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モータースポーツ > MTBダウンヒル/ジャパンシリーズ > 第3戦 秋田 決勝レポート
レース
秋田 第3戦 7月9日
秋田
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/23 滋賀
02 6/4 長野
03 7/9 秋田
 7/17 全日本戦(長野)
04 8/7 岐阜
05 9/10 青森
06 9/17 青森
07 10/8 石川
第3戦 秋田
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Team G Cross Honda井手川直樹が今季初優勝。Honda RN01が表彰台を独占
決勝日:7月9日(土)
会場:秋田県田沢湖町 天候:晴れ 気温:スタート地点/23℃ ゴール地点/24℃ コース長:1800m 標高:スタート地点/768m ゴール地点/520m 標高差248m

 JCF MTBジャパンシリーズ・ダウンヒル第3戦が7月9日、梅雨の合間の青空のもと、秋田県・田沢湖スキー場で開催された。Team G Cross Hondaは、井手川直樹選手が予選から圧倒的な強さを見せ、待望の今季初優勝を飾った。チームメイトの内嶋亮選手は3位となり、モニターライダーとしてRN01を駆る永田隼也選手(AYEL KAMIKAZE MARSH)が2位に入る健闘で、Hondaマシンが表彰台を独占した。

第3戦 秋田
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 眼下に田沢湖を眺めながら駆け下る田沢湖スキー場のダウンヒルコースは、比較的標高差の少ない、全体的にゆるやかな傾斜のセクションが多いため、ライダーにとってはタフなペダリングがタイムアップへの大きな鍵となる。そんな漕ぎセクションの途中、数箇所にわたりアクセントのように現れるのが、急激な下り坂、大小の岩のドロップオフ、曲がりくねったシングルトラックなど。これらはハイスピードのまま勢いよく進入すれば、クラッシュにつながりかねないというテクニカルセクションとなっている。決勝前日の早朝まで降っていた雨の影響で、練習日のコースはマディやウエットな部分も多かったが、決勝当日は晴れ。気温も上がり、路面は急激に乾いてゆく。

 エリートクラス予選は、確実なパワーアップした走りを見せた井手川選手が3分1秒729のトップタイムで好調をアピール。2位は2秒374遅れてモニターライダーの永田選手、3位に僅差で内嶋選手がつけた。晴天により、もはやほぼドライとなった路面コンディションに、決勝ではさらなるタイムアップと第2戦に続いてのHondaの勝利が期待された。

 決勝では、予選結果のリバーススタートにより最後から3番目の出走となった内嶋選手が、2分59秒457のタイムで暫定トップに立つが、続いて永田選手が0秒586上回る2分58秒871でゴール。そして井手川選手は、さらに永田選手に1秒717の差をつける2分57秒154のタイムを叩き出し、今季初優勝を決めた。予選に続き、3台のRN01による初の頂上決戦に、レース会場はおおいに沸いた。

 これにより井手川選手は、第2戦までのポイントランキング2位から453ポイントでトップとなり、内嶋選手が21ポイント差でこれを追う形となった。そして次週はいよいよ国内最高格式レース、日本チャンピオンのタイトルをかけた全日本選手権大会が長野県・富士見パノラマスキー場を舞台に開催される。

第3戦 秋田
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コメント

井手川直樹選手(優勝)
「ゴールして勝ったとわかった瞬間、思わず“わあー!”と声が出た。今まで2位以下のときは“ダメだったか”と黙ってピットに帰っていたけれど、今日は嬉しくて叫んでしまいました。やっと勝てて本当に嬉しい。全体的に調子がよかったし、何個所かあった難しいポイントも早めに攻略することができ、タイヤチョイスにも迷わなかった。決勝では、転倒などでタイムロスは絶対にしないよう注意深く、そして特に漕ぎの部分でパワーを出しきることで勝負した。普段のトレーニングが厳しくて辛い分、レースや練習ではほとんど疲れを感じなくなりました。来週は絶対に勝ちたい大切なレースだし、この調子でまた頑張りたい」

内嶋亮選手(3位)
「3位も確かに入賞ですけど、やっぱり1位がいいですね。決勝では前半のうちに無理をして漕ぎまくり、そのペースのまま走りきれればと思いながら自分を追い込んでいったが、結果的にそれがいけなかった。後半にペースが乱れ、細かいコントロールができずに木にぶつかったりしてしまった。ハイペースで最後までいけるよう、もっと体力をつけていかないといけない。来週は得意とする富士見だし、頑張ります」

市川哲也監督
「前回の第2戦で、井手川も自信をつけてきたようだとコメントしましたが、今回は練習日から非常に落ち着いて攻略に取り組んでいた。シーズンオフからのトレーニングの成果が出て、体力面とメンタル面の両方に成長が見えます。内嶋の今後の課題は、やはり体力作りということになりますが、富士見の土とテクニカルセクションが得意な内嶋ですから、来週の全日本選手権では、また2人でワン・ツーを競いたいものです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー チーム タイム
1 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 2:57.154
2 35 永田隼也 AYEL KAMIKAZE MARSH 2:58.871
3 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 2:59.457
4 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 3:00.660
5 5 竹本将史 ブリヂストンアンカー 3:00.994
6 9 向原健司 クワハラバイクワークス 3:03.016
ナショナル・ランキング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 453
2 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 432
3 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 373
4 1 安達靖 Team Ikuzawa 364
5 35 永田隼也 AYEL KAMIKAZE MARSH 355
6 9 向原健司 クワハラバイクワークス 344
※JCFの国内公認大会のうち、高得点獲得大会5つの合計ポイントによるランキング
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