大久保光が3位獲得と健闘し、初表彰台に上がる

2015年10月18日(日)・決勝　　会場：岡山国際サーキット　　天候：晴れ　　気温：25℃　　観客：5700人

MFJ全日本ロードレース選手権第8戦は岡山県岡山国際サーキットで開催されました。熱い太陽が照りつける真夏のような天候となり、レースウイークを通して晴天に恵まれました。

ST600は、今回から予選の方式が変更されました。ブリヂストンのワンメークとなり、2部構成となりました。予選と決勝を通じてワンセットのタイヤ(※ウォームアップ時は除く)で争われることとなり、予選はワンアタックで決勝に備えるライダーが多くなったためです。Q1で上位グループと、13番以下のグループに選定され、Q2で各グループの順位が決まることとなりました。予選で使用したタイヤで決勝を戦うことで、よりタイヤのマネージメント能力が求められるようになります。

決勝は、大久保光(Y! mobile & Kohara RT)がスタートダッシュで3番手に付け、トップ争いを繰り広げました。1・2番手のヤマハ勢の背後につけ、2人をピタリとマーク。その差はコンマ差で、7ラップ目には2番手に浮上します。0・097秒差の僅差でトップの背後に迫りプレッシャーをかけます。しかし、8ラップ目に大久保がラインを外したすきにヤマハ勢が2番手をばん回し、3番手へとダウンしてしまいます。そのまま上位3台は、1分35秒台で周回、さらに終盤には1分34秒台へとタイムアップする展開となりました。15ラップ目には4位以下を11秒以上引き離し、残り3ラップへと突入。追い上げを図る大久保でしたが、そのまま上位2台との差を詰めることができず、3位でチェッカーを受けました。榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)は、予選8番手から順位を上げ6位。7位には予選10番手から追い上げた田尻克行(Team RSC)が入りました。

コメント

大久保光(ST600 3位)
「筑波のレースが中止になり、久しぶりのレースに向けて、6月からここまでトレーニングを重ねてきました。その成果もあり、事前テストから調子がよかったです。コース自体が好きなこともありますが、いいレースができると思っていましたし、絶対にしたいと思っていました。ヤマハ勢にやられっぱなしだったので、その一角を崩すことはHondaライダーとして、当然の使命だと考えていました。ですので、3位という順位になったこと、ヤマハの2人に負けたことは、非常に悔しいです。しかし、表彰台に上がることができたことをうれしく思っています。最終戦でも今以上にがんばりたいです」

榎戸育寛(ST600 6位)
「スタートを失敗してしまい、正直我慢のレースになりました。序盤でトップ争いから離れてしまい、セカンドグループのバトルで、タイヤを酷使してしまいました。もう少し前に行けたとはと思いますが、前戦では、スタートから飛び出してしまい、1ラップ目で転倒してしまいました。今回は我慢しながらでも最後まで走りきることができたので、前向きにとらえたいです。僕は鈴鹿レーシングスクール出身なので、次戦の鈴鹿サーキットは走り込んでいる自信があります。表彰台を狙います」

田尻克行(ST600 7位)
「今回は予選方式が変わり、誰にとってもタイヤに厳しいレースになったと思います。僕もタイヤの使い方には苦労しました。それでも、これまで転倒が多かったので、久しぶりの完走は自信につながりました。次につながるレースができたと思います。序盤のペースの作り方など課題を見つけることができたので、今後は克服していきたいと思います。それでも7位は、僕にとってベストリザルトなので、ここをスタートに上を目指して行きたいです。最終戦では表彰台を狙えるようなウイークを過ごしたいと思います」

決勝リザルト

ポイントスタンディング