決勝日:4月25日(日) サーキット:大分県オートポリス 観客:3万300人 天候:快晴 気温:16℃
JSB1000(JSB)は2戦目となるが他クラスにとっては開幕戦。全クラスが揃い活気に満ちたオートポリスでの戦いとなった。250は前年度チャンピオンの青山博一がHondaスカラシップの一期生として世界GPに参戦したため、チャンピオン不在の戦い。そこに青山の弟で昨年125全日本チャンピオンの周平がステップアップし注目を集めた。125はST600から仲城英幸、250から小山知良(ヤマハ)がスイッチした。ST600も昨年チャンピオンの小西良輝がJSBにステップアップし王座不在となり、その小西と激しくタイトルを争った辻村猛がチャンピオン候補の最右翼としてスタートを切った。
JSB金曜日のフリー走行トップは、1分52秒288を記録し、開幕勝利で勢いに乗る山口辰也(ホンダドリームカストロールRT)で、早々にコースレコードを記録した。予選でも午前、午後とトップタイムを記録し、1分51秒380とレコードを更新して堂々のポールポジションを獲得した。2番手には地元の期待を背負う徳留和樹(Team高武RSC)、3番手に井筒仁康(チーム桜井ホンダ)、4番手に渡辺篤(スズキ)がフロントローに並んだ。6番手に伊藤真一(DDBOYS Racing)、7番手に浜口俊之(ホンダドリームカストロールDDBOYS)が続いた。
決勝朝のウォームアップランでもトップタイムを記録した山口は、絶好調で決勝スタートを迎えた。スタートダッシュでホールショットを決めたのは井筒。それを柳川明(カワサキ)、山口、徳留和樹(Team高武RSC)らが追う。数珠繋ぎとなったトップ集団は12台にも膨れ上がる激戦となった。3ラップ目には柳川が首位となり、その柳川に山口が襲い掛かる。4ラップ目には柳川が主導権を握ったが、追い上げて来た北川圭一(スズキ)にトップを奪われてしまう。その北川を山口が11ラップ目に捕らえて首位に立ち、レースをリードする。山口、柳川、北川がトップグループを形成し、激しい攻防を見せ最終ラップに突入。その争いの中から北川が転倒し、山口は柳川を突き放して2連勝目を飾った。2位に柳川、3位には森脇尚護(Team高武RSC)が入り表彰台に上がった。4位には最後まで追い上げた伊藤。井筒は7位でチェッカーを受けた。徳留は7ラップ目に痛恨の転倒リタイア。
250は期待の高橋裕紀(DyDo MIU Racing)がフリー走行でトップタイムを記録。予選でもトップとなり優勝への期待が高まった。3番手には亀谷長純(バーニング・ブラッドRT)、6番手に藤岡祐三(ENDURANCE)、7番手に青山周平(Team HARC-PRO)が付けた。ウォームアップでも高橋がトップタイムと好調を印象付けた。ホールショットは亀谷、高橋はエンジンストールし出遅れ、その遅れを挽回しようとしたが、痛恨のミスでラインを外してしまう。トップに立ちレースをリードしたのは中須賀克行(ヤマハ)で、それを青山、藤岡、高橋、亀谷が追う展開。高橋が追い上げて10ラップ目でトップに立つが、中須賀にかわされてしまう。最終的に中須賀、高橋、青山のオーダーでチェッカーとなった。亀谷は4位、5位には藤岡が入った。
125のポールポジションは小山知良(ヤマハ)。2番手に昨年のオートポリスのウィナー葛原稔永(Honda熊本レーシング)、3番手に仲城英幸(Jhaレーシング)。ウォームアップでトップタイムは葛原、ホールショットは仲城だった。仲城がレースを引っ張り、3ラップ目には小山がトップ浮上。葛原もトップ争いに加わり、8ラップ目にはトップ浮上。小山とのトップ争いとなったが、葛原がスパートして優勝を飾った。
ST600のポールポジションは酒井大作(カワサキ)、2番手に清成健一(チーム桜井ホンダ)、3番手は辻村猛(F.C.C.TSR)。ウォームアップでは辻村がトップタイムを出し調子を上げていた。決勝でも辻村がレースをリードし、その背後に清成が迫るも、辻村が逃げ切り開幕勝利を飾った。2位清成、3位酒井が表彰台に上がった。 |