。それでも、ミナー選手はミカエル・パスカル選手、ベーチトールド選手に次ぐ3番手につけた。

 準決勝でミナー選手が見せた走りはミスのない堅実なもので、しかもそのスピードは決勝に近いものだった。最初にゴールしたミナー選手のタイムは2分26秒23で、これがその後のライダーたちの目標タイムとなった。しかし誰もこのタイムを上回ることができず、ミナー選手は早々と50ポイントを獲得した。ライコネン選手は不運なことにコースの前半で後輪がパンクし、ミナー選手から17秒遅れの2分43秒34で準決勝を終えたが、28番手につけて、決勝進出を果たした。

 第4戦に続いて準決勝トップタイムのミナー選手は、最後にスタートするため、目標となるタイムを出す役割は他の選手が担うこととなった。南アフリカ出身のアンドリュー・ニースリング選手が、まず2分30秒39の好タイムをマークしてトップに立つ。その後セドリック・グラシア選手がこれを上回る2分28秒54を記録、さらに間もなくして、パスカル選手が2分27秒11を出した。観客から大きなどよめきが起こったのは、地元サンタ・カタリナ州に住み、ブラジルではダウンヒル界のスーパースターであるベーチトールド選手が、終了まで8分というところで2分26秒96をマークし、パスカル選手を破ってトップに立ったときのことだ。その後にスタートしたライダーはいずれも記録を更新することができず、残るはミナー選手ただひとりとなった。最後に登場したミナー選手は中間地点を0.8秒早く通過し、後半もさらにリードを広げて2分25秒21の最速タイムを記録した。

 前日には計時トレーニングが行われたが、技術的なトラブルから前半に走行した選手のタイムが記録されないという事態が発生した。そのため、ライコネン選手のタイムは記録されておらず、ミナー選手のタイムもコース上で他の選手に行く手を阻まれたときのものになった。それでも、ミナー選手はパスカル選手、ベーチトールド選手に次ぐ3番手につけていた。

 準決勝、決勝でともに1位となったミナー選手はこの週末だけで250ポイントを稼ぎ、タイトル争いにおけるリードを398ポイントとした。

 Team G Cross Hondaはこのあとアメリカ合衆国、ニューメキシコ州エンゼル・ファイヤーへ移動し、7月9日〜10日に行われるUCIマウンテンバイク・ワールドカップ第6戦に出場する。

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コメント

#9 グレッグ・ミナー選手(1位)
「今日は勝てて最高の気分だ。このコースでは、本当に全力を出し、できるかぎりの力をこめてペダルを踏み続け、リスクを避けながらスピードを稼いだ。頭の隅で手堅く走り、タイトル争いのリードを保つことを意識していたが、もちろん勝ちたいという気持ちも強かった。今日はマシンのバランスがよかった。ファンの熱心さは驚くほどで、グローバル・レーシングのときのチームメイトだったマルコルフ(ベーチトールド)選手との戦いには熱くなった。マルコルフは誰もが願う地元での勝利を目指していたに違いない。今回も自転車やパーツは最高の状態でメカニックのマイクはすばらしい仕事をしてくれた」

#11 マティー・ライコネン選手(13位)
「今日はまたトップ10に入れると思っていたので、この結果には少しがっかりしている。後半のセクションで失敗し、ジャンプに入るときのスピードが遅く、ギアの選択を間違ったところもあった。このコースはあまり私に合っていなかったと思う。夕べはずっとレースのことを考えていたが、あまり効果がなかった。来週はきっと上手くいくだろう」

マーチン・ホワイトリー チーム監督
「グレッグ(ミナー)選手の今日の走りは実にスムーズだった。自分の果たすべき役割をはっきりと心得ており、無用なミスを犯すことはなかった。若いライダーのお手本になるような戦いぶりで、もちろんこの勝利に値する内容だった。マティー(ライコネン)選手はまた左肩の動きが完全でなく、力も戻っていないようだ。完全な状態になるまでには、もうすこし時間がかかるかもしれないので、ここまでの回復ぶりには満足するべきだろう。全体に内容の濃い大会で、初開催された南米でのマウンテンバイク・ワールドカップは成功と言える」

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リザルト
準決勝
順位 No. ライダー チーム タイム
1 9 G.ミナー Team G Cross Honda 2:26.23
2 8 F.バレル Kona Les Gets 2:27.86
3 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 2:28.12
4 10 M.ベーチトールド Maxxis-MSC 2:28.31
5 6 D.ヴァスケス Maxxis-MSC 2:28.40
28 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 2:43.34
決勝
順位 No. ライダー チーム タイム
1 9 G.ミナー Team G Cross Honda 2:25.21
2 10 M.ベーチトールド Maxxis-MSC 2:26.96
3 5 M.パスカル Maxxis-MSC 2:27.11
4 8 F.バレル Kona Les Gets 2:27.15
5 4 C.グラシア Siemens Cannondale Mtb Racing Team 2:28.54
6 7 G.アサートン Animal Giant 2:29.02
13 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 2:31.22
ポイントスタンディング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 9 G.ミナー Team G Cross Honda 1055
2 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 657
3 5 M.パスカル Maxxis-MSC 604
4 8 F.バレル Kona Les Gets

550

5 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 545
6 7 G.アサートン Animal Giant 437
11 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 392
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