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SCHEDULE

April 26 2015, RACE All Japan Road Race Championship Autopolis

ツインリンクもてぎツインリンクもてぎ

高橋巧が2位、山口辰也が7位、秋吉耕佑が9位に

2015年5月31日(日)・決勝  会場:ツインリンクもてぎ  天候:晴れ  気温:29℃  観客:6800人

今回、JSB1000クラスの予選は、初めてトップ10サバイバルで争われました。Q1がノックアウト方式で行われ、その上位10台が9周のアタックに挑み、1ラップごとに最下位タイムを出したライダーがアタックの権利を失いピットイン。最後まで走り続けたライダーが最速ライダーとなり、ポールポジション(PP)を獲得します。

PPは中須賀克行(ヤマハ)となり、2番手に柳川明、3番手に渡辺一樹のカワサキ勢。4番手に野左根航汰(ヤマハ)、山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)が5番手に食い込みます。6番手に津田拓也(スズキ)、7番手に高橋巧、8番手に浦本修充と、MuSASHi RT ハルク・プロの2人が続きました。9番手には加賀山就臣(スズキ)、10番手は秋吉耕佑(au & teluru・Kohara RT)となり、上位10台のグリッドが決まりました。ジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda)は12番手、渡辺一馬(au & teluru・Kohara RT)が13番グリッドからのスタートなりました。

今大会は、周回数が昨年の19ラップから23ラップと、4ラップ増えての周回となります。シグナルグリーンと同時に飛び出した中須賀がレースをリードしますが、スタート直後の1コーナーで今野が転倒。首位に立った中須賀が逃げ、それを高橋、柳川が追う展開となりました。4番手は山口と野左根で争われます。6番手には加賀山が付け、渡辺一馬、渡辺一樹、津田、浦本、フックらが続きました。4番手争いはポジションが目まぐるしく変わり、各コーナーで激しいバトルが繰り広げられました。6ラップ目、中須賀、高橋、柳川、野左根、山口、渡辺一樹、津田、浦本、加賀山、フックのオーダーでコントロールラインを通過。9ラップ目に浦本がV字コーナーの立ち上がりで単独転倒し、戦列を離れます。レース中盤、トップの中須賀は快調に飛ばし、それを高橋と柳川が接近戦を繰り広げながら追いかけます。野左根は単独4番手。5番手争いは山口、津田、渡辺一樹。8番手争いは加賀山とフック、10番手には秋吉が単独走行となります。その後ろには伊藤勇樹と渡辺一馬が続きました。終盤になると、トップの中須賀と2位の高橋との差は広がります。3番手の座は柳川と追い上げてきた野左根で争われ、5番手争いは津田と渡辺一樹。7番手を山口、8番手を加賀山、9番手を秋吉、10番手をフックが走行しました。23ラップを戦い終え、中須賀が優勝、高橋が2位、3位には柳川を抑えた野左根が入りました。山口は7位、秋吉は9位、フックが10位で、それぞれチェッカーを受けました。

コメント

高橋巧(JSB1000 2位)
「事前テストからマシンを決めきれずにレースウイークに入り、ここでもベストな状態を見つけることができずなかったことで苦戦を予想していました。今シーズンは各メーカーのレベルが上がり、厳しい戦いになっていますが、この状況の中で自分ができることを精一杯やり、少しでも追いつけるようにがんばりました。表彰台に上がることは難しいと思っていたので、現状、2位は最高の順位だと思います。周回数が長ければ長いほど、マシンのポテンシャルを引き出せるので、勝てなかった悔しさを晴らせるように菅生で優勝を目指します」

山口辰也(JSB1000 7位)
「もっと上位で終われるはずだったという反省があります。事前テストの路面温度は47℃だったのですが、決勝の温度は52℃まで上昇。事前テストでロングランをして選んでいたタイヤを使うか、違うものにするかを悩み、履いたことのないタイヤでのチャレンジを選択をしたのですが、思うようにはいきませんでした。でも、トップ10サバイバルでは、Honda勢トップのタイムを記録できました。さらにセッティングを詰めて、戦闘力の高いものにして、トップ争いに加わりたいです」

決勝リザルト

JSB1000
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 1 中須賀克行 ヤマハ 23 42'15.332
2 634 高橋巧 Honda 23 +13.905
3 8 野左根航汰 ヤマハ 23 +19.761
4 87 柳川明 カワサキ 23 +20.217
5 12 津田拓也 スズキ 23 +23.249
6 26 渡辺一樹 カワサキ 23 +23.828
7 104 山口辰也 Honda 23 +38.965
8 71 加賀山就臣 スズキ 23 +52.090
9 090 秋吉耕佑 Honda 23 +59.288
10 15 ジョシュ・フック Honda 23 +59.432

ポイントスタンディング

JSB1000
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 中須賀克行 ヤマハ 72
2 高橋巧 Honda 60
3 津田拓也 スズキ 57
4 渡辺一樹 カワサキ 57
5 山口辰也 Honda 46
6 柳川明 カワサキ 43
7 ジョシュ・フック Honda 40
8 野左根航汰 ヤマハ 36
9 秋吉耕佑 Honda 31
10 浦本修充 Honda 26