手島はケガに泣き、徳留も苦しいシーズン
1勝を挙げた山口がシーズンを4位で終える
JSB1000は昨年王者の渡辺篤(スズキ)がイギリススーパーバイク選手権に参戦するためチャンピオン不在でシーズンが始まった。Hondaワークスチームは昨年から引き続きとなる手島雄介に加えて徳留和樹が参戦し、マシンも新型のCBR1000RRを投入。タイトル獲得に向けて新たな体制でシーズンを迎えた。他のCBR1000RR勢では、昨年初参戦でシーズン2位となった安田毅史やV2(05年、06年)チャンピオンの伊藤真一をはじめ、亀谷長純、山口辰也、辻村猛ら充実のライダー陣がそろった。
期待の手島は、初戦を8位で終えたものの第2戦では、雨の予選で初のPPを獲得し、決勝もまずまずの走りで3位に入る。第3戦でも前戦の勢いそのままに予選3番手。波に乗ったかに見えたが、決勝では振るわず8位に終わる。続く第4戦では予選で転倒。右足首ねんざなどのケガを負い、第5戦でもほかのマシンと接触して転倒。左手甲を骨折して最終戦には出場できず、シーズンを14位で終えた。一方の徳留は、シーズン通して粘りの走りを見せたが、大きなポイントは獲得できず、シーズン10位となった。
Honda勢で唯一奮闘したのは山口。第4戦では自身4年ぶりとなる優勝を飾り、その時点のポイントでトップに立つ好位置につける。その後も着々とポイントを重ねてシーズン4位に入った。
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