Round08日本鈴鹿サーキット
(三重県)

2019.11.03(日)・ST600 決勝

第8戦 鈴鹿サーキット JST600 決勝

小山がST600クラスタイトルを獲得

ランキングトップは小山知良(日本郵便HondaDream TP)で135ポイント。2位に岡本裕生(ヤマハ)で、その差は9ポイントと小山優位ですが、昨年もランキングトップで挑み、思わぬ接触で順位を落としタイトルを逃した苦い思い出があり、注目の一戦となりました。

ポールポジションはMOTO BUM HONDAの荒川晃大で初。決勝ホールショットは南本宗一郎(ヤマハ)、それを小山、岡本、岩田悟(日本郵便HondaDream TP)が続きます。2ラップ目南本、小山、古山颯太(ヤマハ)、岡本、岩田、荒川がトップ集団。4ラップ目古山が2分11秒975のファステストラップを叩き出して小山を捉え2番手浮上、トップ争いは南本、古山、岡本、岩田、荒川。

4ラップ目トップ集団は4台となり、南本、古山、小山、岡本に絞られ、5番手争いを荒川、岩田、7番手争いを長尾健吾(ヤマハ)、國峰啄磨(日本郵便HondaDream TP)が繰り広げ、5ラップ目には南本、古山、小山のトップ争い、岡本が単独4番手、荒川は単独5番手。6番手には岩田。7番手には國峰が上がり、長尾が続きます。9番手争いは佐野勝人(カワサキ)、佐野優人(BATTLE FACTORYの兄弟対決

8ラップ目には南本、古山、小山のトップ争いに岡本が追いつき、2番手争いが激しくなり、小山が2番手、古山、岡本のオーダー。単独5番手荒川、6番手には國峰、岩田、長尾の争いとなります。

南本はトップを快走し、それを小山が追い、古山が続きます。岡本は遅れ単独4番手、その後方から荒川が迫ります。12ラップ目には小山は2分12秒台にペースアップ、13秒台の南本に迫り、トップ争いが激しくなります。岡本は転倒リタイアとなります。

小山は南本に迫り、最終ラップに突入、小山は南本を追い詰めます。國峰、岩田、長尾の3台の争いは2コーナーで転倒、3台が転倒する多重クラッシュの波乱。トップ争いは小山が南本の背後に迫りスプーンで前に出ますが、130Rで南本がかわし、トップでシケインに入り、そのまま初優勝。小山は2位でシリーズチャンピオンを決めました。小山にとって、19年ぶりのタイトルです。3位の古山がシケインで転倒、荒川が3位となり初表彰台。4位には佐野勝人、5位に優人が入りました。

 

コメント

小山知良(2位)
小山知良「2000年に全日本125ccクラスのチャンピオンになって以来のチャンピオンです。2005年にはロードレース世界選手権に行き、2007年にはワークスチームでチャンピオンが取れそうだったのにトラブル発生、アジアロードレース選手権ではタイトル目前のラスト5ラップのところでトラブルでエンジンストップ。昨年の全日本も悔しかった。これまで、何度ランキング2位になったことか…。これまではタイトル獲得のためにポイントを考え、計算して戦ってきたが、今年は、常にリスクを背負って優勝だけを考えて来た。その結果のチャンピオンです」

荒川晃大(3位)
荒川晃大「鈴鹿サーキットは1番よく知っているサーキットなので、自信を持って走りました。予選ではポールポジションを取ることができて、とてもうれしかった。決勝ではスタートで出遅れてしまい、なかなか追いつけなかったけど、がんばっていたら、追いつくことができて表彰台争いをして抜くことができて表彰台に上がることができました。メカニックには鈴鹿は決めてくれと言われていたので、よかったなと思います。今年から全日本参戦を始め、表彰台という目標を達成できて良かった。これを来年につなげて行きたい」

佐野優人(12位)
佐野優人「130Rで後ろに付けてシケイン勝負と思っていたら、黄旗(追い越し禁止)が出ていたので抜けず、そのままチェッカーでした。でも、どっちにしろ、順位は大きく変わらない。リザルトだけ見たら、今年のベストリザルトだが、内容は前の集団との差を詰めることができなくて苦しい展開でした。木曜日に転倒があり、リズムを崩してしまったこと原因だと思います。来季は、悔しい思いをしないようにしたい」

ST600 リザルト

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 6 南本宗一郎 ヤマハ 13 +28'47.549
2 230 小山知良 Honda 13 +0.157
3 54 荒川晃大 Honda 13 +6.274
4 98 佐野勝人 カワサキ 13 +18.471
5 97 佐野優人 Honda 13 +18.755
6 40 菅原陸 ヤマハ 13 +24.122
7 57 奥田教介 カワサキ 13 +26.481
8 71 上原大輝 Honda 13 +26.820
9 39 和田留佳 カワサキ 13 +28.701
10 96 S.ヒル ヤマハ 13 +32.811
11 64 伊達悠太 Honda 13 +33.205
14 46 中島元気 Honda 13 +40.366
16 41 田所隼 Honda 13 +40.658
19 47 鈴木光来 Honda 13 +50.348
21 14 行村和樹 Honda 13 +52.348
23 73 澤村俊紀 Honda 13 +1'09.806
26 55 國峰啄磨 Honda 12 +1Lap
27 420 岩田悟 Honda 12 +1Lap
RT 13 杉山優輝 Honda 1 +12Laps

ST600 暫定ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1230小山知良Honda160
26南本宗一郎ヤマハ128
31岡本裕生ヤマハ126
457奥田教介カワサキ124
550長尾健吾ヤマハ100
655國峰啄磨Honda97
754荒川晃大Honda71
897佐野優人Honda69
940菅原陸ヤマハ67
1012古山颯太ヤマハ63
1164伊達悠太Honda50
1513杉山優輝Honda44
16420岩田悟Honda37
1741田所隼Honda33
2171上原大輝Honda24
2525日浦大治朗Honda17
2946中島元気Honda13
3514行村和樹Honda1

ランキング詳細

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