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第8戦
TIサーキット英田
2003年10月19日 開催
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レースレポート

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250チャンピオンの青山博一。周平とともに兄弟王者に
ST600は小西が2位に入り、チャンピオン獲得
各クラス王者勢ぞろい。左から北川、青山博、小西、青山周
JSB1000は辻村が2位表彰台。250青山、ST600小西が初チャンピオンに輝く
■日時 :10月19日(日)
■天候 :快晴
■気温 :20.7℃
■観客数 :2万9560人
辻村はJSB1000で年間ポイント3位に。ST600でも2位に
辻村はJSB1000で年間ポイント3位に。ST600でも2位に

 全日本ロードレース選手権最終戦は岡山県TIサーキットで開催された。JSB1000と125はタイトルを決定しているが、250とST600はここ、TIサーキットで決着する。そのチャンピオン争いが最大の焦点だが、今年の締め括りのレースを勝利で飾りたいと願うライダーたちの熱気と緊張感で、フリー走行から激しいタイムアタックとなった。

 JSB1000は北川圭一(Suzuki)が新チャンピオンの貫禄を示しトップタイム。予選はF.C.C.TSRの辻村猛、4番手に井筒仁康(Team桜井ホンダ)が入り、フロントローに並んだ。決勝朝のウォームアップランでも北川がトップとなるが、2番手に山口辰也(カストロールドリームRT)が躍進した。

 決勝は辻村が好スタート、ホールショットは井筒が奪い、Honda勢のリードで始まったが、北川がすかさずトップに立ち、独走体制に持ち込んで今季5勝目を挙げた。辻村は単独2位となりチェッカーを受けた。3位争いは井筒と渡辺篤(Suzuki)との間で争われたが、渡辺が先行して井筒は4位となった。スタートの出遅れから追い上げた山口だったが、5位でチェッカーを受けた。山口のチームメイトの出口修は7位。10番手には江口馨(DyDo MIU Racing Team)がつけた。最終戦を終えて、辻村はランキング3位、井筒と山口は同点4位、出口7位、江口9位でシーズンを締め括った。

 250はランキングトップの青山博一(Team HARC-PRO)と、ランキング2位の小山知良(Yamaha)のポイント差は9。だが守りの走りではなく「勝って決めたい」と誓う青山はフリー1回目からトップタイムをマーク。2回目はコースアウトを喫し、タイムアップすることが出来なかったが、1回目のタイムを越える者はなく1番手をキープ。予選でもコースレコードでPPと絶好調だった。

 青山は決勝朝のウォームアップランでもトップタイムを記録し、迎えた決勝も積極的なレースを展開。6台にも膨れ上がったトップ争いを常にリードした。だが小山の猛プッシュを受け、2人の一騎打ちを小山が制した。2位となった青山だったが、初チャンピオンが決定した。3位には開幕戦以来の表彰台となる亀谷長純(バーニング ブラッド RT)。5番手に高橋裕紀(DyDo MIU Racing Team)が入った。亀谷はランキング3位に浮上、高橋はランキング5位となった。

 125はフリー走行で葛原稔永(HONDA熊本レーシング)がトップタイムをマーク。予選は山本武宏(Yamaha)が今季2度目のPPを獲得した。ウォームアップランでトップタイムをマークしたのは井手敏男(Yamaha)。決勝スタートダッシュで飛び出したのは、TIマイスターの呼び声高い菊池寛幸(Xbox TEAMウイリー)。菊池はホールショットを奪うとレースをリードするが、次第に青山周平(Team HARC-PRO)、井手、山本らと激しいトップ争いとなり、逃げ切れず、最終ラップでは井手との一騎打ちとなり、わずかに井手が先行し優勝。菊池は2位、3位青山となった。菊池はランキング4位でシーズンを終えた。

 ST600のタイトル争いは、小西良輝(Team HARC-PRO)と辻村のHonda勢の戦い。ポイントは小西が1ポイントのリードしているが、有効ポイント制があるST600は、これまで3勝を上げている小西が有利。辻村は優勝して3勝目を挙げ、小西が4位以下でなければタイトルの望みはない。フリー走行から初タイトルに挑む小西がトップに付けた。PPは酒井大作(Kawasaki)。決勝朝のウォームアップランでは、安田穀史(Team HARC-PRO)がトップ。スタートで飛び出したのは辻村だが、ホールショットは小西が奪う。小西はペースアップし飛ばすが、レース中盤には辻村が背後に迫り、ふたりがトップ集団を抜け出し一騎打ち。小西はトップを死守するが、辻村が最終コーナーで仕掛けて優勝した。また2位に入った小西が、初タイトルを決めた。4位に入った安田はランキング3位と大健闘、成長の跡を残した。

 125の青山周平、250の青山博一、ST600の小西良輝はTeam HARC-PRO所属。周平と博一は兄弟でチャンピオンに輝き、HARC-PROは3クラス制覇の偉業を成し遂げた。


GP250
青山博一(2位)
「弟の周平がSUGOでチャンピオンを決め、朝一番のレースでST600で小西さんがタイトルを決めて、最後が自分だったのでプレッシャーを感じました。そのプレッシャーの中で精一杯に走りました。勝てなかったのは悔しいですが、チャンピオンになれてとても嬉しいです」

GP125
菊池寛幸(2位)
「TIは得意なコースですし、優勝を狙っていましたが、マシンのセットアップをきっちりと決めることが出来なかった自分の力量不足だと思います。来年もがんばって走りたいと思っているので、もっとレベルアップして挑みたい」

ST600
辻村猛(優勝)
「自力チャンピオンは無理だったけど、最終戦は勝ちたかった。小西さんに負けないように、ストレートスピードを上げたいと思い、4kg減量してきました。その成果が出て勝てたのかもしれません。タイトルはとれなかったけど、いいレースが出来たと思うので良かったです」

小西良輝(2位)
「日本で1番になれました。最高に嬉しいです。今年はケガで開幕戦を欠場しましたが、有効ポイント制に助けられました。目標のタイトルを取ることが出来たので、来年はステップアップ出来たらと願っています」

 
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