round 04

July 14 2013 All Japan Trial Championship Wassamu Circuit わっさむサーキット

SCHEDULE

ニューマシンで2連勝し、小川友幸がランキングトップを守る

2013年7月14日(日)・決勝  会場:北海道・わっさむサーキット  天候:晴れ  気温:28℃  観客:550人  
セクション:泥、木材、岩、コンクリート

7月14日(日)、全日本トライアル選手権第4戦の決勝が北海道のわっさむサーキットで開催され、第3戦九州大会で勝利した小川友幸(Honda)が優勝し、今シーズン2連勝を飾りました。今回は、ライバルの黒山健一(ヤマハ)と同点での争いで、クリーン数1つの差で小川の勝利が決まるという大接戦でした。

  • 小川友幸(中央)小川友幸(中央)
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸

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クリーン合戦が続く序盤戦、最初にミスを犯したのはライバルの黒山でした。第4セクションで、多くのライダーと同様にゲートマーカーに触れて5点になることを警戒してラインを外したところ、大きくバランスを崩して5点。小川友幸はここをクリーンし、序盤で5点のアドバンテージを築きましたが、もちろんまだまだ先はみえません。

第5セクションと第7セクションは、1ラップ目でトップライダーの全員が5点となりました。第5セクションは小川と黒山のみが最後のポイントまでマシンを運び、最後のヒューム管を上れずに5点。第7セクションはぬかるみのきつい登りで、黒山はタイムオーバーの5点。小川は抜け出てはいたのですが、ゲートにふれての5点でした。

小川の1ラップ目の減点はこの2つの5点だけで、10点。黒山は、3つの5点に加えて、第9セクションと第10セクションでの2つの1点があって1ラップ目17点。小川は7点のリードを得て、2ラップ目に突入しました。

2ラップ目、1ラップ目にクリーンしていた第4セクションで、今度は小川がゲートに触って5点を取ってしまいます。黒山はここをクリーン。これで点差はわずか2点と縮まり、トップ争いは緊張感を増していきました。続く第5セクションでは、黒山がマシンをうまく進められずにいるうちにタイムオーバーの5点。ここを小川はうまくマシンを走らせて2点。その差を5点まで広げます。

1ラップ目に難関だった第7セクションは、今度は小川、黒山ともに抜け出ることに成功。黒山がたった1点で脱出してみせれば、そのあとすぐに小川が1点で走り抜け、勝負の緊張感は続きます。

このままいけば小川の2連勝ですが、勝負は最後までわかりません。第9セクション、黒山が美しいクリーンをみせたあと、同じように美しい走りをみせる小川。しかし、最後の大岩で失敗し、残りあと1メートルのところで転倒しました。これでリードはすべてなくなり、トップ争いは同点となりました。最終セクションも2人ともにクリーン。勝負は2つ用意されたスペシャルステージ(SS)で決することになりました。

減点数はともに23点ですが、クリーン数は小川が14、黒山が13。したがって、このまま同点でゴールすれば、小川が勝利を獲得することになります。2つのSSは、大岩を越えるダイナミックなものでしたが、彼らにすれば決してクリーンが難しいセクションではありませんでした。しかし、それは足をつけない緊張感を強いることになります。

20分ほどのインターバルをおいて始まったSS、今度はスタート順とトライ順も決まっています。最後にトライしたのが小川でした。野本佳章(ベータ)が第1SSで5点となって3位争いで逆転劇が起こる中、黒山がクリーン、すぐさま小川がクリーンをして返すというパターンで、SSの2つはピリッとした緊張感の中、トップの2人は足をつくことなく終了。勝負は、小川友幸のものとなりました。

2連勝に加え、総合でも3ポイント差のランキングトップ。次戦は、2カ月のインターバルをおいて山口県下関市で開催される中国大会です。

コメント

小川友幸(優勝)「狙った通り、前半でリードする戦いができました。2ラップ目に第4セクションと第9セクションでミスをして追いつかれましたが、同点でクリーン数差で勝っていたので、それほどプレッシャーを感じることもなく、2連勝することができました。ニューマシンとなって2連勝したかったので、いい結果になりました」

決勝

順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 2 小川友幸 Honda 0 23 16
2 1 黒山健一 ヤマハ 0 23 15
3 3 野崎史高 ヤマハ 0 45 11
4 6 野本佳章 ベータ 0 48 11
5 5 柴田暁 Honda 0 54 10
6 11 加賀国光 ガスガス 0 56 6
             
9 8 斎藤晶夫 Honda 0 69 4

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 小川友幸 Honda 57
2 黒山健一 ヤマハ 54
3 野崎史高 ヤマハ 45
4 小川毅士 ベータ 33
5 田中善弘 ベータ 32
6 柴田暁 Honda 29
       
9 斎藤晶夫 Honda 19