2004年チャンピオンの井筒仁康選手が引退し、前年の王者が不在の中、幕を開けた05年シーズン。チャンピオン争いを占う上で注目となった開幕戦を制したのは、前年のチャンピオンマシン、Honda CBR1000RRを駆る伊藤真一選手だった。前年も勝利数では井筒選手を凌ぐ3勝を挙げていた伊藤選手は、今年も第2、5、6戦でも優勝を飾るなど、全8戦中で4勝を達成。第7戦で4位になると、最終戦を残してチャンピオンを獲得した。伊藤選手にとっては7年ぶり、全日本3度目の栄冠となった。その伊藤選手と第2戦で1-2フィニッシュを果たしたのが山口辰也選手。開幕戦こそリタイアを喫したが、残る7戦で2位3回、3位4回と安定した走りで、ランキング2位となった。また、ST600とダブル参戦した辻村猛選手が2位1回、3位2回、4位2回の成績を残し、ランキング5位を獲得。このほか、8耐で4位完走を果たした出口修選手が7位にランクインするなど、Honda勢が上位10人中7人を占めた。 |
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シーズン4勝を挙げた伊藤真一選手をはじめ、Honda勢は、第5、6戦で表彰台を独占するなど昨年に続いて好調ぶりを見せつけた。 |
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