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第4戦
鈴鹿サーキット200km
2003年5月25日 開催
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レースレポート

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最後まで渾身の走りを見せ井筒(右)が3位表彰台に
独走態勢から今季初優勝を果たした高橋裕紀(GP250)
前戦の初優勝に続き2勝目を挙げた青山周平(中央、GP125)
JSB1000井筒PPから3位表彰台!!
250高橋独走優勝飾り、125青山、ST600小西も勝利
■日時 :5月25日(日)
■天候 :曇り
■気温 :20.8℃
■観客数 :3万2500人
PPからホールショット奪い、トップ争いを演じた井筒
PPからホールショット奪い、トップ争いを演じた井筒

 全日本ロードレース選手権第4戦は三重県鈴鹿サーキットで開催された。JSB1000は200kmで争われる。鈴鹿8耐の前哨戦と言われる35ラップ約1時間20分の長丁場のレース。ピットワークがあることからチームの総合力が問われる。フリー走行でトップに立ったのは渡辺篤(Suzuki)。ポールポジション(PP)は最終予選中盤で渾身の最速ラップを叩き出した井筒仁康(Team桜井 ホンダ)が獲得した。山口辰也(カストロールホンダドリームRT)は5番手。F.C.C.TSRの伊藤真一(S-NK)が6番手。同チームの辻村猛は8番手に付けた。

 決勝前のウォームアップランでは伊藤がトップとなり、好調を印象付けた。ウォームアップラン後には4月20日に亡くなった加藤大治郎選手へ鈴鹿サーキットにいる全ての人が黙祷を捧げた。決勝で好スタートを切りホールショットを奪ったのは井筒。だが伊藤がトップを奪い、更に北川圭一(Suzuki)が首位に立つという目まぐるしいトップ争いが序盤から繰り広げられた。その中から中富伸一(Yamaha)がコースアウト。追い上げてきた渡辺篤(Suzuki)がトップ争いに追いつきポジションアップ。15ラップ目の通過順位は北川、渡辺、伊藤、井筒、辻村、山口で、この6台がトップ集団を形成し激しいバトルを繰り広げることになる。

 レース中盤には次々とピットイン。Suzuki勢はガス給油、タイヤ交換するが、Honda勢はタイヤ交換しない作戦でガス給油のみで戦った。25ラップのオーダーは渡辺、辻村、伊藤、井筒、山口、北川。伊藤はペースアップを図り27ラップ目にトップ浮上、後続を引き離しにかかる。だが、30ラップに痛恨の転倒。変わって渡辺が首位に立つ。2番手には追い上げを開始した北川が上がり、井筒は3番手、この3台のトップグループを辻村、山口が追った。山口はコースアウトしながらもコース復帰しポジションキープ。井筒は渾身の走りを見せるもタイヤ交換した2台に追いつくことがなかなかできず、そのままフィニッシュした。最終的に渡辺が今季初優勝し北川の3連勝を阻止。2位に北川、3位井筒、4位辻村、5位山口となった。

 250フリートップは高橋裕紀(DyDo MIU Racing Team)、PPは嘉陽哲久(Yamaha)が獲得。2番手に青山博一(Team HARC-PRO.)、3番手高橋、4番手横江竜司(Yamaha)がフロントローに並んだ。筑波の勝者亀谷長純(バーニング ブラッド RT)は7番手スタートとなる。決勝朝のウォームアップランでは青山がトップタイムをマーク。決勝でホールショットを奪ったのは横江、だが、亀谷が即座にトップを奪い、中須賀克行(Yamaha)、嘉陽、高橋、徳留真紀(Yamaha)、青山が追う展開。6台による激しいトップ争いから3ラップ目に高橋が首位に立つと、そのまま後続を引き離しにかかる。青山、亀谷は高橋を逃すまいとするが嘉陽、徳留、中須賀らとの2位争いから抜け出せない。その間に誰にも邪魔されることなくトップを走る高橋は独走態勢を築いて行く。高橋はそのままトップでチェッカーを受け、うれしい今季初優勝を飾った。2位には嘉陽、3位に青山、4位亀谷となった。

 125フリーでトップに立ったのは葛原捻永(HONDA熊本レーシング)。激しいアタック合戦となった予選で初PPを獲得したのは筑波で初優勝し勢いに乗る18才の青山周平(Team HARC-PRO)。ファステストラップを制したのは柚木伸介(爽風会鈴鹿レーシング)。それを数珠繋ぎとなった10台のマシンが追った。目まぐるしく首位を入れ替えながら周回を重ねるトップ集団は激しいスリップの使いあいを見せる。青山は幾度かトップに立つものの逃げることが出来ない。井手敏男(Yamaha)が最終ラップに突入するが菊池寛幸(Xbox TEAMウイリー)がスプーンでトップに立つ。だが、その菊池を僅差で8台のマシンが追った。横並びで130Rに飛び込むがダブルシケインに真っ先に飛び込んだのは青山。青山はトップに立ち最終コーナーを駆け下りうれしい2勝目を飾った。

 ST600はフリー、予選、ウォームアップと小西良輝(Team HARC-PRO.)がトップに立つ。予選タイムは2番手に約2秒もの大差をつけており、小西の勝利を疑う者はいなかった。だが辻村猛が猛攻を見せ激しいトップ争いとなる。それに清成健一(Team桜井ホンダ)が食らいつき、3台のバトルが焦点となる。その中から辻村が痛恨の転倒でリタイヤ。小西は清成を従えてトップでチェッカー。うれしい今季初優勝を飾った。2位清成、3位には酒井大作(Kawasaki)となった。


JSB1000
井筒仁康 (3位)
「決勝はどんなレースになるのか展開が読めなかったこともあり、予選でアピールしたかったのでPPはうれしかった。決勝はタイヤ交換をすると25秒かかることからガスのみの作戦で行くことにしました。3位という成績に決して満足することはできませんが、タイヤ交換なしで最後まで走りきれたことは良かったと思います」

辻村猛 (4位)
「タイヤ交換は時間がかかるとのことでガスのみの作戦でした。厳しい戦いでしたが決勝では予選タイムを超えることもあり、安定して走りきれたことは自信になりました。想定していたアベレージよりもライバルのペースが速く、トップ争いに追いつくことができなかったのが残念です。次こそはと誓っています」

山口辰也 (4位)
「序盤にトップグループに離されてしまい、追いつくのに無理をしたのが後半に出てしまいました。コースアウトしてしまいましたがコース復帰することができ、チェッカーを受けられポイントを獲得できて良かった。次は序盤からトップ争いができるレースがしたいです」

250
高橋裕紀 (優勝)
「混戦になるだろうと予想していたので逃げるレースができるとは思いませんでした。前回の筑波でノーポイントなので、後は勝つしかないと思っていたので優勝できてうれしい。これからも気を引き締めて勝てるレースをするようにしたいと思います」

125
青山周平 (優勝)
「最終ラップにトップで出てしまうと勝てないと思ったので、2番手3番手からスパートできるようにしようと考えました。リスクを犯さずトップに出るようにと冷静になろうと努力しました。最後にトップに出ることができてうれしい。本当に良かった」

ST600
小西良輝 (優勝)
「自分のペースでレースを走りきりたかったのですが、2勝している辻村選手がやっぱり来ました。途中で作戦を変えて辻村選手の動きを見ながらレース展開を考えていました。辻村選手が転倒してしまいラッキーが部分もありますが、鈴鹿はホームコースで絶対に勝ちたかったのですごくうれしいです」

 
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