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2013年4月14日(日)・決勝 会場:奈良県・名阪スポーツランド 天候:晴れ 気温:18℃
観客:2120人 セクション:砂、土、岩
全日本トライアル選手権の開幕戦関東大会が会場の都合で中止となったため、第2戦ながら開幕戦となった近畿大会。会場は昨年同様、奈良県の名阪スポーツランド。昨年は4月らしからぬ寒さに震えながらの大会となりましたが、今年は気持ちのいい小春日和で、選手にも観客にも快適な一日となりました。
昨年、ランキング2位につけて、3年ぶりの全日本タイトル奪還を目指す小川友幸(Honda)は、土の斜面の第1セクションをクリーンにしたあと、同じく土のヒルクライムの第2セクションで失敗。出鼻をくじかれる5点を喫してしまいました。
第3セクションも土が主体のセクションでしたが、壁を駆け上がる出口が難ポイント。小川友幸はここでも5点となり、クリーンをたたき出したライバルの黒山健一(ヤマハ)に対して、序盤にして10点のビハインドを負ってしまいました。
しかし、ここで気持ちを切り替えた小川は、大きな失敗を極力減らして黒山を追撃していきます。3番手は田中善弘(ベータ)と野崎史高(ヤマハ)による戦いとなりましたが、1ラップ目から小川友幸とは点差が開き、小川友幸の勝負は、トップをいく黒山との戦いにしぼられました。
名阪スポーツランドのセクションは上り下りの斜面が多く、特に上り斜面はうまくいけばクリーン、失敗すれば5点となるポイントが多いのが特徴です。小川友幸とライバルとの点差は縮まることなく、少しずつですが開いてしまいました。1ラップ目の点差11点は、2ラップ目には14点、3ラップが終わったところで13点と一進一退。残るはスペシャルセクションの2セクションのみとなりましたが、この時点で小川に対して10点以上の点差をつけた黒山は勝利が確定。トップ争いに限っては、順位の変動が起こりえないスペシャルセクションとなりました。
小川友幸は2つのスペシャルセクションを3点とクリーン。最終的には黒山に16点差の2位で2013年の初戦を終えることになりました。
小川友幸(2位)「開幕に向けて新しい仕様のエンジンを用意しましたが、序盤、そのエンジンへの慣熟不足があったのか、5点が続いてしまいました。あれがなければ、ライバルにもっと詰め寄っていけたと思いますが、ただ試合中は、戦っているという実感を持てましたので、悪い試合ではなかったと思います。次の世界選手権と、全日本選手権九州大会が迫っています。できる限り、テストの時間を作って臨みたいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 黒山健一 | ヤマハ | 0 | 14 | 21 |
2 | 2 | 小川友幸 | Honda | 0 | 30 | 16 |
3 | 3 | 野崎史高 | ヤマハ | 0 | 45 | 14 |
4 | 7 | 田中善弘 | ベータ | 1 | 46 | 13 |
5 | 4 | 小川毅士 | ベータ | 0 | 60 | 8 |
6 | 9 | 宮崎航 | ベータ | 0 | 67 | 8 |
8 | 5 | 柴田暁 | Honda | 2 | 77 | 8 |
10 | 8 | 斎藤晶夫 | Honda | 0 | 88 | 5 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | ヤマハ | 20 |
2 | 小川友幸 | Honda | 17 |
3 | 野崎史高 | ヤマハ | 15 |
4 | 田中善弘 | ベータ | 13 |
5 | 小川毅士 | ベータ | 11 |
6 | 宮崎航 | ベータ | 10 |
8 | 柴田暁 | Honda | 8 |
10 | 斎藤晶夫 | Honda | 6 |