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レース
長野 全日本選手権
7月17日

長野
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レース情報
ラウンド 開催日
01 4/23 滋賀
02 6/4 長野
03 7/9 秋田
  7/17 全日本戦(長野)
04 8/7 岐阜
05 9/10 青森
06 9/17 青森
07 10/8 石川
全日本選手権大会
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全日本選手権でTeam G Cross Hondaの内嶋亮が優勝。
井手川直樹とともに、今季2度目のワンツーに輝く
決勝日:7月17日(日)
会場:富士見パノラマスキー場 天候:晴れ 気温:スタート地点/26℃ ゴール地点/30℃ コース長:3500m 標高:スタート地点/1668m ゴール地点/1050m 標高差618m

 2005年度の全日本マウンテンバイク選手権大会が7月17日、梅雨も明けて真夏の陽気となった長野県・富士見パノラマスキー場で開催された。Team G Cross Hondaは、富士見の土を知り尽くすと自他共に認める内嶋亮選手が完全優勝。井手川直樹選手も2位となり、6月のジャパンシリーズ第2戦・富士見大会に続いての同会場連続、そして今季2度目のチームワンツーを達成した。

全日本選手権大会
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 全日本選手権大会は毎年1回開催され、UCI(国際自転車競技連合)規則の年齢別でクラスが分けられており、優勝者には「日本チャンピオン」のタイトルが授与される国内最高格式の大会。Team G Cross Hondaの内嶋選手、井手川選手は23歳以上対象の「シニアエリート」クラスでの出場となった。ジャパンシリーズとは別格式で、獲得ポイントも高い。

 会場入りしたライダーたちを驚かせたのは、初めて目にする変則的なコース設定だった。これまでのレースは、Aコースでの開催が通常であったが、今回はAコースとBコースを融合させ、さらにスタート地点を従来の山頂から下へ移動することで、コース全長を3500mとした。これは今年6月のジャパンシリーズ第2戦時よりも700メートル短くなり、全体に細かいコーナーが多いことが特徴。ライダーには従来よりも、少々“忙しい”印象のコースレイアウトとなった。

 午後1時過ぎより行われた105台によるシニアエリート予選で、内嶋選手は6分12秒630を記録し、予選2位の安達靖選手(Team Ikuzawa)に4秒775という差をつける。2回の転倒を喫した井手川選手は、6分21秒434で予選4位のタイム。予選を終え、素早くピットに戻ると決勝へ備えて、つかの間の休息を取る。気温と湿度が上昇する中、エネルギー補給、水分補給も勝負の分かれ目となることは必至だった。

 午後3時30分より、予選通過30台のリバーススタートで行われた決勝。27番目スタートとなった井手川選手が自己予選タイムを6秒近く縮める6分15秒391でゴールすると、ゴールエリアの電光掲示板に暫定トップが表示され、よもや前週のジャパンシリーズから連続優勝かと会場内は沸いた。だが、最終ライダーの内嶋選手がゴールし、6分11秒174という驚異的なタイムが掲示された瞬間、内嶋選手の日本チャンピオンが決定。富士見の王座を守り抜いた。これにより、内嶋選手が再びポイントランキングのトップに浮上。また、両選手ともに世界選手権大会(9月/イタリア)、およびアジア大陸選手権大会(8月/インドネシア)の出場権を獲得した。

 また、今大会はHonda RN01のモニターライダー2人も、他クラスで表彰台に上がった。16歳の永田隼也選手(AYEL KAMIKAZE MARSH)は、ジュニアクラスで優勝。伊田井佐夫選手(AYEL KAMIKAZE)は、マスタークラスで僅差の2位となった。永田選手は世界選手権大会のジュニアクラスに、伊田選手は世界マスターズ選手権(8月/カナダ)に出場、RN01での各クラス日本代表がそろった。

 次のレースは8月7日、ジャパンシリーズ・ダウンヒル第4戦となる岐阜・白鳥大会。シーズンは今季後半戦へと突入する。

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コメント

内嶋亮選手(優勝)
「うれしいです。富士見は得意で自信があるとはいっても、これまでと違うコースには、やはり不安がありました。平坦で細かいスイッチバックやシングルトラックが多く、ブレーキングからコーナー、そして漕いですぐブレーキングの連続なんです。ハイスピード区間が得意な僕としては、このあたりをどうやってうまく組み立てるか、体力面の課題もあって、実は必死でした。先週の秋田から連続のレースウィークで、とても暑い日が続いたこともあり、体力的にとてもきつかった。富士見に入ってからも、体力の温存を考えながら練習しなくてはならなかったほどです。予選から決勝は、もっとタイムアップしたかった。決勝では6分5秒くらいを目指していたのですが、Aダッシュのロックセクションで1回、転倒してしまった。よく休んでから、次の白鳥も頑張ります」

井手川直樹選手(2位)
「これまでと違うコース設定で、テクニカルな部分が非常に多く、自分としては得意なところなので優勝を狙っていた。チームでのワンツーは最高だけれど、それだけに正直言ってとても悔しい。予選で2回転倒してしまい、結局それが尾を引いて、勝負しなければならない決勝で抑えてしまった。今回はスタートからゴールまで、全体に抑え過ぎたままの走りをしてしまった。たとえ転倒しても、うまく切り替えをして、次に力を出しきって走る。これは長い間の自分の課題でもあります。次の白鳥で頑張ります」

市川哲也監督
「昨年勝つことができなかった全日本選手権で、今回ワンツーを達成できたのは、非常に喜ばしいことです。ふたりとも果敢に攻めていたし、自信を持って力を出しきった結果ではないでしょうか。内嶋はさすが、富士見を知り尽くしているライダーです。井手川の課題はやはり、たとえ転倒しても素早くメンタルリカバリーすること。これを克服すれば、さらに強くなるはず。チームとして成績が安定してきたし、この雰囲気をシーズン後半戦へとつなげたい。世界選手権の出場権もいただきました。世界の壁は高いでしょうけれど、日本代表としてチャレンジしていきたいです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー チーム タイム
1 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 6:11.174
2 1 井手川直樹 Team G Cross Honda 6:15.391
3 4 安達靖 Team Ikuzawa 6:18.526
4 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 6:21.572
5 6 柴田幸治 A&F SANTACRUZ 6:22.830
6 14 竹本将史 ブリヂストンアンカー 6:25.746
※上記ゼッケンは、今大会のみの番号です
ナショナル・ランキング
順位 No. ライダー チーム 総合ポイント
1 2 内嶋亮 Team G Cross Honda 702
2 4 井手川直樹 Team G Cross Honda 686
3 1 安達靖 Team Ikuzawa 571
4 3 丸山弘起 MAXXIS/cannondale 558
5 12 柴田幸治 A&F SANTACRUZ 471
6 9 向原健司 クワハラバイクワークス 449
※JCFの国内公認大会のうち、高得点獲得大会5つの合計ポイントによるランキング
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