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JRR

INFORMATION
日本 TSUKUBA CIRCUIT
筑波サーキット
レース情報 フォトギャラリー
ROUND
#03
MAY 13, 2007
リザルト ポイント

波乱のJSB1000で山口が4位、手島が5位
GP250は高橋が接戦の末に3位表彰台
GP125は岩田が念願の初優勝を決める

第3戦 筑波サーキット
2007年5月13日(日)・決勝
会場:筑波サーキット
天候:曇りのち晴れ
気温:26℃
観客:1万4500人

全日本ロードレース選手権第3戦が筑波サーキットで開催された。前戦の鈴鹿2&4レースはJSB1000のみの開催だったため、ほかのクラスは今大会が2戦目となる。

第3戦 筑波サーキット

晴天に恵まれた土曜日、白熱した戦いが繰り広げられたJSB1000の予選で秋吉耕佑(スズキ)がPPを獲得。僅差で2番手に阿部典史(ヤマハ)、3番手に酒井大作(スズキ)、4番手に亀谷長純(Team 桜井ホンダ)と続いた。

JSB1000決勝は、4周目の第1ヘアピンで森脇尚護(モリワキMOTULレーシング)が転倒、赤旗中断となった。その後、レースは全27周で再スタートすることになり、ライダーは3周終了時点の順位でグリッドに着いた。しかし、再スタート直後の1コーナーで転倒者が出て、再び赤旗中断。3度目のスタートが切られると、ホールショットを奪った阿部を、柳川明(カワサキ)、安田毅史(team HARC-PRO.)、酒井、秋吉、亀谷、山口辰也(モリワキMOTULレーシング)、手島雄介(TEAM HRC)が追う。

7周目の最終コーナーでトップに浮上した柳川は、56秒台にペースを上げて逃げはじめる。その後方では、阿部、秋吉、酒井、手島、安田、山口らが激しい2位争いを展開。レース終盤、手島が3番手の阿部を猛チャージ。この2人のラインが交錯したすきに、山口が手島の前に出て、ゴールまでポジションを死守。優勝は柳川、2位に秋吉、3位に阿部、4位に山口、5位に手島、6位に安田という結果となった。

GP250はPPの宇井陽一(ヤマハ)を、2番グリッドからスタートした富沢祥也(TeamProjectμFRS)が追う展開。ところが、富沢は21周目に痛恨の転倒を喫してリタイア。これで2番手となった及川誠人(ヤマハ)を、スタートで出遅れた高橋巧(バーニングブラッドRT)が追い詰めていく。高橋は最終周の最終コーナーで勝負を仕かけ、2人が同タイムでゴール。写真判定の結果、及川が2位、高橋が3位と確定した。

GP125は好スタートをきった岩田裕臣(TEAM PLUS ONE)を、仲城英幸(TEAM ASPIRATION)、GP250とダブルエントリーの富沢、徳留真紀(ヤマハ)、菊池寛幸(BATTLE&ミハラレーシング)が追う展開。富沢はトップに立つ活躍をしながらも、18周目の1コーナーで転倒。その後は岩田が徳留との激しいトップ争いを制して、僅差で初優勝を遂げた。3位は菊池、4位には仲城が続いた。

ST600は2番グリッドからスタートした小西良輝(team HARC-PRO.)がレースをリード。小西は最終周までトップを走行したものの、最後に高橋英倫(カワサキ)にかわされ2位となった。3位は奥野正雄(ヤマハ)、4位には6番手スタートの武田雄一(Team 桜井ホンダ)、5位に黒川武彦(松本クリニック中村Egスピード)、6位に高橋江紀(DyDo MiU Racing)が続いた。PPスタートの新垣敏之(ARA 虎の穴 Bikers)は徐々にポジションを下げ、7位でゴールした。

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COMMENT

コメント

Tatsuya Yamaguchi 山口辰也(JSB1000 4位)
「赤旗中断があったことでクラッチを酷使してしまい、レース終盤ではクラッチが滑りだしていました。直線部分でしかアクセルを全開にできない苦しいレースでした。事前テストができていないこともあり、予選で転倒するなど、歯車がうまく噛み合わないレースウイークになってしまいました。それでも4位でフィニッシュしてポイントを獲得できたことは大きな収穫です」
Yusuke Teshima 手島雄介(JSB1000 5位)
「3回も再スタートするのは15年のレースキャリアでも初めてで、モチベーションを維持して集中力が途切れないようにするのが大変でした。それでもチームが精神的なケアもしてくれ、最後はいいスタートがきれました。終盤は2位にも手が届きそうだったのですが、結局ポジションを落としてしまったのが残念です。とはいえ、JSBで走ってから最高位となる5位でフィニッシュでき、セッションごとにタイムを更新するという目標も達成できました。次戦のオートポリスでは、表彰台に立てるようにがんばります」
Kazuhiko Yamano 山野一彦
TEAM HRC監督
「今大会の目標を6位以内としていたので、5位を獲得できたことはうれしく思っています。やっとチームとしてスタートラインにつけた。次の目標は表彰台。そこにたどり着くために、何が足りないのかを打ち出して、補った上で第4戦を迎えたい。今回はライダーのがんばりを実感することができ、チーフメカもメカニックもお互いの結びつきを強くすることができたと感じています。3戦を消化して、チームの結束が強まったと感じています」
Takumi Takahashi 高橋巧(GP250 3位)
「今回はブレーキングポイントでミスが多く、リズムに乗れませんでした。タイトル争いを考えると、どんな状況でも勝たなくてはダメだと思っていたのに、スタートで失敗して20番手くらいまで落ちてしまい、そこから追い上げるレースになってしまいました。それを考えると2位争いができたことはよかったと思いますが、納得のいくレースはできませんでした。次戦では巻き返せるようにがんばります」
Hiroomi Iwata 岩田裕臣(GP125 優勝)
「予選タイムを考えても絶対に勝てると監督に言われていましたが、なかなか自信が持てず、勝てるとは思っていなかった。トップの徳留さんについていくのが精一杯でした。最後は抜かれたら仕方がないと、思いきって勝負を仕かけました。勝つことができて本当にうれしいです」
Yoshiteru Konishi 小西良輝(ST600 2位)
「開幕戦は転倒ノーポイントという不甲斐ない結果だったので、できる限りの準備をして筑波に来ました。トップに立ったらタイムアップして後続を引き離そうとしましたが、離れなかった。最終周ではインを締め、このままフィニッシュと思ったのに、かわされてしまった。筑波には苦手意識があり、まだ詰めきれず甘い部分があったと反省しています。昨年の安田選手のように、開幕戦を落としても逆転チャンピオンになれるように、あきらめずにがんばっていきたい」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

JSB1000
ROUND
#03
MAY 13, 2007
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 87 柳川明 カワサキ 27 25:47.384
2 4 秋吉耕佑 スズキ 27 25:53.570
3 81 阿部典史 ヤマハ 27 25:53.746
4 3 山口辰也 Honda 27 25:54.225
5 48 手島雄介 Honda 27 25:54.735
6 73 安田毅史 Honda 27 25:56.075
GP250
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 41 宇井陽一 ヤマハ 30 29:23.167
2 5 及川誠人 ヤマハ 30 29:35.419
3 4 高橋巧 Honda 30 29:35.419
4 7 濱本裕基 ヤマハ 30 29:43.797
5 56 山崎郡 ヤマハ 30 29:50.067
6 8 秋田貴志 ヤマハ 30 29:50.564
GP125
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 6 岩田裕臣 Honda 30 30:16.164
2 11 徳留真紀 ヤマハ 30 30:16.164
3 4 菊池寛幸 Honda 30 30:25.434
4 10 仲城英幸 Honda 30 30:25.540
5 55 渡辺一馬 Honda 30 30:27.593
6 13 山田亮太 Honda 30 30:28.112
ST600
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 8 高橋英倫 カワサキ 30 29:51.514
2 73 小西良輝 Honda 30 29:51.653
3 6 奥野正雄 ヤマハ 30 30:01.115
4 88 武田雄一 Honda 30 30:03.848
5 705 黒川武彦 Honda 30 30:13.667
6 55 高橋江紀 Honda 30 30:13.967
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ポイントランキング

JSB1000
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 山口辰也 Honda 58
2 渡辺篤 スズキ 57
3 柳川明 カワサキ 52
4 秋吉耕佑 スズキ 49
4 阿部典史 ヤマハ 49
6 安田毅史 Honda 48
10 手島雄介 Honda 35
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GP250
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 宇井陽一 ヤマハ 40
2 及川誠人 ヤマハ 34
3 高橋巧 Honda 30
4 山崎郡 ヤマハ 22
5 秋田貴志 ヤマハ 19
6 秋谷守 ヤマハ 18
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GP125
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 岩田裕臣 Honda 37
2 菊池寛幸 Honda 25
3 徳留真紀 ヤマハ 24
3 仲城英幸 Honda 24
5 柳沢祐一 Honda 23
6 富沢祥也 Honda 20
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ST600
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 高橋英倫 カワサキ 33
2 奥野正雄 ヤマハ 30
3 佐藤裕児 ヤマハ 20
3 武田雄一 Honda 20
5 寺本幸司 スズキ 17
5 小西良輝 Honda 17
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