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第4戦 兵庫・猪名川
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レポート
 選手コメント
リザルト
1 黒山健一
2 小川友幸
3 渋谷 勲
リザルト一覧
ポイント
1 黒山健一 77
2 田中太一 63
3 小川友幸 62
ポイント一覧
小川友幸、目前の勝利を逃して惜しい2位

決勝日:6月13日(日) 会場:兵庫県川辺郡猪名川町・猪名川サーキット 観客数:3000人

 台風の影響が心配されたが、競技当日は快晴となった全日本トライアル第4戦近畿大会。会場は、近畿大会恒例の兵庫県猪名川サーキット。高低差のあるグリップの悪い沢をメインに、合計12セクションが設定され、トップライダーたちの高度なテクニックの闘いを見ようと、3000人のギャラリーが集まった。

 セクションは一見、イージーな設定とも思われたが、水分を含んだ沢の岩場と土は、ちょっとでも油断するとミスにつながる。スタートすぐの第1セクションの登り斜面は、やや難度も高めなことで、選手たちは特に慎重に下見を行い、トライを始めた。小川友幸(Honda)は、スピードをつけ、独自のダイナミックなラインを選んでトライ。だが、登り切ったと思われたところで失速し、バックの5点減点。対する黒山健一(ベータ)は、ゆっくりとグリップ走行を行い、クリーン。第2戦で優勝した田中太一(ガスガス)は3点で通過した。

 最初のセクションで5点をとった小川だが、その後はクリーンを重ね、黒山と互角の争いを続ける。1ラップ目を終了すると黒山は2点、対する小川は9点と、その点差は大きいが、一つのミスがどう運命を変えるか、予断を許さない展開である。

 そして2ラップ目の第3セクション、黒山は失敗して5点。続く第4セクションでも2点の失点と続き、ペースを乱し始めた。今季2勝を挙げている黒山は、3週間前に行われた世界選手権日本大会の転倒で負った肋骨の骨折が未だ完治せず、痛みを堪えながらの参戦だった。

 2ラップ目の小川は、猛烈な勢いで黒山との差を詰めていった。第6セクションで1点、第11セクションで2点をとっただけで、2ラップ目を計3点で終了。小川のここまでの減点数は12点。失速した黒山は2ラップ目10点で合計12点となり、2人は同点で並んだ。続いて渋谷勲(ヤマハ)と田中が、2ラップ終了時点で共に17点と続いた。

 さて、参加台数130台を数える今大会は、セクション渋滞の問題があった。1ラップ目から、セクションに入る選手の渋滞が起こり、競技進行はやや遅れ気味に。持ち時間は6時間だが、1分遅れるごとに1分の減点となるため、時間の配分も重要だ。ゴール時間迫る3ラップ目は、特にあわただしいセクショントライとなっていた。

 ペースをつかんだ小川は、冷静かつ大胆にクリーンを重ねて行った。第10セクションまですべてクリーン。黒山は第4、9セクションで1点ずつ、計2点の失点を犯し、小川がリードした。このままいけば、小川の優勝は目前だ。

 ところが、第11セクション出口の3m近い大ステアケースで小川が失敗、痛恨の5点ミスを喫す。さらに悪いことに、小川の残り時間はなく、あわてて最終セクションをトライしたが、足つきで1点減点。結局、3ラップ目を計6点。加えて3分のタイムオーバーで、さらに3点の減点となった。

 一時逆転された黒山だったが、小川が失敗した大ステアケースを1点で登り、続く最終セクションをクリーン。3ラップ目を3点でまとめた上に、タイムオーバーも1分にとどめて、総合減点16で優勝を決めた。小川は合計21点でまさに目前の勝利を逃す結果となった。

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小川友幸(2位)
「目前の勝利を逃し、とても悔しい試合でした。3ラップ目第11セクションのステアケースで失敗したのが致命的でした。冷静に走れば登れるはずなんですが、その時点でタイムオーバーしていましたからあわててしまい、冷静に走れなかったです。それと1ラップ目の第1セクションで、勝負を賭けたラインどりをしたのですが、わずかにスピードが乗らず失敗。あの5点が最後まで響いてしまいましたね」

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