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レース
青森 第6戦 9月17日
青森
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/23 滋賀
02 6/4 長野
03 7/9 秋田
 7/17 全日本戦(長野)
04 8/7 岐阜
05 9/10 青森
06 9/17 青森
07 10/8 石川
第6戦 青森
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Team G Cross Honda井手川直樹が優勝、シリーズチャンピオンに王手
決勝日:9月17日(土)
会場:モヤヒルズスキー場 天候:晴れ 気温:スタート地点/30℃ ゴール地点/29℃ コース長:1700m 標高:スタート地点/515mゴール地点/275m 標高差240m

 JCF MTBジャパンシリーズ・ダウンヒル第6戦が9月17日、青森県モヤヒルズスキー場で開催され、Team G Cross Hondaの井手川直樹選手がジャパンシリーズ今季2度目の優勝を飾った。チームメイトの内嶋亮選手は転倒とパーツ破損が重なり16位となった。

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 会場となったモヤヒルズは、青森港の向こうに北海道を見渡す風光明媚なロケーション。大会期間中も秋の晴天に恵まれ、ゴール付近からは山頂から駆け下りるライダーたちの姿を一望できる。

 昨年の開催時よりも短くなった全長1700メートルのコースは、スタート直後から急激に落ち込むようなテクニカルな斜面が連続し、ゴールへ近づくにつれハイスピードの漕ぎコースとなる。決勝日の前日に行われたエリート・タイムドセッション(計測システムのリハーサルを兼ね、エリートライダーのみタイム計測を行う)で、このコースを得意とする井手川選手が1分52秒台のトップタイムを出したことで、予選、決勝は1分40秒台の戦いとなることが予想された。

 そして迎えた予選では、内嶋、井手川両選手ともに難所も大きなミスなくまとめ、内嶋選手が1分45秒733のタイムで予選トップに、そして井手川選手が1分45秒804で内嶋選手と0.071秒という僅差で予選2位につける。午後の決勝は、チーム内一騎打ちの様相を呈した。

 決勝のスタート前、モヤヒルズ山頂に設置されている『幸福の鐘』を必勝祈願で高らかに鳴らした両ライダー。井手川選手は、予選時にタイムが出なかったというセクションを歩き、最後のチェックを行った。予選タイムのリバーススタートによる30名での決勝が始まり、予選よりタイムアップして1分40秒台に入るライダーも増える。そして、最後から2台目に井手川選手がスタート。予選よりもさらに積極的な走りを見せ、1分45秒233のタイムで暫定1位につけ、最終ライダーである内嶋選手のゴールを待つ。しかし、内嶋選手はスタート後しばらくのところでリズムを崩した瞬間、フロントブレーキ部をコース内の石にヒットさせてしまい、その後はゴールまでフロントブレーキの利かない状態での走行を余儀なくされた。さらに手痛い転倒を喫したものの、こん身の走りでゴールへ駆け込んだ内嶋選手であったがタイムは遅れた。その結果、井手川選手のシリーズ今季2度目、そしてモヤヒルズ大会では2年連続の優勝が決定した。

 今大会の獲得ポイントにより、来月の最終戦を待たずして、ナショナルランキングの首位争いはTeam G Cross Hondaの両ライダーに絞られた。今大会終了時点の1位は内嶋選手で、井手川選手が8ポイント差で追う。ジャパンシリーズランキングでは、その2人に丸山弘起選手(#3 MAXXISS/cannondale)、安達靖選手(#1 Team Ikuzawa)が迫っている。今季のチャンピオンは10月8日の最終戦、石川県瀬女大会にて決定する。なお瀬女大会では、昨年に引き続きすでに2005年ワールドカップチャンピオンが確定しているTeam G Cross Hondaのグレッグ・ミナー選手の特別参加(デモラン)が予定されている。昨年は、ファンの熱い歓迎に日本が大好きになったというグレッグ選手、再び世界一の走りを披露してくれることだろう。

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コメント

井手川直樹選手(優勝)
「今日は会心の走りができました。応援してくれた皆さん、ありがとうございます。モヤヒルズは得意で大好きなコースだし、ポイントランキングのこともあるので、とにかく絶対に勝ちたかった。予選が2位だったし、決勝で予選以上にタイムが大幅に縮まるとも思わなかったので、決勝のスタート前に、予選でタイムが出ていなかったセクションを歩いて確認しに行った。そして、漕ぎを意識して自分の走りをするだけだと、思いきって行ったのが良い結果になった。次はいよいよ最終戦、シリーズチャンピオンをかけて精一杯頑張るだけです」

内嶋亮選手(16位)
「決勝ではスタートからペースを上げたこともあってリズムにわずかな狂いが生じたのでしょう、スタート後20秒くらいのところでフロントブレーキを石にヒットして壊してしまった。あとはリアブレーキだけを使って、決して悪くはないペースで走れたんですが、そのあとオーバースピードで前転。順位は16位でしたが、でも自分自身が「乗れている」ということがわかったのであまり気にしていません。次の瀬女大会は得意なコースだし、グレッグも来ると聞いているので楽しみです」

市川哲也監督
「井手川は得意とするコースだけあって、決勝でも気負いや抑えすぎといったことが出ることなく、思い通りに走ることができたのでしょう。メンタル面でもうまくコントロールできていました。内嶋は乗れているだけに攻めすぎた。いよいよ残すところ1戦、最終戦は2人で思う存分実力を発揮して、会場の皆さんに楽しんでいただける走りをしてほしい。グレッグも来る予定なので楽しみにしていて下さい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー チーム タイム
1 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 1:45.233
2 1 安達靖 Team Ikuzawa 1:46.409
3 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 1:47.942
4 14 丸山由紀夫 Mom&Pop's 1:48.747
5 107 小山航 国際アウトドア専門学校 1:49.013
6 28 青木卓也 TEAM TECH IN 1:50.502
16 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 1.56.004
ナショナル・ランキング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 865
2 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 857
3 1 安達靖 Team Ikuzawa 762
4 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 741
5 5 竹本将史 ブリヂストンアンカー 609
6 35 永田隼也 AYEL KAMIKAZE MARSH 601
※JCFの国内公認大会のうち、高得点獲得大会5つの合計ポイントによるランキング
ジャパンシリーズ・ランキング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 762
2 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 713
3 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 673
4 1 安達靖 Team Ikuzawa 667
5 35 永田隼也 AYEL KAMIKAZE MARSH 601
6 14 丸山由紀夫 Mom&Pop's 589
※ジャパンシリーズ(J1)のうち、高得点獲得大会5つの合計ポイントによるランキング
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