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第3戦
関東新潟大会(新潟)
2003年5月4日 開催
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レースレポート

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第1セクションの飛び石を華麗に抜ける小川友幸
林の中のヒルクライムをいく小川友幸
左から優勝の黒山健一、小川友幸、そして田中太一
小川友幸、序盤の不調を盛り返して2位表彰台を獲得
■決勝日時 :5月4日(日)
■観客数 :1200人 
沢に設けられた大岩上りにトライする小川友幸
沢に設けられた大岩上りにトライする小川友幸

 関東で2戦目の全日本選手権大会となる新潟大会は。新潟市西部・磐越自動車道安田インターからほど近い、大日ヶ原と呼ばれるエリアで開催された。山を1周するコース設定で、乾いた土斜面やゴロゴロした石、沢や滑る山肌など、バリエーションは豊富。11個のセクションのうち、国際B級は9個、国際A級は11個すべてを使って競技が行われた。参加ライダーは、117名。最上級の国際A級スーパークラスは、イギリスのSSDTに参戦する成田匠(ヤマハ)を欠く、7名によって競われた。

 前回九州大会で、屈辱の4位となった小川友幸(HRCクラブミタニ所属)。黒山健一(BETA)が開幕から連勝していることで、チャンピオン獲得の目的を達するためにも、この大会はなみなみならぬ決意で挑む。しかし反面、小川独自のマシンセッティングがいまだ核心を突くところまで行かず、不安要素を残しながらの戦いとなる。

 黒山の今年の試合展開は第1、2戦とも、出だしの不調を後半の絶好調で取り戻すパターン。しかし今回は、この黒山が最初から好調を発揮した。対して小川は、不運な5点減点などもあって、1ラップ目に4つの5点を喫してしまう。1ラップの成績では、黒山の17点に対して小川は31点。渋谷勲(ヤマハ)の27点に次ぐ、3位であった。

 小川には、アクシデントによるマシントラブルもあった。スタート直後の第1セクションの大ステアケースで、サポート役の父親・千秋さんがつかむ間もなく、あっという間に墜落。落ちたはずみで、クラッチのマスターシリンダを破損してしまったのだ。ただし、このトラブルは、一瞬にして解決し、次なるセクションに急いだ。素早いリカバリーでこの遅れが直接、試合の流れに影響しなかったのは幸いだった。

 2ラップ目、小川は1ラップ目より減点を10点少なくまとめる。しかしライバルもみな減点を最小限にまとめ、小川は田中太一(ガスガス)に逆転され、2ラップ目終了時点では4位に後退してしまう。九州の悪夢がよみがえるような展開となってしまった。

 しかしこれで終わる小川ではない。自分にあったセッティングが決まっていない中でのライディングを模索しながら、3ラップ目はさらに減点を大幅に減らす。11セクションのうち8個をクリーンして、小川健在をアピール。この、ラップ8個のクリーンは、この日の参加者中トップの結果だ。

 しかし時すでに遅し。最大のライバル黒山は、小川が苦しむ2ラップ目にさらに減点を減らして、ラップ6点のこの日ベストラップを記録。3ラップ目も、小川よりさらに1点少ない8点で回ってきた。世界選手権のトップランカーである黒山が、その実力を見せつけた形となって、開幕3連勝。ここまで、目下敵なしといった結果となった。

 小川は、意地の走りをみせた3ラップ目が効いて、渋谷、田中を逆転して2位に躍り出た。今回は、結果として黒山に続く表彰台をゲットしたが、やや苦しい展開の末の2位となった。

 次戦、第4戦は、5月25日、兵庫県猪名川町猪名川サーキットトライアル場で開催される。


小川友幸(2位)
「セッティングについていろいろ悩むことがあって、いまだ、自分が満足のいく状態で試合を運べていません。3ラップ目の成績は、黒山選手とも遜色ないものなので、ライディング的には悪くはなかったのだと思いますが、1、2ラップは悪すぎました。今年からストップが減点にならないルールになりましたが、これも、僕にはあまり優位には働いていません。次回までに、問題点を洗い出して、ルールについての対策も行うつもりでいます。チャンピオン争いはそうとう厳しくなりましたが、もちろんまだまだあきらめません」

 
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