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NEWS 強い雨と風が吹き付ける天候の中、秋吉がトップタイムをマーク、高橋は5番手始動

2014年6月10日(火)

強い雨と風が吹き付ける天候の中、
秋吉がトップタイムをマーク、高橋は5番手始動

秋吉耕佑 秋吉耕佑 高橋巧 高橋巧

2014年6月5日(木)・第1回公開合同テスト  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:雨

7月27日(日)に決勝が行われる真夏の祭典「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」(以下、鈴鹿8耐)に向けての第1回合同テストが、6月5日(木)に三重県鈴鹿サーキットで行われました。

梅雨入りした鈴鹿は、強い雨と風が吹き付ける天候。雨が止むと風が強くなり、再度強く雨が吹き付けるという空模様で、コンディションが走行ごとに変わり、ライダーたちを翻ろうしました。セッション中に何度か赤旗が提示され、走行が中断するなど波乱含みのテストとなりましたが、75分が2回、90分が1回と、計3セッションが行われました。

優勝候補と目される秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)と、昨年の覇者である高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO)が参加。チームメートのラインナップはまだ発表されてないため、それぞれ一人でテストをこなしました。Honda 鈴鹿レーシングから安田毅史が参加するなど、Hondaのマシンを駆るプライベートチームも多数参加し、走行を繰り返しました。

ライバルチームでは13年ぶりに8耐復帰を決めたカワサキが柳川明、藤原克昭、渡辺一樹がフルラインナップで参加し、注目を集めていました。レジェンドチームとしてヨシムラの辻本聡も参加。さらに、津田拓也や、加賀山就臣がテストライダーの武田雄一と参加するなど、全日本選手権のトップライダーたちが顔をそろえました。

セッション1が開始して早々に高橋が転倒しましたが、本人もマシンも大きなダメージはなく、その後のテストを無事にこなすことができました。雨の中の速さではだれもが認める秋吉はトップタイムをマークし、高橋も2番手へと躍進。安田も4番手につけます。セッション2も秋吉がトップ、高橋は4番手。最終セッションも秋吉はトップタイムをマークし、高橋は5番手。総合タイムでも秋吉が堂々の1番手で、全セッションのトップタイムを記録し、雨での速さを印象付けました。2番手には加賀山、3番手には藤田拓哉(ヤマハ)が躍進。4番手に津田。高橋は5番手で走行を終えました。

次回の合同テストは7月2日(水)、3日(木)に予定されています。

秋吉耕佑(1番手)
「今年のレース参戦は鈴鹿8耐がメインとなります。全日本ロードの開幕戦に出させてもらいましたが、今後のスケジュールは8耐のみ。今回のテストでフル8耐仕様のマシンに乗り込みました。晴れのセッティングのままで雨の走行を走り、セットを詰めていきました。8耐でいい仕事ができるよう、確実にテストをこなしていきたいと思います。雨の確認ができたのはよかったと思います。本番までにはやりたいこと、試したいことがたくさんあるので、今後のテストを大事にしたいと思います。目指すは優勝。それしかないので、結果を残せるように、速さを示したいと思う自分をコントロールし、抑えていきたいと思います」

高橋巧(5番手)
「今年のシーズンオフには、オフロードトレーニングをしっかりやってきたので、雨の走行にも、それが絶対に生きると思っていたのですが、最初のセッションで1コーナーに大きな川があり、それを避けた先にも大きな川が流れていて、そこに乗って転倒してしまいました。ただ、マシンのダメージも大きくなく、その後のセッションを走ることができました。全日本ロードのもてぎ戦からサスペンションを変えたこともあり、そのサスペンションで鈴鹿を走るのは初めてだったので、確認するためにも慎重に走行をこなしました。次回のテストでしっかりと煮詰めていきたいと思っています。全日本では2連勝しているので、次戦のSUGOでもしっかり勝てるように挑みたいです。3連勝して、気持ちよく次回の8耐テストができるようにしたいと思っています」