モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 第2戦 オートポリス > JSB1000 決勝
SCHEDULE
April 26 2015, RACE All Japan Road Race Championship Autopolis
オートポリス
2015年4月26日(日)・決勝 会場:オートポリス 天候:晴れ 気温:20℃ 観客:1万1821人
MFJ全日本ロードレース選手権の第2戦は、大分県・オートポリスで開催されました。今季初の全クラス開催となった本大会は晴天に恵まれ、多くのファンを熱狂させるレースが繰り広げられました。
ノックアウト方式で行われたJSB1000の予選では、Q1のアタック中に1コーナーで伊藤勇樹(ヤマハ)がオイルを撒き、それに乗ってしまった高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO)がコースアウトし、直後に中須賀克行(ヤマハ)と津田拓也が大クラッシュ。その後ろにいた山口辰也(TOHO Racing With MORIWAKI)は難を逃れました。このアクシデントで赤旗が提示されますが、オイル旗が出ていなかったことでライダーから強い抗議が出されることになりました。
中須賀と津田のマシンは大破し、予選が再開されると、2人はスペアマシンで予選に挑みました。Q1での上位10台が進めるQ2で、中須賀がポールポジション(PP)を獲得、高橋巧が3番手、山口が5番手、浦本修充(MuSASHi RT HARC-PRO)が7番手、ジョシュ・フック(F.C.C TSR Honda)が9番手、10番手に秋吉耕佑(au & teluru・Kohara RT)となりました。
ホールショットは渡辺一樹(カワサキ)。それを中須賀、野左根航汰(ヤマハ)、高橋巧、山口、フック、津田が追いかけます。2ラップ目でトップに躍り出たのは野左根。中須賀、渡辺、高橋巧、山口も抜け出し、5台によるトップ争いとなりました。セカンド集団を引っ張るのは津田で、浦本、フック、中冨伸一(ヤマハ)、柳川明(カワサキ)が続きました。5ラップ目に渡辺が中須賀を捕らえて2番手に浮上すると、6ラップ目には野左根もかわし、トップとなります。その後、激しいトップ争いから野左根が弾かれるように転倒。トップ集団は渡辺、中須賀、高橋巧、山口に絞られます。
10ラップ目、トップの渡辺を中須賀と高橋巧が追い、山口は後れ始めます。その後方で、津田が浦本と5番手を争い、7番手にフック、8番手に柳川というオーダー。渡辺と中須賀、高橋巧のトップ争いの後方で、山口に後続集団が追いつき、山口、津田、浦本の4番手争いへと発展しますが、そこから再度山口が抜け出し、単独4番手を走行します。
12ラップ目に入ると、高橋巧はファステストラップを記録してラストスパートに入りますが、16ラップ目に中須賀が渡辺を捕らえてトップとなり、中須賀、渡辺、高橋巧の順でチェッカーを受けました。以下、4位に山口。5位に津田、6位に浦本となりました。フックは7位、秋吉は12位、予選で転倒し、身体にダメージのあった渡辺一馬(au & teluru・Kohara RT)は、15位フィニッシュで貴重なポイントを得ました。
高橋巧(JSB1000 3位)
「決勝は想像以上に路面温度が上がり、厳しい戦いになりました。トップ争いの後ろについてチャンスを探りながら、タイヤを温存する作戦を採りました。それは間違っていなかったのですが、最後の追い込みがうまくいかずに3位となりました。それでも、開幕戦で上がれなかった表彰台に届いたことを、前向きに捉えたいと思います。次戦のもてぎは昨年優勝しているので、勝てるように努力したいです」
山口辰也(JSB1000 4位)
「開幕戦での失敗を繰り返さないように、タイヤのセットアップをしっかりと見極めていきました。想像通りの方向に持っていけたと思います。制作をお願いしていた燃料タンクがレースウイークに間に合い、それに合わせてのセットアップを進められました。このタンクを装着すると重量配分が変わるので、難しい部分もありますが、ベストなセットで決勝に挑めたと思います。序盤はトップ争いに加われましたが、後半は離されてしまいました。次戦に向けて、さらにセットアップを煮詰めて、レベルアップしていきたいです」
浦本修充(JSB1000 6位)
「開幕戦の鈴鹿では感じられなかった、タイヤのフィーリングなどが分かったことは収穫だと思います。鈴鹿では、トップとの差は40秒近くあったのが、今回は10数秒に詰まりました。目標の6位以内に入れました。手のケガの影響で、ここでの事前テストに参加できなかったので、次戦はしっかり事前テストから参加し、準備をしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中須賀克行 | ヤマハ | 19 | 34'35.132 |
2 | 26 | 渡辺一樹 | カワサキ | 19 | +0.437 |
3 | 634 | 高橋巧 | Honda | 19 | +3.383 |
4 | 104 | 山口辰也 | Honda | 19 | +9.606 |
5 | 12 | 津田拓也 | スズキ | 19 | +14.817 |
6 | 73 | 浦本修充 | Honda | 19 | +15.033 |
7 | 15 | ジョシュ・フック | Honda | 19 | +22.821 |
8 | 87 | 柳川明 | カワサキ | 19 | +31.235 |
9 | 85 | 中冨伸一 | ヤマハ | 19 | +36.202 |
10 | 32 | 今野由寛 | スズキ | 19 | +54.838 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀克行 | ヤマハ | 47 |
2 | 渡辺一樹 | カワサキ | 42 |
3 | 津田拓也 | スズキ | 41 |
4 | 高橋巧 | Honda | 38 |
5 | 山口辰也 | Honda | 32 |
6 | ジョシュ・フック | Honda | 29 |
7 | 浦本修充 | Honda | 26 |
8 | 柳川明 | カワサキ | 25 |
9 | 中冨 伸一 | ヤマハ | 25 |
10 | 今野 由寛 | Honda | 20 |