晴天に恵まれた土曜日、白熱した戦いが繰り広げられたJSB1000の予選で秋吉耕佑(スズキ)がPPを獲得。僅差で2番手に阿部典史(ヤマハ)、3番手に酒井大作(スズキ)、4番手に亀谷長純(Team 桜井ホンダ)と続いた。
JSB1000決勝は、4周目の第1ヘアピンで森脇尚護(モリワキMOTULレーシング)が転倒、赤旗中断となった。その後、レースは全27周で再スタートすることになり、ライダーは3周終了時点の順位でグリッドに着いた。しかし、再スタート直後の1コーナーで転倒者が出て、再び赤旗中断。3度目のスタートが切られると、ホールショットを奪った阿部を、柳川明(カワサキ)、安田毅史(team HARC-PRO.)、酒井、秋吉、亀谷、山口辰也(モリワキMOTULレーシング)、手島雄介(TEAM HRC)が追う。
7周目の最終コーナーでトップに浮上した柳川は、56秒台にペースを上げて逃げはじめる。その後方では、阿部、秋吉、酒井、手島、安田、山口らが激しい2位争いを展開。レース終盤、手島が3番手の阿部を猛チャージ。この2人のラインが交錯したすきに、山口が手島の前に出て、ゴールまでポジションを死守。優勝は柳川、2位に秋吉、3位に阿部、4位に山口、5位に手島、6位に安田という結果となった。
GP250はPPの宇井陽一(ヤマハ)を、2番グリッドからスタートした富沢祥也(TeamProjectμFRS)が追う展開。ところが、富沢は21周目に痛恨の転倒を喫してリタイア。これで2番手となった及川誠人(ヤマハ)を、スタートで出遅れた高橋巧(バーニングブラッドRT)が追い詰めていく。高橋は最終周の最終コーナーで勝負を仕かけ、2人が同タイムでゴール。写真判定の結果、及川が2位、高橋が3位と確定した。
GP125は好スタートをきった岩田裕臣(TEAM PLUS ONE)を、仲城英幸(TEAM ASPIRATION)、GP250とダブルエントリーの富沢、徳留真紀(ヤマハ)、菊池寛幸(BATTLE&ミハラレーシング)が追う展開。富沢はトップに立つ活躍をしながらも、18周目の1コーナーで転倒。その後は岩田が徳留との激しいトップ争いを制して、僅差で初優勝を遂げた。3位は菊池、4位には仲城が続いた。
ST600は2番グリッドからスタートした小西良輝(team HARC-PRO.)がレースをリード。小西は最終周までトップを走行したものの、最後に高橋英倫(カワサキ)にかわされ2位となった。3位は奥野正雄(ヤマハ)、4位には6番手スタートの武田雄一(Team 桜井ホンダ)、5位に黒川武彦(松本クリニック中村Egスピード)、6位に高橋江紀(DyDo MiU Racing)が続いた。PPスタートの新垣敏之(ARA 虎の穴 Bikers)は徐々にポジションを下げ、7位でゴールした。
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