全日本トライアル選手権 Honda Racing
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2006.03.12 Rd.01 関東・真壁
スケジュール
Rd. Date
01 3/12
関東・真壁
02 3/26
九州・矢谷渓谷
03 5/7
北陸・大日ヶ原
04 5/28
近畿・猪名川
05 8/6
北海道・わっさむ
06 9/10
中国・幸楽
07 10/15
中部・キョウセイ
08 10/29
東北・SUGO
第1戦 関東・真壁
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田中太一2位、小川友幸3位で表彰台の両脇を占める
決勝日:2006年3月12日(日)
会場:真壁トライアルランド 天候:晴れ 気温:10℃ 観客数:2200人
リザルト&ポイント

 2006年の全日本選手権シリーズが始まった。昨年、新しい4ストロークマシンがデビューしたのもこの会場での開幕戦だった。マシンとの相性を人一倍重視する小川友幸選手(Honda)は、4ストロークマシンの実力を発揮するまでにほぼ1年を要した。今年は、いよいよ実力発揮の年となるだろう。

第1戦 関東・真壁
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 今シーズンは、多くのライダーがマシンを替えて、新しい体制で臨んでいる。昨年ランキング2位の田中太一選手(Honda)は、今シーズンより「HRCクラブぱわあくらふと」入りをしてHonda RTLライダーの仲間入りをした。尾西和博選手(Honda)も「ぱわあくらふと」入りしている。

 ライバルにも、マシンの変更があった。昨年の全日本チャンピオン黒山健一選手(スコルパ)が、ベータからスコルパにマシンを替えた。そして、世界選手権に専念していた野崎史高選手(ヤマハ)が全日本に帰ってきた。さまざまな変革で、2006年はどんなシーズンになるのか、第1戦は1年を占う意味でも、注目が集まる。

 セクションは、おしなべてクリーンをねらいやすいものだったが、多くのライダーにとって最初の難関となったのが第2セクションだった。ここでは、田中選手が減点3で通過するまで、すべてのライダーが減点5。最後に黒山選手が見事なクリーンをしてみせ、序盤にして大きなリードを築いた。

 それでも小川選手は、黒山選手との点差を最小限に保ったまま、試合を進めていく。野崎選手はシーズン前に足を骨折する負傷をしていて、ここでも完調ではない。渋谷勲選手(シェルコ)はマシンをスイッチして、乗りはじめたのがほんの2週間ほど前ということで、まだ本調子には遠い。田中選手は、4ストロークRTLの感覚を探りながらのトライで、1ラップ目は大きな減点をとってしまった。

 2ラップ目、小川選手は1ラップ目の調子を維持してセクションを消化していた。しかし田中選手が、がぜん調子を上げてきて、不運ないくつかの1点減点のほかは、すべてのセクションをクリーンして帰ってきた。小川選手との点差は、1ラップ目の7点から4点に縮まった。この頃、黒山選手は、ただひとり別次元の戦いを展開していた。1ラップ目も2ラップ目も11あるセクションをすべてクリーンしている。

 3ラップ目、田中選手は、減点2点でまとめてきた。対して小川選手は、ふたつのミスがそのまま5点減点となり、あわせて10点。これで点差は逆転し、田中選手が小川選手の上位に立った。しかし勝利は、結局3ラップ33セクションのすべてをクリーンした黒山選手のものとなった。

 次回、第2戦九州大会は2週間後。2006年シーズンの波乱は、まだまだ続きそうだ。

第1戦 関東・真壁
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コメント

田中太一選手(2位)
「1ラップ目は本当に最悪でした。ただ、マシンの状態を探りながらのトライでしたから、結果はともかく、内容的には悪くなかったと思います。その成果で、2ラップ目と3ラップ目は、自己評価ではかなり満足できる走りができました。失点は、石が崩れたとか、理由があるものなので、運がなかったと納得できるものでしたし。今日は、最悪の場合は6位とか、それ以下の成績も覚悟していましたから、結果的には、悪くない試合ができたと思っています」

小川友幸選手(3位)
「黒山選手がオールクリーンですから、今日は、優勝は難しかったと思いますが、2位にはなれたはずの試合ですから、とても悔しいし、情けない思いです。こういうセクション設定では、5点をとったら絶対に負けなのですが、そんな失敗がいくつもありました。今シーズンを戦うためにも、今日は2位には入らなければいけなかった。マシンも体調も問題なかったですから、僕のミスです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 1 黒山健一 スコルパ 0 0 33
2 2 田中太一 Honda 0 19 23
3 3 小川友幸 Honda 0 23 25
4 8 野崎史高 ヤマハ 0 34 20
5 4 渋谷勲 シェルコ 0 39 20
6 7 井内将太郎 ガスガス 0 59 11
7 9 尾西和博 Honda 0 83 10

順位 ライダー マシン 総合ポイント  
1 黒山健一 スコルパ 20  
2 田中太一 Honda 17  
3 小川友幸 Honda 15  
4 野崎史高 ヤマハ 13  
5 渋谷勲 シェルコ 11  
6 井内将太郎 ガスガス 10  
7 尾西和博 Honda 9  
ポイント一覧  
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