Round04日本ツインリンクもてぎ
(栃木県)

2020年10月18日(日)・JSB1000 決勝レース2

第4戦 ツインリンクもてぎ JSB100 決勝レース2

水野涼が3位。渡辺一馬、濱原颯道が続き、トップ5にHonda勢が3台

全日本ロードレース選手権第4戦が栃木県ツインリンクもてぎで開催されました。今大会は公式の事前テストがなかったため、木曜日から走行が開始されました。

最高クラスJSB1000は、土曜日の午前に予選、午後に決勝レース1が行われました。終日、雨となりウエットコンディションでの戦いとなりました。予選トップタイムがレース1決勝グリッドを決め、セカンドタイムがレース2決勝のグリッドとなります。レース1予選のトップタイムは野左根航汰(ヤマハ)、2番手に清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)が食い込みます。3番手は中須賀克行(ヤマハ)がフロントローに並びます。水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)は6番手からのスタートとなりました。

ホールショットは野左根、次に中須賀、清成、岩田悟(Team ATJ)が続きます。5コーナーで水野に秋吉耕佑(au・kosuke racing)が接触、水野のマシンが炎上、赤旗が提示されます。

リスタートとなりますが、秋吉はピットからコースインしグリッドを目指しますがS字でマシンが止まり、そのままリタイアとなりました。水野はセカンドカーでグリッドに着きます。野左根がホールショットを奪い、加賀山就臣(スズキ)、中須賀、岩田、清成が続きます。野左根、中須賀のトップ争いとなり、その後方、加賀山、岩田、清成、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が3番手争いを繰り広げます。濱原は、V字でオーバーランし、遅れますが、すぐにばん回し3番手争いに戻ります。3周目には清成が3番手浮上、岩田、加賀山、濱原と順位が変わります。

4周目清成が集団を抜け、単独3番手となり、トップ争いを追いかけました。4番手争いを岩田、加賀山、濱原が繰り広げます。前田恵助(ヤマハ)、亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)が7番手争いとなり、9番手争いを渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing)、柳川明(カワサキ)、水野で繰り広げます。

10周目、清成は自己ベストを更新して、トップ争いを追います。4番手争いを岩田、加賀山で争い、単独6番手に濱原が付けます。7番手争いを前田、亀井、渡辺で争います。11ラップ目に水野がピットインし、そのままリタイアとなりました。

15周目に加賀山が清成を捉え3番手浮上します。清成は4番手となり、岩田が迫ります。16周目、雨量が多くなり、水がたまった2コーナーで亀井が転倒、マシンがコース上に残され赤旗が提示。15周目の結果でレース成立となりました。優勝は野左根、2位に中須賀、3位に加賀山。清成が4位。岩田が5位に張り、6位濱原、7位亀井、8位渡辺となりました。

 

日曜日のレース2はドライコンディションで行われました。セカンドタイムのトップは野左根、2番手清成、3番手中須賀、4番手に加賀山、5番手に濱原となり、渡辺は7番手、水野は8番手からのスタートとなります。

決勝ホールショットは野左根、中須賀が続きます。3番手争いを加賀山、清成、水野、渡辺、濱原、岩田、亀井、秋吉らが数珠つなぎで続きます。2周目には清成が3番手に浮上、水野が4番手に上がります。3周目には野左根、中須賀、清成、水野がそれぞれ単独走行となり、5番手を加賀山、渡辺、濱原、亀井の4台で争います。5周目渡辺が5番手となり単独走行、濱原が加賀山を捉え6番手へと上がります。次周には亀井が7番手を奪います。

8周目トップ野左根は逃げ、2番手の中須賀に清成は自己ベストを更新して0.817差と迫ります。中須賀、清成は僅差のまま周回を重ねました。13周目、2番手争いの差は0.252と詰まります。14周目には0.180と神経戦が繰り広げられます。水野は単独4番手走行となります。15周目には濱原が渡辺の背後に迫り5番手争いへと落ち込みます。7番手加賀山が単独走行となり、8番手を亀井と岩田が争います。最終ラップを迎え、野左根が独走優勝を飾り、2位に中須賀、0.4秒差で清成が続き3位。4位に水野、5位に渡辺、6位に濱原。岩田は9位、亀井は10位となりました。秋吉は12位でチェッカーを受けました。

※レース終了後に清成の車両に抗議が提出され、車両違反のため、大会審査委員会は失格の裁定を出し、清成以下の順位が繰り上がり、正式リザルトとなりました。

コメント

水野涼(JSB1000 レース1 リタイア/レース2 3位)水野涼
「レース1決勝で、スタート直後に接触があり、その影響でマシンが燃えてしまいました。再スタートはTカーで走りましたが、トラブルが出て最後まで走ることができませんでした。レース2に向けて確認をするために朝のウォームアップ走行が大事でしたが、ここもトラブルで走れず、レース2のグリッドにつきました。雨のレースから晴れのレースとコンディションの違いもあり、マシンの確認をしながらのレースと厳しい状況の中で、最低限Honda勢トップを目指しました。最終戦鈴鹿では、いいレースができるようにしたいです」

渡辺一馬(JSB1000 レース1 13位/レース2 4位)渡辺一馬
「事前に雨の走行を経験することができていたので、雨の予選も走り出しの感覚は悪くなかったのですが、レース1決勝は、追い上げのレースを想定していたので、ポジションをばん回している時に赤旗が提示されてしまいばん回のチャンスをつかみ切れずに終わってしまいました。レース2決勝は晴れ、スタートもうまく行き上位を目指しましたが、思うようにポジションアップすることができませんでした。それでも、6戦を消化し、前進している手応えを感じているので、最終戦では、今季最高の結果を引き寄せることができるようにしたいです」

清成龍一(JSB1000 レース1 4位/レース2 失格)
「レース1は、選択したタイヤをうまく機能されせることができずに4位となってしまいました。表彰台が見えていただけに残念ですが、今回のレースも得るものがあり、よかった部分をレース2に活かそうと挑みました。中須賀選手の後ろを走ることで、マシンの違いなど、さまざまなものが見えたレースとなり、3位で表彰台に登りましたが、失格となってしまいました。チームは、懸命に支えてくれているので残念ですが、気持ちを切り替え鈴鹿でいいレースをします」

JSB1000 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
13野左根航汰ヤマハ2138'09.538
21中須賀克行ヤマハ21+11.501
3634水野涼Honda21+34.892
433渡辺一馬Honda21+36.717
572濱原颯道Honda21+36.922
671加賀山就臣スズキ21+50.673
836岩田悟Honda21+1'20.074
925亀井雄大Honda21+1'20.221
11090秋吉耕佑Honda21+1'28.854
DQ17清成龍一Honda - -

JSB1000 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
13野左根航汰ヤマハ150
217清成龍一Honda98
372濱原颯道Honda94
436岩田悟Honda84
525亀井雄大Honda81
6634水野涼Honda80
733渡辺一馬Honda79
         
18090秋吉耕佑Honda30

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