JSB1000は山口が3位で表彰台獲得
GP250は高橋が開幕勝利、2位に富沢でHondaが1-2
GP125は山田が初優勝、2位岩田、3位日浦で、Hondaが表彰台独占!
ST600は赤旗中断の波乱を小西が制した
2008年4月6日(日)
決勝 |
会場:ツインリンクもてぎ
天気:快晴
気温:19.2℃
観客:8800人 |
全日本ロードレース選手権開幕戦、JSB1000はチャンピオンの渡辺篤(スズキ)がイギリススーパーバイク選手権に参戦するためゼッケン1不在の戦いとなる。Hondaは新型のCBR1000RRを投入。ワークスチームは昨年に引き続き手島雄介(DREAM Honda Racing Team 48)に加えて、徳留和樹(DREAM Honda Racing Team 11)が参戦。タイトル獲得に向けて体制が強化された。
ほか、Honda勢は安田毅史(急募.com HARC-PRO.)、亀谷長純(Team 桜井ホンダ)、山口辰也(モリワキMOTULレーシング)、辻村猛(F.C.C.TSR)。さらに、V2(05年、06年)チャンピオンの伊藤真一(KEIHIN Kohara R.T.)ら充実したライダー陣が頂点を目指す。しかし、安田は金曜日のフリー走行で転倒を喫し、左肩と左手を痛めて参戦を断念した。
予選はノックアウト方式で争われた。全車出走の公式予選でフルグリッド数の40台を決定し、その後、20分間の第1セッションで上位25台、15分間の第2セッションで上位12台が選出される。最終の第3セッションではエキストラタイヤの使用が認められ、上位ライダーがこん身のアタックでグリッドを決める。
第2セッションは酒井大作(スズキ)がトップ。Honda勢は、5番手山口、6番手伊藤、10番手徳留、11番手亀谷。12番手に手島となり、それぞれ第3セッションに進む権利を得た。そして、第3セッションでは、秋吉耕佑(スズキ)がPPを獲得。Honda勢は、5番手伊藤、6番手山口、8番手徳留、10番手亀谷、12番手手島で予選を終えた。6番手までがレコードを更新する白熱した予選となった。
決勝日は晴天に恵まれ、日差しが強く、気温も路面温度も上昇した。サイティングラップ終了後にPPの秋吉がピットインするも、そのままリタイアするという波乱の幕開けとなった。ホールショットは中須賀克行(ヤマハ)、それを酒井と山口が追う展開。手島もトップ争いに食らいつく走りを見せるが、V字でコースアウトしかけるアクシデントでポジションダウンした。手島はその後もポジションをばん回しようと果敢な走りを見せるが、5コーナーでコースアウトしてしまい、再度、追い上げを強いられた。徳留は序盤の慎重さが裏目に出てしまい、苦しい追い上げのレースとなった。
トップの中須賀を山口、酒井、柳川明(カワサキ)、亀谷、大崎誠之(ヤマハ)、手島、佐藤裕児(ヤマハ)、伊藤らが追う。伊藤は追い上げの最中にトラブルが発生してピットインリタイア。トップ争いは中須賀、酒井、山口の3台に絞られた。酒井が中須賀を90度コーナーでパスするも、すぐに中須賀が抜き返し、中須賀、酒井、山口のオーダーのままチェッカー。4位を死守したのは亀谷だった。亀谷は事前テストで右手甲にクラックを負った状態での参戦で、ガマンの走行を貫いた。手島は8位までポジションを上げ、徳留は9位で開幕戦を終えた。
GP250は高橋巧(バーニングブラッドRT)がPPを獲得。ホールショットはディフェンディング・チャンピオンの宇井陽一(ヤマハ)、それを富沢祥也(Team Project μFRS)と高橋が追う展開となった。オープニングラップ最終コーナーで宇井が転倒し、首位に高橋、2位富沢のオーダーとなる。富沢は高橋を追うが、高橋はペースアップして富沢を寄せ付けずに勝利。2位に富沢が入った。3位は及川誠人(ヤマハ)だった。
GP125は10代の若手が13人もエントリーして注目を集めた。予選から白熱したアタックが繰り広げられ、その中で、PPを獲得したのはグランプリ経験もあるベテラン、徳留真紀(ヤマハ)。スタートダッシュでトップに立ったのは、ディフェンディング・チャンピオンの岩田裕臣(DyDo MiU Racing)。トップグループは数珠つなぎの集団となり、激しいトップ争いに発展した。レース終盤8ラップ目に13歳の日浦大治朗(Team NOBBY)がトップに浮上してレースをリード。それに、岩田と山田亮太(TEAM PLUS ONE)が迫る。最終ラップに岩田と山田(亮)が仕掛けて日浦をパスし、山田(亮)が勝利のチェッカーを受けた。岩田が2位、日浦が3位表彰台に上った。
ST600はレース歴24年、44歳のベテラン黒川武彦(松本クリニックガレージスピード)が自身初のPPを獲得。決勝は岩田悟(F.C.C.TSR)がホールショットを決めるも、高橋英倫(カワサキ)が首位を奪取、高橋と小西良輝(急募.com HARC-PRO.)のオーダーとなる。それに岩田も続くが、第3コーナーで転倒。その後、小西が高橋をかわしてトップに浮上、追い上げてきた野田弘樹(テルル・ハニービーレーシング)も高橋をかわして2位に浮上する。僅差で3位に高橋が続く戦いとなる。ラスト5周。転倒したマシンがコース上に残されたため赤旗中断となり、レースは3分の2を消化していたためレース成立。10周目の通過順位でリザルトが決定した。優勝は小西、2位野田、3位高橋となった。
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