Hondaホームページへ
Motor Sportsへ
JTR
スケジュール&リザルトHonda Racing to TOP
第5戦
北海道大会(北海道・旭川)
2003年8月3日 開催
JTR
To JTR TOP
 
 
サーキット&TV情報 レースレポート リザルト ポイントスタンディング
レースレポート

クリックで拡大できます

スピーディに高難度セクションを攻める小川
2mの垂直段差を登る小川
大荒れの本戦で2位表彰台に登った小川(左)
雨のわっさむサーキット。小川友幸は善戦し2位入賞
■決勝日時 :8月3日(日)
■観客数 :1100人 
小川は腰に故障を抱えながら善戦を見せた
小川は腰に故障を抱えながら善戦を見せた

 北海道大会の定番となったわっさむサーキット。この会場を使うようになってから、本大会ではほとんど雨に見舞われたことがない。ところが今回は、その稀に見る雨模様でのトライアルとなった。

 モトクロスでも知られているように、雨が降ったときのわっさむは、かなりの難コースとなる。滑りやすいうえに、マシンについた土はどっしりと重い。ときにはタイヤの回転を止めてしまうほどに、びっしりとこびりついてしまう。雨を想定して、若干の手直しをされたものの、そそり立つ土の壁やコンクリート・ブロックを重ねた人工セクションの難易度は非常に高い。

 第1セクション。晴れていれば、ダイナミックな技が見られる登りのセクションだが、各選手は滑る路面に手を焼き、マシンを前に進めるのにも悪戦苦闘を強いられた。なんと国際B級、国際A級、国際A級スーパークラスの3クラス合わせて、この第1セクションを最後まで走り切れたのはたったの3人。各クラス、ひとりずつ走破者が出ただけだったのだ。

 国際A級スーパークラスでの走破者は野崎史高(SCORPA)。野崎は、2年目の世界選手権シーズンに専念していたため、今シーズン、全日本を走るのははじめてだ。全日本での優勝経験はまだないが、野崎は悪天候において善戦する。

 しかしそこは今シーズン負けなしの黒山健一(BETA)。第6セクションで、この日初めてのクリーンを叩き出すと、序盤の苦戦が嘘のように、勝利パターンに持ち込みはじめた。

 小川友幸(HRCクラブミタニ)もまた、黒山と同じく序盤に苦戦した。小川と黒山、このふたりは、序盤の4セクションをすべて5点と不安な立ち上がりを見せている。加えて小川は、腰に問題をかかえており、無理な力がかかれば、歩くのもままならぬ状態に陥ってしまうという状態だった。しかし小川は、それ感じさせない美しいライディングを披露していく。

 1ラップ目、小川のライディングは悪くなかったが、10セクションのうち、セクションアウトができたのはたったふたつだけ。45点の減点は、4位の成績だった。黒山の31点を別格として、8人中4人が40点台。成田匠(Yamaha)を含む3人が50点のフル減点を喫していた。

 2ラップ目、小川は、それでも上位を狙って、このコンディションに適した走法を編み出していく。美しいクリーンよりも、足をついて確実にマシンを進め、セクションをアウトする。とにかく着実にマシンを走らせて、5点を減らしていく。この走りで、小川は田中太一(GAS GAS)と野崎をかわして、一気に2位に浮上した。

 しかし、2ラップが終わった時点で、トップの黒山との差は22点にもなっていた。この差は埋め難く、小川は1ラップ目45点、2ラップ目36点。3ラップ目は28点と、減点を確実につめていったものの、黒山の5連勝を許して2位に甘んじることとなった。

 次戦、第6戦中国大会は、9月21日岡山県原瀧山トライアルパークで開催される。


小川友幸(2位)
「1ラップあたり、20点ちょっとという減点を想定していたのですが、1ラップ目は情けない限りです。3ラップ目にクリーンしたセクションが、1ラップ目にはことごとく5点というあたりが、大問題です。僕も良くなかったですが、ライバル達は2ラップ目、3ラップ目に減点をつめられていなかったようですね。コンディションが悪かったとはいえ、もう少し減点をつめられたと思います」

 
PAGE TOP