2018年5月11日(金)
4月21日(土)に、「City Trial Japan 2018 in OSAKA」が、大阪市の新世界 通天閣本通商店街の特設ステージで開催されました。
このイベントは、より多くの人たちに、身近にトライアル最高峰のテクニックを見ていただくことで、トライアル競技の認知向上とファンの拡大を目指し、国際A級スーパークラスで活躍する藤原慎也選手が発起人として企画されたものです。トライアル競技は、山や谷などの自然を舞台に開催されますが、この大会は、商店街の道路を封鎖して、150メートルにも及ぶ人工のセクションが設けられました。
参加ライダーは、小川友幸(HRCクラブMITANI)をはじめ、国内の最高峰クラスから15名。競技は、2人同時にトライする予選から始まりました。予選の最終組は、永遠のライバルと言われる、小川友幸と黒山健一選手(ヤマハ)の対決。大観衆が釘付けになる中、小川はクリーンとトップタイムをたたき出し、予選をトップで通過しました。
決勝は、上位8名による戦いとなり、トップ通過の小川は、最後のトライ。各選手が持てるテクニックを出し切って、難関のセクションに挑む姿に、大観衆が魅了されていきます。小川までに、オールクリーンのライダーは出現していません。トライアルは練習走行ができないため、初めて挑むセクションは未知の世界です。会場のボルテージが上がり、いよいよ小川のトライが始まりました。小川は、難関のセクションに果敢に挑み、見事オールクリーンでフィニッシュ。完ぺきと言える走りで、多くの観衆にトライアルのすばらしさと感動を与えることができました。
City Trial Japan 2018 in OSAKAは、運営関係者のたいへんな努力と、チャレンジングスピリットにあふれたライダーの走りによって、大成功のうちに終了しました。
小川友幸(HRCクラブMITANI/マシン:Honda RTL300R/優勝)
「大勢の人が行き交う市街地の中で、本格的なトライアル競技ができたことは、感激です。主催者や協力していただいた方々に感謝いたします。お客様と身近に触れ合う機会ができたことは、我々ライダーにとって、とてもプラスになります。そして、アジア初開催で初代チャンピオンを獲得することができたことは、とても光栄です。
全日本選手権はシーズンの真っ只中ですが、これを機会に大勢の人達がトライアルのファンになってくれることを願っています。ご声援ありがとうございました」
順位 | ライダー | 減点 | 合計 | |||||
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SEC 2 | SEC 3 | SEC 4 | SEC 5 | 総減点 | クリーン数 | 残り時間 | ||
1 | 小川友幸 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 02'07 |
2 | 黒山健一 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 3 | 01'58 |
3 | 小川毅士 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 3 | 01'24 |
4 | 氏川政哉 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 3 | 01'30 |
5 | 柴田暁 | 0 | 2 | 0 | 5 | 7 | 2 | 02'25 |
6 | 野本佳章 | 1 | 0 | 1 | 5 | 7 | 1 | 00'47 |
7 | 野崎史高 | 5 | 0 | 5 | 0 | 10 | 2 | 01'34 |
8 | 吉良祐哉 | 5 | 5 | 5 | 5 | 20 | 0 | 02'40 |
「DNF」を減点5で計算