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モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 第4戦 オートポリス 決勝レポート
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オートポリス 第4戦 5月29日
オートポリス
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レース情報
Rd. Date
01 4/3 MINEサーキット
02 4/17 鈴鹿サーキット
03 5/15 筑波サーキット
04 5/29 オートポリス
05 8/28 スポーツランドSUGO
06 9/25 鈴鹿サーキット
07 10/16 岡山国際サーキット
08 10/30 ツインリンクもてぎ
第4戦 オートポリス
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JSB1000で3位に山口、4位伊藤。GP250は青山が今季2勝目!
GP125は菊池が2位。ST600は徳留が2位
決勝日:5月29日(日)
サーキット:オートポリス 天候:晴れ 気温:23℃ 観客:4万416人

 全日本第4戦は大分県オートポリスで開催された。全日本ロードレース選手権はこのオートポリスで前半戦を折り返すことになる。第5戦は8月下旬の宮城県SUGO大会となるため、前半の締めくくりの意味を込めた重要な戦いとなった。

第4戦 オートポリス
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 今大会は、ST600以外で1回のみタイムアタックという新しい試みで予選が行われた。JSB1000は事前テストから好調の山口辰也選手(Honda DREAM Castrol RT)がフリー走行からトップタイムを記録。昨年のポールシッターでレコードホルダー、決勝でも優勝をさらった山口選手は「大好きなコース」と語り、初日からライバルを圧倒した。予選でも好調な走りを見せるが、転倒者が出たことで赤旗中断、その後も転倒者続出で黄旗が振られるなど荒れた走行となり、アタックのタイミングをのがし3番手となってしまう。

 ポールポジション(PP)は渡辺篤選手(スズキ)、2番手は中冨伸一選手(ヤマハ)、3番手山口選手、4番手に柳川明選手(カワサキ)、5番手に出口修選手(DyDo MIU Racing)、6番手に辻村猛選手(F.C.C.TSR)、7番手松戸直樹選手(モリワキMOTULタイガーレーシング)、8番手森脇尚護選手(Team高武RSC)、9番手には予選中に亀谷長純選手(チーム桜井ホンダ)に追突してしまった伊藤真一選手(Honda DREAM RT)が付けた。伊藤はカゼで体調を崩しており、転倒で頭を打ったことから決勝参戦が危ぶまれた。10番手に中須賀克行選手(ヤマハ)、亀谷選手は12番手。小西良輝選手(Team HARC-PRO.)は2度の転倒があり29番手となった。

ウオームアップは山口選手がトップで決勝への期待を高めた。2番手に中冨選手、3番手には森脇選手が食い込んだ。また、予選での転倒で首を強く打ち、ムチ打ちの症状と診断されながらも参戦を決意した伊藤選手は4番手に付けた。

 決勝でホールショットを奪ったのは中冨選手、それを柳川選手、渡辺選手、松戸選手、山口選手、森脇選手が追った。3ラップ目に柳川選手が首位を奪いレースをリードする。それを中冨選手、山口選手、森脇選手が追う。スタートで出遅れた伊藤選手も、トップ集団の背後に迫る。森脇選手は果敢な走りでポジションアップ、柳川選手の背後に迫り激しくプッシュ、ラインをクロスさせるトップ争いでレースを盛り上げた。一時は首位を奪いトップに立つが、柳川選手に交わされ、再び追撃を開始した14ラップ目に転倒してしまう。トップ争いは柳川選手、山口選手、中冨選手、伊藤選手の4台に絞られた。

 山口選手は果敢に前に出ようと仕掛けるが、柳川選手のブロックに阻まれる。この4人が最後まで激しいトップ争いを展開するも、最終ラップに大量の周回遅れが絡み、その混戦の中をうまく抜け出した中冨選手が2勝目を挙げた。2位に柳川選手、3位山口選手、4位に伊藤選手が続いた。5位出口選手、6位松戸選手、7位辻村選手、10位に亀谷選手、12位に追い上げた小西選手が入った。伊藤選手は体調不良ながら参戦、トップ争いの末に4位を獲得しポイントを加算したことで、ランキングトップを死守し、後半戦を迎えることになった。

 GP250はフリー走行から20歳の青山周平選手(Team HARC-PRO.)が好調でトップタイムをマーク。予選ではトラブルが発生し、走行時間が削られてしまったが、最後の最後にトップタイムを記録してPPを獲得した。2番手横江竜司選手(ヤマハ)、3番手に15歳の高校生、高橋巧選手(バーニングブラッドRT)、4番手徳留真紀選手(ヤマハ)がフロントローを獲得。注目の17歳の高校生、高橋江紀選手(DyDo MIU Racing)は8番手となった。

 ウオームアップは青山選手がトップ。決勝は青山選手のリードで始まり、一度もトップを譲ることなく勝利のチェッカー。文句なしのポールトゥウインを飾った。激しい2位争いは横江選手が制した。3位に徳留選手、4位に高橋江紀選手、6位には高橋巧選手が入った。ランキングトップは青山選手で、初の250タイトルに弾みをつけた。

 GP125はフリー走行では仲城英幸選手(Jhaレーシング)がトップタイムで王者復活を示した。だが、予選では井手敏男選手(ヤマハ)がPP、2番手に仲城選手、3番手菊池寛幸選手(チームウイリー)、4番手柚木伸介選手(爽風会鈴鹿レーシングチーム)となった。

 ウオームアップランは井手選手がトップ。決勝スタートでホールショットを奪った仲城選手が2位以下を引き離しにかかる。仲城選手は予選タイムを超えるスピードで周回を重ねるが、5ラップ目に転倒し戦列を離れた。その後10台にも膨れ上がったトップ争いをリードした岩田裕臣選手(CLUB PLUS ONE)が12ラップ目に転倒、替わって井手選手が首位に立ち、6台に絞られたトップ争いを制した。2位には菊池選手、3位柚木選手が入り表彰台に上った。ポイント争いは菊池選手が首位を守った。

 ST600のフリー走行では辻村選手がトップ、予選では酒井大作選手(カワサキ)がPPとなった。2番手に徳留和樹選手(Team高武RSC)、3番手に大崎誠之選手(ヤマハ)、4番手沼田憲保選手(ヤマハ)となった。5番手は手島雄介選手(F.C.C TSR)、8番手辻村選手、11番手安田毅史選手(Team HARC-PRO.)となった。

 ウオームアップランでは大崎選手がトップ。決勝は徳留選手がスタートダッシュを決めレースをリードするが、それに酒井選手、大崎選手が追いつき、3台の激しいトップ争いとなった。最終的に酒井選手が優勝、2位徳留選手、3位大崎選手でチェッカーを受けた。4位には追い上げた安田選手、5位に手島選手。辻村選手は8位となった。ランキングはコンスタントに上位でチェッカーを受けている安田選手が45ポイントでトップ、43ポイントで手島選手が2位。3位に41ポイントで辻村選手とHonda勢の戦いとなり、後半戦に突入する。

第4戦 オートポリス
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コメント

山口辰也選手 (JSB1000 3位)
「絶対に勝つ! と気合が入っていました。スタートもまずまずだったのですが、自分が得意とする勝負どころで、柳川さんに、ことごとくインを押さえられてしまい、前に行けませんでした。違う場所を探しているうちに走りのリズムが崩れてしまい、最後まで勝負するところを見つけられずに終わってしまったので、すごく悔しいです。この悔しさを晴らすために、次はもっともっと攻めることができるようにしたい」

青山周平選手(GP250 優勝)
「予選ではポールが取れましたが、目標だったレコードの更新ができませんでしたし、決勝でも勝つことはできましたが、タイヤチョイスをミスしたことで、思うようにペースを上げることができずに終わってしまいました。僕の目標はGPなので、こんなことでは駄目だと思うと素直には喜べません。もっともっと、速さを示せるような予選、決勝を目指して頑張ります」

菊池寛幸選手(GP125 2位)
「ラスト3ラップでペースアップして勝負をしかけましたが、上りのヘアピンで並んでも前に出るチャンスがつかめず、勝負を掛けたコーナーでハイサイドで転倒しそうになりました。そのミスを挽回できずにトップに届かなかった。ですが、前回の筑波からバイクがいい状態になってきているので、これから、しっかりと巻き返して行くつもりです」

徳留和樹選手(ST600 2位)
「テストの段階から最初の5ラップは飛ばせることがわかっていたので、先行逃げ切りで勝ちたかったのですが、追いつかれてしまいました。パスされてからは最終ラップの最終コーナーの逆転に賭けていたのですが、並ぶまでは行けたのですがアプローチがうまくいかなかったことで、前に出ることができませんでした。課題も残り残念ですが、最後まで諦めずに勝負できたことには満足しています」

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決勝リザルト&ポイントランキング
JSB1000
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 3 中冨伸一 ヤマハ 18 33:47.753
2 87 柳川明 カワサキ 18 33:48.582
3 2 山口辰也 Honda 18 33:48.592
4 4 伊藤真一 Honda 18 33:48.805
5 55 出口修 Honda 18 34:00.553
6 45 松戸直樹 Honda 18 34:10.749

GP250
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 73 青山周平 Honda 16 30:36.512
2 7 横江竜司 ヤマハ 16 30:38.121
3 6 徳留真紀 ヤマハ 16 30:38.470
4 55 高橋江紀 Honda 16 30:47.105
5 9 及川誠人 ヤマハ 16 30:47.250
6 72 高橋巧 Honda 16 30:47.343

GP125
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 5 井手敏男 ヤマハ 15 29:49.632
2 3 菊池寛幸 Honda 15 29:50.158
3 7 柚木伸介 Honda 15 29:50.167
4 10 竹内吉弘 Honda 15 29:50.257
5 6 小室旭 Honda 15 29:50.603
6 15 濱本裕基 Honda 15 29:50.786

ST600
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 39 酒井大作 カワサキ 15 29:20.443
2 54 徳留和樹 Honda 15 29:20.656
3 60 大崎誠之 ヤマハ 15 29:20.704
4 2 安田毅史 Honda 15 29:26.038
5 48 手島雄介 Honda 15 29:26.201
6 4 沼田憲保 ヤマハ 15 29:30.057
JSB1000
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 伊藤真一 Honda 70
2 柳川明 カワサキ 56
3 中冨伸一 ヤマハ 55
4 辻村猛 Honda 50
5 山口辰也 Honda 47
6 松戸直樹 Honda 37
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  GP250
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 青山周平 Honda 57
2 高橋江紀 Honda 48
3 高橋巧 Honda 38
4 秋谷守 ヤマハ 34
5 横江竜司 ヤマハ 30
6 徳留真紀 ヤマハ 26
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GP125
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 菊池寛幸 Honda 47
2 井手敏男 ヤマハ 41
3 小室旭 Honda 39
3 竹内吉弘 Honda 39
5 濱本裕基 Honda 32
6 柚木伸介 Honda 30
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  ST600
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 安田毅史 Honda 45
2 手島雄介 Honda 43
3 辻村猛 Honda 41
4 徳留和樹 Honda 37
5 酒井大作 カワサキ 29
6 寺本幸司 スズキ 25
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