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日本 SPORTSLAND SUGO
スポーツランド SUGO
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ROUND
#05
AUGUST 26, 2007
リザルト ポイント

赤旗中断の嵐が吹き荒れたSUGO戦、JSB1000は安田が4位、手島が5位入賞。GP125は富沢が2勝目、ST600は小西が今季初優勝! 250はレース中止でハーフポイント

第5戦 スポーツランド SUGO
2007年8月26日(日)・決勝
会場:スポーツランドSUGO
天候:晴れ
気温:31℃
観客:1万3500人

全日本の戦いは残り3戦となり、タイトル争いも大詰めとなった。最高峰JSB1000はV2チャンピオンの伊藤真一(KEIHIN Kohara R.T.)が開幕戦前のケガから完全復帰。辻村猛(F.C.C.TSR)、森脇尚護(モリワキMOTULレーシング)はケガのため参戦を断念、次戦からの復帰を目指す。注目の予選でポールポジションを獲得したのは酒井大作(スズキ)、2番手に安田毅史(急募.com HARC-PRO.)が躍進。3番手に柳川明(カワサキ)が並んだ。4番手に徳留和樹(ホンダドリーム無限RT)、手島雄介(TEAM HRC)が5番手、6番手に渡辺篤(スズキ)、7番手に伊藤がつけた。

第5戦 スポーツランド SUGO

決勝はST600の赤旗中断、コース清掃の影響でタイムスケジュールが変更され、25ラップから5ラップ減の20ラップで争われることになった。しかし、スタート直後の1コーナーで5台の多重クラッシュが発生して赤旗中断、さらに再スタート時にオイルがコース上に残っていることが判明して、リスタート進行をやり直す。

2度目のスタートでレースが始まったのは午後5時。そのスタート直後の1コーナーで伊藤が転倒してしまうという衝撃の序盤となり、レースをリードしたのは酒井、続いて柳川、3位は秋吉耕佑(スズキ)と手島で争われ、手島は5ラップ目に秋吉をとらえると3位をキープ。だが、12ラップ目にハイポイントで転倒車両がコース上に残され赤旗。3度目のレースは10ラップで争われることになり、この順位が最終リザルトとなる。スタートが切られたのが5時55分、夕闇が迫る中で行われたレースを制したのは渡辺、2位酒井、3位柳川、4位に安田が入り、手島は5位となった。亀谷長純(Team 桜井ホンダ)は7位。8位に山口辰也(モリワキMOTULレーシング)。徳留は11位でチェッカーを受けた。

GP250は宇井陽一(ヤマハ)がPP。2番手に濱本裕基(ヤマハ)、3番手に高橋巧(バーニングブラッドRT)が並んだ。4番手は及川誠人(ヤマハ)、5番手に富沢祥也(Team Project μ FRS)。最終レースに組み込まれていたGP250は、日没により安全確保が難しいと判断されたため、中止が決定した。レースポイントに関しては、レギュレーションにより、予選結果を基にハーフポイントが与えられることになった。

GP125は開幕優勝するも連続転倒が続いていた富沢が復活のPP。ただ一人1分34秒台に入れてライバルを圧倒した。決勝では、ホールショットは仲城英幸(TEAM ASPIRASTION)に譲るも、S字切り替えしでトップに浮上。首位に立つと、食い下がる仲城、岩田裕臣(TEAM PLUS ONE)らを突き放して独走態勢に持ち込む。最終的には約15秒のビハインドをつけて優勝を飾った。2位争いは仲城、岩田に徳留真紀(ヤマハ)が追いついて激しい争いとなったが、岩田が一瞬早くコントロールラインを通過、2位に入ってポイントランキングトップを守った。3位に徳留、4位仲城となった。また、前戦で大たい骨を骨折した菊池寛幸(BATTLE&ミハラレーシング)は復帰して5位入賞を果たした。

ST600は小西良輝(急募.com HARC-PRO.)がPPを獲得。決勝でもレースをリードしてトップに立つ。しかし、5ラップ目突入のホームストレートで接触事故が発生。炎上するマシンを含む6台が転倒して赤旗が提示された。再開されたレースでも小西はレースをリード、徐々に2位以下を引き離す。2位は高橋英倫(カワサキ)と佐藤裕児(ヤマハ)で争われる。小西はトップを譲ることなくチェッカーを受けて今季初優勝を飾った。2位高橋、3位佐藤。4位に野田弘樹(レーシングチームハニービー)、5位に武田雄一(Team 桜井ホンダ)。6位に岩田悟((F.C.C.TSR)らが僅差で次々にチェッカーを受けた。

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COMMENT

コメント

Takashi Yasuda 安田毅史(JSB1000 4位)
「何度もスタートすることになって集中力を維持するのが大変でしたが、その度にメカニックやチームスタッフが励ましてくれて、心の支えになりました。路面のコンディションも変わってしまいましたが、マシンセッティングなど、チームがいい判断をしてくれたおかげで、この結果につながりました。今日は大幅にスケジュールが遅れてしまい、250クラスのライダーはレースができず、かわいそうです。次の岡山はケガで事前テストができておらず、ぶっつけ本番になりますが、ベストを尽くしてがんばります」
Yusuke Teshima 手島雄介(JSB1000 5位)
「第2レースではスタートでミスしてしまいました。今日は荒れたレースでしたが、全力を尽くした結果の5位は厳しいものだと思っています。今回のレースでは、自分でもはっきりとJSBで勝つための課題を認識することができました。マシン、ライディングの問題点をチームと一緒に克服して、残り2戦とも表彰台争いができるようにがんばります」
Kazuhiko Yamano 山野一彦
TEAM HRC監督
「大変なレースの中で、手島は集中力を切らすことなく対応できたことを評価したいと思います。2レース目では秋吉選手とのバトルを展開し、パスして3位に浮上することができました。ですが、3レース目では5位。このリザルトは筑波戦と同じ順位で、最高リザルトではないのが残念です。ですが、前半戦は手探りの状態で、漠然としていた課題が、今回のレースでより明確になりました。ミーティングの中で、さまざまなことを話し合うことができ、そこで、出てきた課題をクリアにするために技術スタッフの力を借り、残り2戦、目標の表彰台を目指したいと思います」
Syouya Tomizawa 富沢祥也(GP125 優勝)
「インターバルの間に秋ヶ瀬の先輩たちにアドバイスをもらい、強い気持ちでSUGOに来ました。昨年のチャンピオン中上君が残したタイムを超えたいと思いましたが、届かなかったのが残念です。独走優勝ですが、内容的には反省することも多いです。タイムを上げたいという気持ちが焦る気持ちになってうまくいきませんでした。次は250があるので、がんばります。目標はダブル優勝なので、目標達成できるように、もっとがんばります」
Yoshiteru Konishi 小西良輝(ST600 優勝)
「第1レースは絶対に勝てると確信してのスタートでしたが、赤旗中断もあり、マシン的にも精神的にもつらい部分はありました。しかし、条件はみんな一緒ですし、不安を感じることで、勝つという気持ちが強く持てなくなることが嫌だったので、再スタートを待つ間も、絶対にモチベーションを下げないようにしていました。最終ラップのシケインで振り返ったら、100mくらい後方に高橋選手がいたので、やった、勝てたと確信しました。Honda初優勝ですし、これでチャンピオンの可能性も増えたと思うのでよかったです。残り2戦は得意なサーキットですし連勝できるようにしたい」
Hiroki Noda 野田弘樹(ST600 4位)
「小西さんの優勝をとてもうれしく思います。実はレース前に、一緒に1-2フィニッシュしようと話をしていました。小西さんとはライバル関係でもありますが、新型CBR600RRでの全日本初優勝に向けて、一緒にいろいろとやってきました。8耐以降、マシンのセットアップがとてもうまくまとまって、勝てる体制になってきました。今日は優勝を目指していましたが、もう一歩何かが足りませんでした。マシンもチームも、そしてライダーのパフォーマンスも小西さんとは互角だと思っていますので、今日は祝福しますが次のレースでは負けません。岡山、鈴鹿と私の地元に近づくので、チーム一丸となって、次は優勝を目指してがんばります」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

JSB1000(第2レース)
ROUND
#05
AUGUST 26, 2007
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 76 渡辺篤 スズキ 10 14:57.694
2 39 酒井大作 スズキ 10 14:57.874
3 87 柳川明 カワサキ 10 14:58.433
4 73 安田毅史 Honda 10 15:02.769
5 48 手島雄介 Honda 10 15:03.388
6 81 阿部典史 ヤマハ 10 15:09.863
GP125
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 48 富沢祥也 Honda 18 28:41.744
2 6 岩田裕臣 Honda 18 28:57.034
3 11 徳留真紀 ヤマハ 18 28:57.047
4 10 仲城英幸 Honda 18 28:57.275
5 4 菊池寛幸 Honda 18 29:04.090
6 61 柳沢祐一 Honda 18 29:04.348
ST600(第2レース)
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 73 小西良輝 Honda 15 23:40.250
2 8 高橋英倫 カワサキ 15 23:41.660
3 10 佐藤裕児 ヤマハ 15 23:41.729
4 12 野田弘樹 Honda 15 23:44.505
5 88 武田雄一 Honda 15 23:44.552
6 20 岩田悟 Honda 15 23:44.605
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ポイントランキング

JSB1000
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 渡辺篤 スズキ 97
2 柳川明 カワサキ 94
3 山口辰也 Honda 84
4 阿部典史 ヤマハ 82
5 酒井大作 スズキ 77
6 安田毅史 Honda 77
7 手島雄介 Honda 65
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GP125
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 岩田裕臣 Honda 69
2 徳留真紀 ヤマハ 56
3 仲城英幸 Honda 46
4 柳沢祐一 Honda 44
5 井手敏男 ヤマハ 42
6 富沢祥也 Honda 40
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ST600
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 高橋英倫 カワサキ 56
2 佐藤裕児 ヤマハ 55
3 小西良輝 Honda 50
4 奥野正雄 ヤマハ 47
5 武田雄一 Honda 40
6 野田弘樹 Honda 36
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