Round08近畿大会
IA2 決勝
2018年9月9日(日)
名阪スポーツランド(奈良県)
天候:曇り時々晴れ
気温:28度
コースコンディション:マディ、ドライ
観客:4,594人
●ヒート1
スタート直後、能塚智寛(Team HRC)と横澤拓夢(Team TARGET)が混戦の中で転倒。予選で転倒してスタート位置が悪かったポイントリーダーの古賀太基(ADA/Socal MXTF)は出遅れ、古賀が1周目12番手、能塚が同20番手からのレースとなりました。Honda勢では、石浦諒(GOSHI Racing)が1周目2番手の好位置を確保し、これを大城魁之輔(TEAM HAMMER)が追いました。
序盤、石浦と大城は小川孝平(カワサキ)の先行を許して、鳥谷部晃太(ヤマハ)と3台で3番手争い。この中で大城が順位を上げて集団から抜け出し、3位でゴールしました。石浦はレースが後半に入った8周目に鳥谷部に抜かれて、最終的には7位。4周目に再転倒して以降は順調に追い上げた能塚が6位に入賞し、古賀は最後に石浦のパッシングを試みるも8位でレースを終えました。
●ヒート2
好スタートを決めた能塚を、横澤らがすぐにパス。古賀は他車と接触して転倒しました。1周目トップは横澤。内田篤基(スズキ)と高橋虎太郎(カワサキ)を挟んで、能塚が4番手で続きました。この先頭集団に抜かれる直前で、古賀がレースに復帰。横澤は、ほぼ同じペースで走る周遅れの古賀を追いました。能塚は、2周目に高橋、3周目に内田を抜くと、4周目には横澤に近づき、横澤と能塚によるトップ争いが開始されました。
ところが能塚は、6周目に軽微なミスでラップタイムを落として横澤に約2秒のリードを奪われると、7周目に転倒して3番手に後退。さらに次周にも転倒し、10番手に後退しました。これで後続が大きく離れた横澤は、前を走る古賀には引き離されながらもトップを快走。そのまま逃げきって全日本IA初優勝を挙げました。能塚は7位でゴール。大城が5位に入賞して、総合成績2位となりました。
大城魁之輔(IA2・3位/5位)
「ようやく両ヒートをまとめることができました。ヒート1は、スタートそのものはそれほどよくなかったのですが、1コーナーでうまく順位を上げられました。2周目に小川選手の先行を許してから、なんとかマークしたかったのですが、スピードで負けていてお話になりませんでした。レース中盤以降、2番手のライダーは見えていたのでなんとか追いつきたかったのですが、少し届きませんでした。とはいえ3位に入れたので、そこからいつも課題だったヒート2に集中しました。なんとか粘り強く走ることができましたが、スピードも体力も安定感もまだまだという状態。まずはヒート優勝を狙って、課題を一つずつクリアしていきたいです」
横澤拓夢(IA2・14位/優勝)
「前戦の決勝で右肩を脱臼してしまい、バイクに乗れるようになったのは2~3週間前。練習ではすぐに息が上がってしまうし、何回か能塚選手と一緒に練習する機会があったのですが、まるで歯が立たない状態で、今大会に対する不安もありました。ヒート1では、目の前で能塚選手が転倒してしまい、これに絡んで自分も転倒。その後にも単独転倒を喫し、下位に沈みました。しかし走りの感触は悪くなかったので、スタートさえ決まればある程度の位置でゴールできる予感はありました。ヒート2では、トップで1周目を戻ってきたはずが、前には昨年までのチームメートだった古賀選手。絶対に抜いてやろうと追いかけた結果、初優勝を意識せずに走れました」
能塚智寛(IA2・6位/7位)
「ヒート1は、スタート直後に単独転倒。そこからの追い上げ途中に、前を走っていたライダーが転んでしまい、接触して自分も転倒しました。スタート直後に転ばずにいれば、2回目の転倒もなかったはず。嫌いなコンディションではなかったし、楽しく走れているフィーリングもあっただけに、序盤のミスが悔やまれます。そしてヒート2も、転倒やミスがあって、思うような成績を残すことができませんでした。ランキングではトップに浮上しましたが、優勝できていないので、カッコ悪く感じています。チャンピオン獲得を最優先してリスクを負わないほうがよいというようなアドバイスをくれる人もいるのですが、自分としてはやはり優勝や圧倒的な速さが欲しいと思っているので、最終戦こそ両ヒート優勝で締めたいと思います」
古賀太基(IA2・8位/18位)
「ヒート1は、スタートで出遅れたこと以上に、転ばないよう守りの走りになってしまったことが低迷の原因だったと感じています。能塚選手より前か、最悪でも一つ後ろでゴールすることが目標でした。結果的にはふたつ後ろでしたが、詰まったのは2点だったので、ヒート2につなげられたらと思ったのですが、そのヒート2は不運にも前のライダーがバランスを崩したことで接触転倒。再スタートした段階で、すぐ後ろにトップグループがいる状況でした。でも、ラップ遅れになったらポイント獲得は絶望的だと思ったので、後続との差を確認しながらも先行させることなく走りました。最終戦で両ヒート勝てば逆転チャンピオンなので、優勝だけを狙っていきます」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 912 | 小川孝平 | カワサキ | 16 | 32'47.813 |
2 | 07 | 手操将志 | スズキ | 16 | +00'13.110 |
3 | 42 | 大城魁之輔 | 16 | +00'16.107 | |
4 | 37 | 鳥谷部晃太 | ヤマハ | 16 | +00'24.531 |
5 | 40 | 浅井亮太 | ヤマハ | 16 | +00'29.356 |
6 | 828 | 能塚智寛 | 16 | +00'30.077 | |
7 | 952 | 石浦諒 | 16 | +00'36.688 | |
8 | 922 | 古賀太基 | 16 | +00'36.765 | |
9 | 39 | 大木汰一 | カワサキ | 16 | +01'05.332 |
10 | 31 | 安原志 | カワサキ | 16 | +01'10.394 |
11 | 33 | 道脇右京 | 16 | +01'15.168 | |
14 | 32 | 横澤拓夢 | 16 | +01'33.060 | |
52 | 森優介 | 11 | DNF |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 32 | 横澤拓夢 | 17 | 32'32.483 | |
2 | 38 | 内田篤基 | スズキ | 17 | +00'06.506 |
3 | 40 | 浅井亮太 | ヤマハ | 17 | +00'13.179 |
4 | 46 | 大倉由揮 | ヤマハ | 17 | +00'16.635 |
5 | 42 | 大城魁之輔 | 17 | +00'24.561 | |
6 | 72 | 高橋虎太郎 | カワサキ | 17 | +00'26.913 |
7 | 828 | 能塚智寛 | 17 | +00'28.626 | |
8 | 07 | 手操将志 | スズキ | 17 | +00'31.097 |
9 | 66 | 横山遥希 | カワサキ | 17 | +00'33.073 |
10 | 952 | 石浦諒 | 17 | +00'57.558 | |
18 | 922 | 古賀太基 | 17 | +01'30.198 | |
52 | 森優介 | 11 | DNF | ||
33 | 道脇右京 | 5 | DNF |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 828 | 能塚智寛 | 276 | ||
2 | 922 | 古賀太基 | 270 | ||
3 | 912 | 小川孝平 | カワサキ | 257 | |
4 | 66 | 横山遥希 | カワサキ | 190 | |
5 | 46 | 大倉由揮 | ヤマハ | 166 | |
6 | 37 | 鳥谷部晃太 | ヤマハ | 155 | |
7 | 38 | 内田篤基 | スズキ | 147 | |
8 | 42 | 大城魁之輔 | 145 | ||
9 | 32 | 横澤拓夢 | 136 | ||
10 | 40 | 浅井亮太 | ヤマハ | 135 | |
12 | 33 | 道脇右京 | 108 | ||
13 | 952 | 石浦諒 | 100 | ||
21 | 52 | 森優介 | 43 | ||
23 | 54 | 鈴村英喜 | 41 | ||
37 | 63 | 下村里駆 | 5 | ||
39 | 200 | デイブ・アビング | 4 | ||
40 | 08 | 奥村海 | 3 |