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レース
スペイン 第1戦 5月1日
スペイン
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レース情報
ラウンド 開催日
01 5/1 スペイン
02 6/5 ドイツ
03 6/12 オーストリア
04 6/26 カナダ
05 7/2 ブラジル
06 7/9 アメリカ
07 8/21 イタリア
  9/3 世界選手権(イタリア)
  08 9/11 イギリス
UCIワールドカップ第1戦 スペイン
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ワールドカップ開幕戦でミナーが2位表彰台を獲得
決勝日:5月1日(日)
開催地:ビーゴ

 2005年のUCIマウンテンバイク・ダウンヒル・ワールドカップがスペインの大西洋岸、ビーゴ市郊外で延べ約2万5000人の観客を集めて開幕した。日曜のダウンヒル・レースでは、Team G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手が2位に入賞し、表彰台に立った。そして新しくチームに加わったマティー・ライコネン選手もコンマ3秒で表彰台に届く好タイムをマークして7位という成績を収めた。

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 ビーゴがワールドカップのカレンダーに加わったのは今回が初めてだが、およそ2分半で下るコースはトップ・ライダーたちの間でも好評で、コースのレイアウトは高速区間とテクニカルなセクションをたくみに組み合わせた迫力あるものとなっている。この時期は天候が不順なことで知られ、競技前の1週間は雨が降り続いていたが、初日の練習走行は完璧なコンディションの下で行われた。土曜の公式練習ではミナー選手が3番手、ライコネン選手が4番手につけ、日曜に行われる準決勝への体制が整った。

 日曜の朝には再び雨が降り、コースの状況が変わっている。滑りやすいコンディションとなったため、主催者によって広い岩場のセクションを使わない決定が下された。このセクションを迂回することになったため、タイムは数秒遅くなったが、午後には太陽が顔を出し、その点を除くとコースは理想的な状態となった。

 体力、精神力、そして技術と、さまざまな面で自分がどのような位置にあるのかがわからない開幕戦は、ライダーにとって難しいものとなる。ドイツで開催される第2戦までに1カ月の間隔があるため、ミナー選手とライコネン選手は確実にポイントを獲得し、ワールドカップのタイトル争いを順調に滑り出すことを目標としていた。

 50ポイントがかかった準決勝で、ふたりのライダーはいずれも堅実な走りを見せた。ミナー選手は2分36秒303というタイムで3位に入り、ライコネン選手も2分36秒304、ミナー選手からわずか1000分の1秒遅れという健闘を見せた。これによってふたりは揃ってポイントを獲得し、決勝へ向けて有利な足がかりをつくった。

 ライコネン選手は準決勝でセミマッド・タイヤを選んだが、決勝レースでは路面がさらに乾いていたため、ふたりともドライ・タイヤを選択することとなった。ライコネン選手は午前中にマークした自らのタイムを3秒近く短縮する2分33秒492という好タイムを記録した。続いてスタートしたミナー選手は2分28秒668で下りきって、2004年のワールドカップでランキング2位となったサム・ヒル選手(Iron Horse Mad Catz)に替わり、この時点でのトップに立った。続いて走ったミック・ハナー選手(Haro Bikes)はこれを破ることができなかったが、2004年のワールドカップ・チャンピオン、スティーブ・ピート選手(Team Orange)は2分25秒791という驚異的なタイムを叩き出し、またしても開幕からその強さを見せつけた。この結果、ミナー選手は決勝2位、準決勝3位という成績を残し、ここまでの暫定ランキング2位につけることとなった。準決勝で4位だったライコネン選手は決勝でも7位となり、暫定ランキングは6位となっている。

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コメント

#9 グレッグ・ミナー選手(2位)
「今日の結果は最高にうれしい。練習で少し疲れていたので、これほど上手く走れるかどうか、自信がなかった。私にとっては素晴らしい成績だ。ピートとの差を埋めるには努力が必要だし、それがおよそ1カ月後にヴィリンゲンで行われる第2戦までの目標になる。新しいRN01は今日、みごとな性能を発揮してくれた。今シーズンから使うことになった新しいパーツも効果的だった。大会そのものも成功で、ファンはレースを楽しんでいて、とてもいい雰囲気だった」

#11 マティー・ライコネン選手(7位)
「タイヤをウエットからドライに替えたときは、どんなハンドリングをするかわからなかったので、やや不安だった。そのため、決勝のコース前半はすこし慎重になっていたと思う。そこでおそらく0.5秒くらいは遅れただろう。それでも、すでに表彰台に近い位置にいることがわかって、非常によかった。準決勝での走りは最高の内容で、現在の体調を考えれば、6〜7月にかけてのシーズン最盛期がとても楽しみだ」

マーチン・ホワイトリー チーム監督
「今週はふたりのライダーがそろって期待以上の活躍をしてくれた。素晴らしい結果だと思う。マシンにはまったく問題がなく、レース前にメカニックとエンジニアが注いだたいへんな努力が報われた。第2戦までにいくつかの点を改良する予定だが、UCIの暫定ランキングが2位と6位という現在の位置は満足できるものだ」

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リザルト
準決勝
順位 No. ライダー チーム タイム
1 1 S.ピート Team Orange 2:33.477
2 36 M.ハナー Haro Bikes 2:35.169
3 9 G.ミナー Team G Cross Honda 2:36.303
4 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 2:36.304
5 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 2:37.797
決勝
順位 No. ライダー チーム タイム
1 1 S.ピート Team Orange 2:25.791
2 9 G.ミナー Team G Cross Honda 2:28.668
3 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 2:30.387
4 36 M.ハナー Haro Bikes 2:30.398
5 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 2:33.184
6 8 F.バレル Kona Les Gets 2:33.212
7 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 2:33.492
ポイントスタンディング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 1 S.ピート Team Orange 250
2 9 G.ミナー Team G Cross Honda 190
3 36 M.ハナー Haro Bikes 165
4 2 S.ヒル Iron Horse Mad Catz 160
5 3 N.レニー Santa Cruz Syndicate 125
6 11 M.ライコネン Team G Cross Honda 115
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