決勝はST600の赤旗中断、コース清掃の影響でタイムスケジュールが変更され、25ラップから5ラップ減の20ラップで争われることになった。しかし、スタート直後の1コーナーで5台の多重クラッシュが発生して赤旗中断、さらに再スタート時にオイルがコース上に残っていることが判明して、リスタート進行をやり直す。
2度目のスタートでレースが始まったのは午後5時。そのスタート直後の1コーナーで伊藤が転倒してしまうという衝撃の序盤となり、レースをリードしたのは酒井、続いて柳川、3位は秋吉耕佑(スズキ)と手島で争われ、手島は5ラップ目に秋吉をとらえると3位をキープ。だが、12ラップ目にハイポイントで転倒車両がコース上に残され赤旗。3度目のレースは10ラップで争われることになり、この順位が最終リザルトとなる。スタートが切られたのが5時55分、夕闇が迫る中で行われたレースを制したのは渡辺、2位酒井、3位柳川、4位に安田が入り、手島は5位となった。亀谷長純(Team 桜井ホンダ)は7位。8位に山口辰也(モリワキMOTULレーシング)。徳留は11位でチェッカーを受けた。
GP250は宇井陽一(ヤマハ)がPP。2番手に濱本裕基(ヤマハ)、3番手に高橋巧(バーニングブラッドRT)が並んだ。4番手は及川誠人(ヤマハ)、5番手に富沢祥也(Team Project μ FRS)。最終レースに組み込まれていたGP250は、日没により安全確保が難しいと判断されたため、中止が決定した。レースポイントに関しては、レギュレーションにより、予選結果を基にハーフポイントが与えられることになった。
GP125は開幕優勝するも連続転倒が続いていた富沢が復活のPP。ただ一人1分34秒台に入れてライバルを圧倒した。決勝では、ホールショットは仲城英幸(TEAM ASPIRASTION)に譲るも、S字切り替えしでトップに浮上。首位に立つと、食い下がる仲城、岩田裕臣(TEAM PLUS ONE)らを突き放して独走態勢に持ち込む。最終的には約15秒のビハインドをつけて優勝を飾った。2位争いは仲城、岩田に徳留真紀(ヤマハ)が追いついて激しい争いとなったが、岩田が一瞬早くコントロールラインを通過、2位に入ってポイントランキングトップを守った。3位に徳留、4位仲城となった。また、前戦で大たい骨を骨折した菊池寛幸(BATTLE&ミハラレーシング)は復帰して5位入賞を果たした。
ST600は小西良輝(急募.com HARC-PRO.)がPPを獲得。決勝でもレースをリードしてトップに立つ。しかし、5ラップ目突入のホームストレートで接触事故が発生。炎上するマシンを含む6台が転倒して赤旗が提示された。再開されたレースでも小西はレースをリード、徐々に2位以下を引き離す。2位は高橋英倫(カワサキ)と佐藤裕児(ヤマハ)で争われる。小西はトップを譲ることなくチェッカーを受けて今季初優勝を飾った。2位高橋、3位佐藤。4位に野田弘樹(レーシングチームハニービー)、5位に武田雄一(Team 桜井ホンダ)。6位に岩田悟((F.C.C.TSR)らが僅差で次々にチェッカーを受けた。 |