出走台数が39台で、A組、B組と2組に分かれて予選が行われました。A組はドライコンディションで行われましたが、B組の予選途中に雨が落ち、レッドクロスが提示され、そのまま終了。レース1のポールポジション(PP)は日本郵便 Honda Dreamの國峰啄磨。セカンドタイムが適応されるレース2は岡本裕生(ヤマハ)がPPとなりました。
レース1決勝、雨は上がりますが、路面はウエットからドライへと変化する難しい路面コンディションとなりました。岡本がスタートダッシュで前に出て、長尾健吾(ヤマハ)、小山知良(日本郵便 Honda Dream)、奥田教介(カワサキ)、南本宗一郎(ヤマハ)、國峰が続きます。岡本が序盤から逃げ始め、3ラップ目に長尾に対し約1秒差のリードを築きます。小山、奥田、南本が3番手争い。長尾はファステストラップを記録して岡本の背後に迫ります。3番手に浮上した奥田が、7ラップ目にはファステストラップを更新して長尾に迫ります。再び、岡本、長尾、奥田、小山、南本の5台のトップ争いとなります。6番手には佐野優人(BATTLE FACTORY)が浮上してきます。11ラップ目、長尾が岡本をパスして首位に浮上、12ラップ目には奥田が2番手に浮上します。長尾、奥田、岡本、小山がトップ集団。南本が遅れ始め、単独5番手に。トップ争いは、長尾と奥田、2番手争いを岡本と小山が争い、5番手に南本、6番手を佐野、中村竜也(カワサキ)が争います。優勝争いも最終ラップの攻防となり、長尾が逃げ勝利、2位に奥田、3位争いを小山が制しました。7位に佐野、8位に伊達悠太(BATTLE FACTORY & KIMA Racing)、9位に岩田悟(日本郵便 Honda Dream)、10位に杉山優輝(MOTO BUM HONDA)となりました。
レース2決勝、岡本が好スタートを切り、レースが始まりました。岡本、長尾、小山、奥田、南本が続きます。國峰は2ラップ目に4番手に急浮上し、岡本、長尾、小山、國峰、奥田、南本のオーダーに。4ラップ目には岡本が2番手の小山に約1秒の差をつけて逃げ、小山、長尾、國峰、奥田、南本が追います。トップの岡本はファステストラップを記録して、2番手以下を引き離します。小山、長尾、國峰は2番手争いとなりますが、9ラップ目、小山がファステストラップを更新して岡本を追い詰めます。岡本、小山、長尾、國峰は、僅差で続き、國峰は長尾の背後に接近し、3番手争いに持ち込みます。小山はトップの岡本との差を14ラップ目にコンマ8秒に詰めます。15ラップ目、長尾が転倒し、國峰は3番手に浮上します。小山は最後まで岡本を追い詰めますが、岡本が優勝、2位小山、3位國峰となりました。7位に杉山、9位に岩田でチェッカーを受けました。
小山知良(ST600 レース1 3位/レース2 2位)
「アカデミーレーシングスクールで講師をやっていて、『バトルのときはコーナーのブレーキングで抜いても、クロスして立ち上がりで抜かれますから、しっかり冷静に見極めるように』と言っているので、レース1ではその見本にならなければとプレッシャーを感じながら、最後に岡本選手を抜くことができてよかったです。岡本君とはお互い分かっているので、ギリギリのところでバトルができる相手です。お互いフェアな戦いができました。レース2では岡本選手を追いかけることになりましたが、レース序盤にできた差が響き、届きませんでしたが、チャンピオンシップを考えれば上出来、残り3戦でしっかり戦っていきたいです」
國峰啄磨(ST600 レース1 15位/レース2 3位)
「レース1はPPスタートで、雨に自信がないわけではないのに、後半に思うようにタイヤマネージメントができなくなり、後退してしまいました。経験したことない落ち方だったので、自分の中でも処理しきれずに、かなり落ち込みました。でも、周りから、気持ちを切り替えて、レース1はなかったことにして、新たな気持ちでレース2に挑むようにアドバイスされ、そう言い聞かせてレース2に向かいました。レース2は、スタートが決まったのですが、シフトアップのタイミングがうまくいかずに後退。ここから確実に抜いていこうと前を目指しました。前と離れてしまい、無理をして転倒は避けたいと、前の長尾選手を抜くことだけを考えていたら、目の前で長尾選手が転倒して3位になりました。レース1の順位から考えたら、よかったのかなと思いますが、目指しているのは優勝なので、次の岡山国際では勝ちを狙います」
杉山優輝(ST600 レース1 10位/レース2 7位)
「開幕戦のもてぎの転倒で右ひざを痛めてしまい、第3戦SUGOでの復帰を目指していましたが、難しく、地元の筑波戦を復帰戦にしたいと思いました。事前テストを走り、ケガの状況を確認して参戦。どれくらい走ることができるのかという思いがありましたが、違和感なく走りきることができてよかったと思っています。結果以上に、復帰できてよかったという気持ちです。次戦の岡山は苦手意識がありますが、シングルフィニッシュできるように、しっかり準備して挑みたいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 50 | 長尾健吾 | ヤマハ | 21'06.091 |
2 | 57 | 奥田教介 | カワサキ | +1.859 |
3 | 230 | 小山知良 | +4.253 | |
4 | 1 | 岡本裕生 | ヤマハ | +4.921 |
5 | 6 | 南本宗一郎 | ヤマハ | +8.486 |
6 | 69 | 中村竜也 | カワサキ | +16.555 |
7 | 97 | 佐野優人 | +17.030 | |
8 | 64 | 伊達悠太 | +22.871 | |
9 | 420 | 岩田悟 | +23.061 | |
10 | 13 | 杉山優輝 | +23.242 | |
12 | 54 | 荒川晃大 | +25.323 | |
15 | 55 | 國峰啄磨 | +29.487 | |
19 | 41 | 田所隼 | +32.368 | |
22 | 90 | 斉藤魁 | +41.451 | |
24 | 47 | 鈴木光来 | +46.096 | |
25 | 46 | 中島元気 | +46.771 | |
26 | 28 | 松川泰宏 | +51.330 | |
RT | 14 | 行村和樹 | +12Laps | |
RT | 71 | 上原大輝 | +19Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 岡本裕生 | ヤマハ | 19'30.269 |
2 | 230 | 小山知良 | +0.691 | |
3 | 55 | 國峰啄磨 | +6.452 | |
4 | 57 | 奥田教介 | カワサキ | +11.078 |
5 | 6 | 南本宗一郎 | ヤマハ | +11.410 |
6 | 12 | 古山颯太 | ヤマハ | +15.159 |
7 | 13 | 杉山優輝 | +19.692 | |
8 | 40 | 菅原陸 | ヤマハ | +19.777 |
9 | 420 | 岩田悟 | +21.072 | |
10 | 45 | 長尾健史 | ヤマハ | +21.395 |
18 | 46 | 中島元気 | +31.127 | |
20 | 47 | 鈴木光来 | +32.656 | |
21 | 090 | 斉藤魁 | +34.182 | |
22 | 14 | 行村和樹 | +34.182 | |
23 | 28 | 松川泰宏 | +34.505 | |
24 | 64 | 伊達悠太 | +49.692 | |
27 | 71 | 上原大輝 | +2Laps | |
RT | 97 | 佐野優人 | +8Laps | |
RT | 54 | 荒川晃大 | +19Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 岡本裕生 | ヤマハ | 90 | |
2 | 230 | 小山知良 | 85 | ||
3 | 6 | 南本宗一郎 | ヤマハ | 72 | |
4 | 57 | 奥田教介 | カワサキ | 67 | |
5 | 50 | 長尾健吾 | ヤマハ | 65 | |
6 | 55 | 國峰啄磨 | 57 | ||
7 | 12 | 古山颯太 | ヤマハ | 49 | |
8 | 97 | 佐野優人 | 32 | ||
9 | 40 | 菅原陸 | ヤマハ | 30 | |
10 | 420 | 岩田悟 | 30 | ||
11 | 13 | 杉山優輝 | 25 | ||
12 | 41 | 田所隼 | 25 | ||
16 | 54 | 荒川晃大 | 23 | ||
18 | 64 | 伊達悠太 | 18 | ||
20 | 25 | 日浦大治朗 | 17 | ||
26 | 47 | 鈴木光来 | 7 | ||
28 | 46 | 中島元気 | 3 | ||
31 | 14 | 行村和樹 | 1 |