round 1

March 11 2012 All Japan Trial Championship Makabe Trial Land 第1戦 真壁トライアルランド(茨城県)
PhotoGallery

SCHEDULE

  • レース情報
  • 決勝

小川は苦しい開幕戦を3位でまとめる。柴田は5位とまずまずのスタート

2012年3月11日(日)・決勝  会場:茨城県真壁トライアルランド  天候:曇り  気温:10℃  観客:2500人 
セクション:岩・泥

3月11日、東日本大震災から1年のこの日、昨年はまさにその大震災の影響で中止となった関東大会が、今年は無事に開催されました。真壁トライアルランドでの開催は、2年ぶりということになります。

  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸(右)
  • 小川友幸小川友幸
  • 小川友幸小川友幸
  • 柴田暁柴田暁
  • 柴田暁柴田暁
  • 斎藤晶夫斎藤晶夫

新シーズンに挑む小川友幸(Honda)のライバルは、昨年度チャンピオンの黒山健一(ヤマハ)、シーズンオフに持病の腰を手術して体調を整えてきた野崎史高(ヤマハ)、昨年初表彰台を得てさらに上を目指す小川毅士(ベータ)など、手強いライダーがそろっています。

第1セクション、小川友幸は断崖絶壁を上れずに5点。ここでは小川毅士が2点で上がったのみで、ほかのライダーはすべて5点となりました。続く第2セクションでは、小川毅士が1点を喫しましたが、ほかの3名はクリーン。さらに、第4セクションでは小川友幸と黒山が3点、小川毅士が2点、野崎がクリーン。小川友幸や黒山がリードをとる昨年までの展開とは少し様相の異なる滑り出しとなりました

真壁トライアルランドは、この何年も全日本選手権の会場として使われています。しかし今回のセクション群は、いずれも今までの全日本大会では使われなかった設定で、その新鮮さはライダーからも評価を得ていました。同時に、その難度の高さもライダーに脅威を与えていました。

今回の大会では、10セクションを2ラップのあとスペシャルセクションを2セクション行います。1ラップ目、小川友幸は3個のクリーンをとり、4つの5点を喫しました。1ラップ目の減点は26点。トップをとったのは昨年度チャンピオンの黒山でした。しかし、黒山24点に対し小川毅士が25点、小川友幸が26点と点差はごくわずか。さらに小川友幸に2点差の28点で野崎が続くという、四つ巴の大接戦となりました。

2ラップ目、この点差ではまだまだ何があるかわかりません。しかし、小川友幸は2ラップ目にも第5セクションで5点を喫してしまいます。ここを2度ともクリーンした小川毅士や、1ラップ目に失敗しながら2ラップ目にはクリーンした黒山に、少しずつ点差を開けられてしまいます。

結局、10セクション2ラップ、20セクションを終えて小川友幸の減点は49点。トップの黒山は35点。残りはSSの2セクションのみなので、この時点で小川友幸の優勝の可能性は消えてしまいました。しかし、2番手の小川毅士とは8点差のため、逆転2位の可能性は残されています。

SSの第1セクションは、真壁名物の特大ヒルクライム。トップライダーはみなここを征服していきましたが、クリーンしたのはヤマハ勢の2人だけでした。小川友幸は1点。小川毅士も1点の減点を喫しましたが、残り1セクションで8点差のため、2位逆転の可能性はこの時点で消え去ってしまいました。

SSの最終セクション。滑る入口の岩を越えて、出口には高い崖がそびえます。小川友幸はこの最後のポイントでほんのわずかに届かず、5点を喫してしまいました。小川友幸はここで試合終了ですが、このあと4番手野崎がトライ。これが最後の表彰台争いとなりました。

ところが、野崎はエンストにより5点。小川友幸との点差は変わらず、3点差で小川友幸の3位が決まりました。結局1位から4位までは23点差と、終わってみればそこそこ大きな点差がつきましたが、1ラップ目の混戦は、近頃の全日本選手権には珍しい白熱ぶりでした。小川友幸の3位はやや不本意な成績でしたが、走りぶりは悪くありませんでした。シーズンは始まったばかり。次戦からの巻き返しが期待されます。

コメント

小川友幸(3位)「ライダーの調子も、マシンの調子も悪くなかったのですが、飛んで上がるという設定のセクションが多く、あと一歩で上れずというパターンが続いてしまいました。あとちょっと足りないところをどうするかが、今後の課題です」

柴田暁(5位)「1ラップ目は、成績を出そうと意識しすぎてしまい、失敗しました。2ラップ目に順位を上げて5位となりましたが、2ラップ目の成績は本来出さなければいけない最低限のもので、これより上へ行かなければいけないので、もっとがんばらないといけません」

斎藤晶夫(10位)「最初のセクションで墜落してマシンがダイレクトに落下し、ブレーキマスターが壊れたりクラッチが不調になったりしたため、時間もなくなりあせってしまいました。走りも評価できるものではありませんが、攻める姿勢を失わずに走りきれたのは収穫でした」

決勝

順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 1 黒山健一 ヤマハ 0 35 11
2 4 小川毅士 ベータ 0 42 9
3 2 小川友幸 Honda 0 55 7
4 3 野崎史高 ヤマハ 0 58 7
5 5 柴田暁 Honda 0 77 3
6 7 野本佳章 ベータ 0 79 2
            
10 10 斎藤晶夫 Honda 3 103 2

ポイントスタンディング

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 黒山健一 ヤマハ 20
2 小川毅士 ベータ 17
3 小川友幸 Honda 15
4 野崎史高 ヤマハ 13
5 柴田暁 Honda 11
6 野本佳章 ベータ 10
 
10 斎藤晶夫 Honda 6