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レース
関東・真壁 第1戦 3月13日
関東・真壁
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レース情報
ラウンド 開催日
01 3/13 関東・真壁
02 3/27 九州・矢谷渓谷
03 開催中止
04 6/12 近畿・猪名川
05 8/7 中国・HIRO
06 9/11 北海道・わっさむ
07 10/16 中部・キョウセイ
08 10/30 東北・SUGO
第1戦 関東・真壁
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ニューマシン、いまだ意中とならず。小川友幸、初戦は敗北
決勝日:3月13日(日)
会場:真壁トライアルランド 天候:晴れ 気温:5℃ 観客数:1800人

 いよいよ、2005年全日本トライアル選手権シリーズが始まった。この第1戦は、多くのHondaライダーにとって、特別な1戦となった。昨年、世界選手権日本大会(もてぎ)で初登場し、2日間を通じて9位、ラップごとの成績では3位に相当というスコアをマークした4ストロークのニューモデル、RTL250Fを全日本の実戦で戦わせるはじめての舞台となるからだ。

第1戦 関東・真壁 第1戦 関東・真壁
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 期待の最右翼は、世界戦で好成績を挙げた本人である小川友幸(Honda)。ゼッケン2番をつける小川は、9時58分のスタート。全日本チャンピオン黒山健一(ベータ)が小川の次にスタートすると、11のセクションのあちこちで熱戦が展開された。

 ところが小川は、このデビュー戦でスタート前から大きな悩みに直面していた。まず、マシンとの慣熟が十分ではない。もてぎの時には、これまでにはないチーム体制と大きな緊張感に後押しされて、本人も認めるところの120%の力を発揮しての好成績となったのだが、やはりトライアルでは、マシンを自分の手足のように扱えるようにするための十分な慣熟期間が必要だ。この1カ月、与えられた条件の中でベストを尽くし、小川はニューマシンでの走り込みを繰り返し、第1戦の会場に乗り込んだ。

 しかし乗り込み期間も少なく、しかも十分ではないマシンセッティングで走らなければならなかった小川の苦しみは、第1セクションから結果にでてしまうことになった。難度の高い岩盤登りをトップライダーはみな華麗にクリーンしていく中、小川はここを登りきることができなかった。出だしから、5点のハンディを負って試合を進めることになった小川。減点は1点、また1点と増えていく。トップ争いはオールクリーンがでるかどうかという戦いをしている中でのこの減点は、かなり致命的であった。

 小川は、第1セクションの他、第5セクションでも5点を追加してしまった。どちらも、途中に段のある岩盤登りで、いつもの小川ならピカイチのタイミングを見せつけるパターンだった。だがこの両セクションでは、小川は2ラップ目にも同じ失敗を喫してしまい、万事休す。さすがに3ラップ目は軽快にクリーンしてマシンとライダーの実力を垣間見せたものの、開幕戦は6位に終わった。昨年ランキング2位の小川にとっては、課題の多い結果となった。

 次回、第2戦九州大会は2週間後。本来の実力を発揮した結果に向かって、小川の忙しい日々が始まっている。

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コメント
小川友幸(6位)
「世界選手権で、ほかならぬ自分が残した好結果があるので、人車ともに潜在能力はあきらかに高いものを持っています。しかしあのときは120%の力を出せた結果でもあり、今回のように自分流のセッティングができない状態だと、すべてのアクションに100%の正確さが要求されます。ライバルは90%、80%の力でも走れるように、ライダーとマシンのセッティングを煮詰めてきますから、大きなハンディです。これから、今回の問題点を明らかにして、原因を究明して次戦に臨みたいと思います」
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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン タイム減点 総減点 クリーン数
1 1 黒山健一 ベータ 0 2 31
2 8 野崎史高 スコルパ 0 8 29
3 3 田中太一 ガスガス 1 15 27
4 4 渋谷勲 ヤマハ 3 24 26
5 7 成田匠 ヤマハ 0 30 22
6 2 小川友幸 Honda 0 33 21
7 6 井内将太郎 Honda 4 45 17
10 5 小川毅士 Honda 0 77 11
順位 ライダー マシン 総合ポイント  
1 黒山健一 ベータ 20  
2 野崎史高 スコルパ 17  
3 田中太一 ガスガス 15  
4 渋谷勲 ヤマハ 13  
5 成田匠 ヤマハ 11  
6 小川友幸 Honda 10  
7 井内将太郎 Honda 9  
10 小川毅士 Honda 6  
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