年間9大会が設定された全日本モトクロス選手権は、いよいよ今季最後の一戦。宮城県のスポーツランドSUGOを舞台に、第54回MFJ-GPモトクロス大会が開催されました。第4戦でも使用されたSUGOは、丘陵地のアップダウンを生かしたダイナミックなレイアウトが特徴のコース。決勝日はやや雲が多めながら天候は晴れ、路面は最高のコンディションが保たれました。
この最終戦は、例年通り海外競技ライセンスでも参加できる国際格式で開催。そのためHondaは、IA1にコール・シーリー(Team Honda HRC)と山本鯨(Team HRC)を参戦させました。今季のシーリーは米国のAMAスーパークロス世界選手権シリーズとAMAプロモトクロス選手権シリーズの450ccクラスに参戦して活躍。一方の山本は、2014年からFIMモトクロス世界選手権シリーズにフル参戦してきました。
コール・シーリー
山本鯨
そして、Team HRCから全日本選手権にフル参戦している成田亮(IA1クラス)と能塚智寛(IA2クラス)は、ともにポイントランキングトップをキープしてこの最終戦に。シリーズタイトル獲得に向けてレースに挑みました。
IA1のヒート1。Team HRCの成田は、前戦終了時点で新井宏彰(カワサキ)を35点リードしていました。決勝ヒート1で海外からの参戦ライダーを抑えてホールショットを奪ったのは、その成田でした。これに山本と熱田孝高(スズキ)が続き、様子を見るように確実なスタートを切ったシーリーは、4番手で1周目をクリアしました。
2周目、シーリーが熱田をパスすると、Honda勢がトップ3を形成。この中で3番手に順位を落とした成田が、次周にシーリーを抜き返すと、会場は大歓声に包まれました。しかし、シーリーはすぐに逆転を果たすと、4周目には山本もパスして、先頭に立ちました。一方、成田はこの周にまさかの転倒。8番手まで順位を落としてしまいました。
成田亮
5周目以降、シーリーは本来の実力を披露して、一気にリードを拡大。完全な独走で勝利を収めました。山本は、中盤以降に後続の接近を許し、4位でゴールとなりました。そして成田は、転倒によって足を痛めながらも粘りの走りをみせ、チャンピオン争いの相手である新井の次となる8位でゴール。ワンシーズンにして、タイトル奪還を果たしました。
成田亮
転倒した際に足を負傷した成田は、ヒート1で年間タイトルの獲得を決めたこともあり、ヒート2への出場をキャンセル。レースは、山本とシーリーのホールショット争いでスタートしました。山本との争いを制したシーリーがトップに立ちましたが、両車は1周目に熱田の先行を許しました。しかし次周、シーリーが再び先頭に立つと、一気にリードを拡大し始めます。
山本は、小島庸平(スズキ)にも先行を許して4番手。熱田と小島と山本が、僅差で2番手集団を形成しました。すると山本は、5周目に小島、6周目には熱田を再び抜き返すと、2番手に順位を上げます。しかし思うようにリードを拡大することができず、背後には小島と平田優(ヤマハ)を僅差で従えた状態となりました。
8周目、3台によるバトルで小島が4番手に順位を下げ、山本は平田に先行を許して3番手。さらに、次周から山本のペースが落ちていき、小島も山本の前に出ました。抜かれた山本は終盤まで粘りの走りを続けましたが、ラスト4周となる14周目にミスして、9位でゴール。レースは、ヒート1と同様に独走状態を築いたシーリーが、2位に約37秒もの大差をつけて勝利しました。
山本鯨
コール・シーリー
Team HRCの能塚智寛は、22点リードで自身初のIAクラスチャンピオンに王手をかけて、この最終戦を迎えました。その能塚は、ヒート1で気合十分のスタートをみせホールショットを奪うと、1周目をトップでクリアしました。3周目には渡辺祐介(ヤマハ)に抜かれて2番手。しかし冷静に状況を判断して、3番手の古賀太基(N.R.T.)以下を引き離しながら、渡辺をマークしました。
能塚智寛
能塚は、レースが中盤に入っても渡辺を僅差で追従。そして8周目、満を持して渡辺を抜き、トップに返り咲きました。その後はしばらく渡辺を引き離せずにいましたが、ラスト3周となった15周目にヒート1の最速ラップタイムを叩き出すなど、終盤になってさらにペースアップ。渡辺を引き離した能塚が、優勝でタイトル獲得を決めました。古賀は3位でフィニッシュしました。
迎えたヒート2、ホールショットは渡辺。これに古賀、横澤拓夢(N.R.T)、森優介(TEAM ITOMO)、田中雅己(TEAMナカキホンダ)、能塚、小川孝平(Team ITOMO)のHonda勢が続いて、1周目をクリアしました。レース序盤、少しずつリードを拡大してやや単独走行になっていった渡辺に対して、2番手以下は団子状態。この中で、同じチームの古賀と横澤が接近戦を繰り広げ、6周目に横澤が先行しました。
次周、3番手に後退した古賀を能塚がパス。その能塚は徐々に横澤との距離を詰め、10周目には逆転に成功しました。この段階でトップの渡辺と2番手の能塚の差は約7.5秒。しかし終盤になって能塚がペースを上げ、残り2周となった16周目には2秒近くもベストラップタイムを削って渡辺に接近。ゴール直前で渡辺を抜き、能塚が優勝を手にしました。また横澤が粘りの走りで3位に入賞を果たしました。
横澤拓夢
能塚智寛
タイトル争いが、中野洋子(T.E.SPORT)と竹内優菜(TEAM HAMMER ホンダ学園)による一騎討ちとなったLADIESクラス。土曜日の予選でA組に出場した中野は6番手。竹内はB組トップで決勝進出を果たしました。そのほかのHonda勢では川井麻央(T.E.SPORT)がA組5番手、金尾里香(FFF Racing)が8番手、鈴木麗菜(TEAM KOHSAKA with KOKUSAI ENGINEERING)が10番手、小野彩葉(T.E.SPORT)が11番手。勝股七海(Team ITOMO)はB組3番手、清水夕稀(TEAM HAMMER)は8番手、鈴木優那(TEAM KOHSAKA with KOKUSAI ENGINEERING)が9番手、佐々木奈津美(ENERGY-X)は11番手、佐藤鈴夏(Backyard Garage)は13番手、水野直子(T.E.SPORT)は15番手で、計12名が決勝進出を果たしました。
竹内優菜
ランキングトップの中野と竹内のポイント差は13。中野が優位という状況で、決勝レースがスタートしました。快心のダッシュを決めてホールショットを奪ったのは竹内でした。竹内の後方には勝股、中野が続きました。1周目、トップで戻ってきた竹内の後方では、中野が勝股をパスして2番手に順位を上げていました。快調なペースでリードを広げる竹内に対して、中野はやや遅れながらも2番手のポジションをキープ。しかし、終盤になって中野はミスで5番手に後退。一方竹内は、スタートから1度もトップを譲ることなく逃げきって、今季4勝目のチェッカーを受けました。開幕から5勝をマークし、5番手でも十分にタイトルを決めることができた中野ですが、最終ラップに2台を抜き返して3位でフィニッシュ。自身3度目、Hondaマシンでは初となるタイトルを決め、シーズン8度目の表彰台に登壇して自らのタイトルに華を添えました。
中野洋子
中野洋子
3組で行われた予選、A組では小野千成(T.E.SPORT)が5番手、猪飼和麻(TEAM ナカキホンダ)が10番手。B組では松本直人(FFF Racing)が2番手、大城魁之輔(TEAM HAMMER)が3番手、奥村海(スクーデリア オクムラ with ITOMO)が10番手。C組からは児玉伯斗(N.R.T.)が4番手、倉持陵生(T.E.SPORT)が8番手で計7名のHondaライダーが決勝進出を果たしました。
決勝ヒート1、抜群のスタートをみせてトップで1コーナーへと飛び込んだのは児玉でした。1周目、児玉は1つ順位を下げ、2番手でコントロールラインをクリア。松本は7番手、スタートで出遅れた大城は16番手でオープニングラップを終え、追い上げを開始しました。序盤にトップ争いをみせた児玉は、徐々に遅れはしたものの2番手のポジションをキープし続けました。一方、松本はなかなかペースをつかめず中盤やや順位を落としましたが、後半で盛り返し8位となりました。
児玉伯斗
後方から鋭い追い上げをみせた大城は、5周目に9番手まで順位をばん回すると、後半も確実に順位を上げ続け9周目には3番手に浮上。10周目、児玉の背後を捉えた大城は、一気にパスして2番手まで浮上しました。しかしこの時点でトップとは大きな差が開いており、大城は2位、児玉は3位でフィニッシュ。大城は今季8度目、児玉は今季4度目の表彰台登壇を果たしました。松本の後方では小野が10位でチェッカーを受けました。
ヒート2では、スタートで出遅れた大城がオープニングラップを11番手、松本は12番手、児玉は23番手で通過し追い上げを開始しました。後方からの追い上げとなった児玉は周回ごとに確実に順位を上げて中盤に14番手までポジションをばん回すると、後半さらに3台をパスし11位でチェッカーを受けました。一方思うようにペースを上げることができず苦戦を強いられた大城は、7周目に9番手まで順位を上げましたが、次周には10番手に後退。10周目になんとか1台をパスし、9位でチェッカーを受けました。
大城、児玉らが苦戦を強いられた中で、快進撃をみせたのが松本でした。1周目、12番手から2周目9番手へとポジションを上げた松本は、さらにペースを上げると5周目には6番手、8周目には一気に3番手へとジャンプアップを果たしました。ラスト2周、さらに1台をパスし2番手に浮上した松本は、最終ラップ、ついにトップを捉えると鮮やかな逆転の末に、最終戦最終ヒートで全日本初優勝を達成しました。
大城魁之輔
松本直人
能塚智寛(優勝/優勝)
「Team HRCに加入した1年目にシリーズタイトルを獲得できて、うれしく思っています。同時に、来年はもっと上を目指すという決意も抱きました。前戦で宣言した通り、優勝してチャンピオンになることができました。ヒート1は、後ろでプレッシャーをかけ続けていたら渡辺選手にミスが出だしたので、抜けると思いました。ヒート2はちょっと出遅れてしまい、キツいレースでした。途中で心が折れかけたのですが、2番手に浮上してプッシュをしたら、トップが近づいてきたので、優勝が狙えるかもと思いました。この大会で、日本のモトクロス界に貢献してきた大先輩が3人も引退されました。寂しい気持ちでいっぱいです。しっかり跡を継いで、日本のモトクロスをもっと発展させていきたいです」
古賀太基(3位/4位)
「第7戦と第8戦は、ケガで思うように走ることができなかったこともあり、この最終戦は優勝することだけを考えて臨みました。ヒート1ではなんとか表彰台に登壇することができましたが、今年も優勝することができず、とても悔しく思っています。能塚選手とは出身校が同じで、僕の先輩となります。チャンピオン、おめでとうございます」
横澤拓夢(11位/3位)
「今季は開幕から調子がよく、チームメートの古賀選手と一緒に練習していても、僕の方がよいタイムを記録できることもあったのですが、いざレースになるとうまく噛み合わず、結果的には今季最後の全日本でようやく表彰台に登ることができました。IA初優勝を挙げられず、悔しい一年になりました。明日から来年に向けてがんばります」
竹内優菜(優勝)
「自分でダメなところが見つけられないくらい、今年1番のレースができたと思います。スタートもそのあと最後まで逃げきった展開も、昨年の勝ちパターンを完全に取り戻せたし、自信になりました。開幕からの数戦は、ケガから明けたばかりで気持ちと体力や走りが噛み合わず散々な結果になってしまいましたが、監督と相談してトレーニングに打ち込んだことで、克服することができました。このオフも、バランストレーニングを含めて練習から逃げないようにがんばります。タイトルは渡してしまいましたが、(中野)洋子ちゃんは安定して速かったし、Hondaでよかったので、素直におめでとうと言いたいです」
中野洋子(3位)
「いろんなことを乗り越えて手にすることができたタイトルなので、本当にうれしいです。今回は緊張してしまってかっこよく決めることができませんでしたが、来年はもっとかっこよく決めることができるようにがんばります。東福寺監督や根岸マネージャー、チームの皆さん、Hondaさん、お父さん、お母さん、応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました」
川井麻央(9位)
「スタートは出ることができたのに、速い人たちに抜かれてペースも上がらなかったし身体も動かなくて、情けない走りになってしまいました。土曜日からマシンセッティングに悩んで、気持ちだけ走ってしまったことが原因だと思います。シーズンを通してはケガで休んだことが悔しいし、来年は毎戦入賞してランキングも一桁に入れるように、一生懸命練習をして開幕を迎えたいと思っています」
松本直人(8位/優勝)
「ヒート1は、守りに入ったというか、前につっかかって抜けないままレースが終わってしまいました。それでも昇格はほぼ確実だったので、リラックスしてヒート2に臨んだら、スタートで完全に出遅れてしまい、ほとんど最後尾からの追い上げになってしまいました。でもプレッシャーもなくて集中できたせいか、今までできなかったくらいの追い上げができて、いつの間にか上位に上がっていました。でも、正直自分の順位は全く分からなかったです。それで最後にがんばってもう1台抜いてゴールしたら、チームのみんなが喜んでいて、表彰台に届いたのかなと思ったら優勝だと聞かされてびっくりしました。前のライダーの転倒など運もありましたが、ドラマチックなレースでみんな盛り上がってくれたし、いいシーズンの締めくくりができて来年につながる内容になったと思います」
大城魁之輔(2位/9位)
「調子の良し悪しというレベル以前に遅過ぎました。力んでしまったのもありますが、前のライダーをパスするのに時間がかかって、それで遅いペースにはまってしまった感じです。走り終わっても疲れていないくらいにへたなレースでした。チームの協力やすばらしい体制を用意してもらっているのにこんな結果で、本当に申し訳ないです。来シーズンIAに上がるまでに、とにかくスピードアップが必要だと思っています。より高いレベルでのレースで難しいこともたくさんあると思いますが、必ずばん回します」
児玉伯斗(3位/11位)
「自分のいいところはスタートなんですが、それ以外はダメダメのレースでした。ヒート1はスタートで出て、でもすぐに抜かれてしまい、最後も追い付かれた大城選手からポジションを守ることができませんでした。ヒート2はスタートで3番手くらいにつけたんですが、転倒してしまい、とにかく追い上げなければと思って走っている内に終わってしまいました。シーズン前半空回りばかりしていたことを思うと、少しは成長できたのかもしれませんが、来年は両ヒートしっかり揃えられるようにシーズンオフに練習を積んで、最初から最後まで100%の力で走れるようにします」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 114 | コール・シーリー | ![]() | 17 | 32'08.310 |
2 | 1 | 小島庸平 | スズキ | 17 | +00'23.972 |
3 | 99 | 平田優 | ヤマハ | 17 | +00'26.374 |
4 | 400 | 山本鯨 | ![]() | 17 | +00'30.112 |
5 | 13 | 深谷広一 | スズキ | 17 | +00'31.287 |
6 | 2 | 熱田孝高 | スズキ | 17 | +00'32.511 |
7 | 331 | 新井宏彰 | カワサキ | 17 | +00'33.438 |
8 | 982 | 成田亮 | ![]() | 17 | +00'33.617 |
9 | 4 | 小方誠 | カワサキ | 17 | +00'41.156 |
10 | 7 | 安原志 | ヤマハ | 17 | +01'01.549 |
18 | 41 | 馬場大貴 | ![]() | 16 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 114 | コール・シーリー | ![]() | 17 | 32'17.596 |
2 | 99 | 平田優 | ヤマハ | 17 | +00'37.464 |
3 | 1 | 小島庸平 | スズキ | 17 | +00'43.386 |
4 | 13 | 深谷広一 | スズキ | 17 | +00'43.966 |
5 | 2 | 熱田孝高 | スズキ | 17 | +00'45.641 |
6 | 4 | 小方誠 | カワサキ | 17 | +00'45.826 |
7 | 331 | 新井宏彰 | カワサキ | 17 | +00'48.603 |
8 | 8 | 田中教世 | カワサキ | 17 | +01'03.281 |
9 | 400 | 山本鯨 | ![]() | 17 | +01'05.732 |
10 | 7 | 安原志 | ヤマハ | 17 | +01'10.108 |
16 | 41 | 馬場大貴 | ![]() | 16 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 28 | 能恍q寛 | ![]() | 17 | 32'33.802 |
2 | 32 | 渡辺祐介 | ヤマハ | 17 | +00'07.424 |
3 | 122 | 古賀太基 | ![]() | 17 | +00'16.472 |
4 | 29 | 竹中純矢 | スズキ | 17 | +00'19.953 |
5 | 113 | 田中雅己 | ![]() | 17 | +00'25.581 |
6 | 52 | 植田翔太 | カワサキ | 17 | +00'35.226 |
7 | 912 | 小川孝平 | ![]() | 17 | +00'44.163 |
8 | 39 | 道脇右京 | ![]() | 17 | +00'46.355 |
9 | 31 | 岡野聖 | ヤマハ | 17 | +00'47.376 |
10 | 05 | 森優介 | ![]() | 17 | +00'50.363 |
11 | 36 | 横澤拓夢 | ![]() | 17 | +00'52.359 |
14 | 02 | 鈴村英喜 | ![]() | 17 | +00'57.714 |
17 | 50 | 辻拓人 | ![]() | 17 | +01'08.557 |
22 | 58 | 高輪喜樹 | ![]() | 17 | +01'43.199 |
28 | 76 | 村上洸太 | ![]() | 16 | +1Lap |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 28 | 能恍q寛 | ![]() | 17 | 33'02.764 |
2 | 32 | 渡辺祐介 | ヤマハ | 17 | +00'00.377 |
3 | 36 | 横澤拓夢 | ![]() | 17 | +00'16.319 |
4 | 122 | 古賀太基 | ![]() | 17 | +00'17.971 |
5 | 912 | 小川孝平 | ![]() | 17 | +00'31.850 |
6 | 05 | 森優介 | ![]() | 17 | +00'32.238 |
7 | 31 | 岡野聖 | ヤマハ | 17 | +00'32.807 |
8 | 38 | 池本凌汰 | スズキ | 17 | +00'53.252 |
9 | 39 | 道脇右京 | ![]() | 17 | +00'57.332 |
10 | 43 | 北原岳哲 | カワサキ | 17 | +01'02.419 |
23 | 58 | 高輪喜樹 | ![]() | 16 | +1Lap |
25 | 76 | 村上洸太 | ![]() | 15 | +2Laps |
26 | 113 | 田中雅己 | ![]() | 13 | +4Laps |
RT | 02 | 鈴村英喜 | ![]() | 10 | DNF |
RT | 50 | 辻拓人 | ![]() | 5 | DNF |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 竹内優菜 | ![]() | 8 | 18'33.291 |
2 | 14 | 畑尾樹璃 | カワサキ | 8 | +00'04.651 |
3 | 3 | 中野洋子 | ![]() | 8 | +00'06.881 |
4 | 1 | 安原さや | ヤマハ | 8 | +00'07.911 |
5 | 5 | 久保まな | スズキ | 8 | +00'07.959 |
6 | 9 | 西翔子 | ハスクバーナ | 8 | +00'18.687 |
7 | 10 | 神田橋芽 | カワサキ | 8 | +00'25.296 |
8 | 4 | 本田七海 | ヤマハ | 8 | +00'26.682 |
9 | 16 | 川井麻央 | ![]() | 8 | +00'34.768 |
10 | 18 | 鈴木優那 | ![]() | 8 | +00'50.939 |
11 | 35 | 清水夕稀 | ![]() | 8 | +00'56.779 |
12 | 12 | 鈴木麗菜 | ![]() | 8 | +01'02.882 |
13 | 20 | 佐々木奈津美 | ![]() | 8 | +01'09.098 |
15 | 11 | 金尾里香 | ![]() | 8 | +01'17.664 |
16 | 13 | 佐藤鈴夏 | ![]() | 8 | +01'18.506 |
20 | 7 | 勝股七海 | ![]() | 8 | +01'37.355 |
27 | 53 | 小野彩葉 | ![]() | 8 | +02'21.853 |
RT | 57 | 水野直子 | ![]() | 0 | DNS |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 大倉由揮 | ヤマハ | 12 | 23'47.874 |
2 | 65 | 大城魁之輔 | ![]() | 12 | +00'14.945 |
3 | 74 | 児玉伯斗 | ![]() | 12 | +00'19.443 |
4 | 79 | 大石一斗 | カワサキ | 12 | +00'22.240 |
5 | 4 | 石浦優 | スズキ | 12 | +00'23.263 |
6 | 11 | 真野凌輔 | スズキ | 12 | +00'27.945 |
7 | 57 | 町田旺郷 | ヤマハ | 12 | +00'31.546 |
8 | 5 | 松本直人 | ![]() | 12 | +00'36.245 |
9 | 62 | 下村里駆 | ハスクバーナ | 12 | +00'39.826 |
10 | 40 | 小野千成 | ![]() | 12 | +00'44.182 |
23 | 59 | 倉持陵生 | ![]() | 12 | +01'20.392 |
27 | 67 | 猪飼和麻 | ![]() | 12 | +01'50.596 |
29 | 94 | 奥村海 | ![]() | 10 | DNF |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 松本直人 | ![]() | 11 | 22'54.533 |
2 | 4 | 石浦優 | スズキ | 11 | +00'00.082 |
3 | 79 | 大石一斗 | カワサキ | 11 | +00'06.829 |
4 | 81 | 上岡聖志朗 | カワサキ | 11 | +00'07.782 |
5 | 69 | 林憂人 | スズキ | 11 | +00'09.558 |
6 | 57 | 町田旺郷 | ヤマハ | 11 | +00'10.127 |
7 | 13 | 阿部公亮 | ヤマハ | 11 | +00'13.734 |
8 | 53 | 手操将志 | スズキ | 11 | +00'15.291 |
9 | 65 | 大城魁之輔 | ![]() | 11 | +00'15.839 |
10 | 24 | 上家駿 | ヤマハ | 11 | +00'25.100 |
11 | 74 | 児玉伯斗 | ![]() | 11 | +00'26.522 |
13 | 40 | 小野千成 | ![]() | 11 | +00'31.658 |
14 | 59 | 倉持陵生 | ![]() | 11 | +00'33.583 |
23 | 94 | 奥村海 | ![]() | 11 | +00'51.303 |
26 | 67 | 猪飼和麻 | ![]() | 11 | +01'03.192 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 982 | 成田亮 | ![]() | 357 |
- | 2 | 331 | 新井宏彰 | カワサキ | 342 |
- | 3 | 1 | 小島庸平 | スズキ | 332 |
- | 4 | 2 | 熱田孝高 | スズキ | 302 |
- | 5 | 99 | 平田優 | ヤマハ | 271 |
- | 6 | 8 | 田中教世 | カワサキ | 242 |
▲ | 7 | 13 | 深谷広一 | スズキ | 231 |
▼ | 8 | 9 | 星野裕 | カワサキ | 206 |
- | 9 | 100 | 北居良樹 | KTM | 203 |
- | 10 | 4 | 小方誠 | カワサキ | 198 |
▼ | 13 | 41 | 馬場大貴 | ![]() | 146 |
▼ | 19 | 01 | 長門健一 | ![]() | 84 |
- | 23 | 17 | 島崎優 | ![]() | 13 |
- | 25 | 60 | 垣内伊吹 | ![]() | 10 |
- | 27 | 130 | 伊田井佐夫 | ![]() | 8 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 28 | 能塚智寛 | ![]() | 396 |
- | 2 | 31 | 岡野聖 | ヤマハ | 350 |
- | 3 | 32 | 渡辺祐介 | ヤマハ | 320 |
- | 4 | 912 | 小川孝平 | ![]() | 301 |
▲ | 5 | 122 | 古賀太基 | ![]() | 291 |
▼ | 6 | 29 | 竹中純矢 | スズキ | 287 |
▲ | 7 | 36 | 横澤拓夢 | ![]() | 249 |
▼ | 8 | 113 | 田中雅己 | ![]() | 234 |
- | 9 | 52 | 植田翔太 | カワサキ | 166 |
- | 10 | 38 | 池本凌汰 | スズキ | 160 |
▲ | 11 | 05 | 森優介 | ![]() | 146 |
▲ | 12 | 39 | 道脇右京 | ![]() | 126 |
▼ | 13 | 02 | 鈴村英喜 | ![]() | 123 |
▼ | 17 | 34 | 大塚豪太 | ![]() | 89 |
- | 19 | 50 | 辻拓人 | ![]() | 62 |
▼ | 26 | 58 | 高輪喜樹 | ![]() | 35 |
▼ | 27 | 51 | 近藤祐介 | ![]() | 34 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 3 | 中野洋子 | ![]() | 208 |
- | 2 | 2 | 竹内優菜 | ![]() | 200 |
- | 3 | 14 | 畑尾樹璃 | カワサキ | 179 |
- | 4 | 1 | 安原さや | ヤマハ | 163 |
- | 5 | 5 | 久保まな | スズキ | 155 |
- | 6 | 4 | 本田七海 | ヤマハ | 118 |
- | 7 | 8 | 菅原悠花 | スズキ | 102 |
- | 8 | 25 | 高橋絵莉子 | ![]() | 93 |
- | 9 | 7 | 勝股七海 | ![]() | 91 |
- | 10 | 11 | 金尾里香 | ![]() | 86 |
- | 11 | 18 | 鈴木優那 | ![]() | 83 |
- | 14 | 16 | 川井麻央 | ![]() | 65 |
▼ | 15 | 13 | 佐藤鈴夏 | ![]() | 59 |
- | 16 | 12 | 鈴木麗菜 | ![]() | 56 |
- | 17 | 20 | 佐々木奈津美 | ![]() | 53 |
▲ | 18 | 35 | 清水夕稀 | ![]() | 46 |
- | 25 | 53 | 小野彩葉 | ![]() | 12 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
- | 1 | 1 | 大倉由揮 | ヤマハ | 421 |
- | 2 | 65 | 大城魁之輔 | ![]() | 298 |
- | 3 | 4 | 石浦優 | スズキ | 256 |
- | 4 | 79 | 大石一斗 | カワサキ | 246 |
▲ | 5 | 5 | 松本直人 | ![]() | 181 |
- | 6 | 28 | 西垣魁星 | ヤマハ | 172 |
▲ | 7 | 57 | 町田旺郷 | ヤマハ | 171 |
▼ | 8 | 62 | 下村里駆 | ハスクバーナ | 169 |
▼ | 9 | 40 | 小野千成 | ![]() | 163 |
- | 10 | 69 | 林憂人 | スズキ | 151 |
▲ | 11 | 74 | 児玉伯斗 | ![]() | 148 |
- | 15 | 59 | 倉持陵生 | ![]() | 100 |
▼ | 23 | 41 | 竹野拓実 | ![]() | 64 |
▼ | 35 | 26 | 西元気 | ![]() | 23 |
▼ | 36 | 63 | 山口豪太 | ![]() | 22 |
- | 38 | 15 | 根岸瑞生 | ![]() | 15 |
- | 39 | 37 | 柴田夢来 | ![]() | 15 |
- | 41 | 67 | 猪飼和麻 | ![]() | 12 |
▼ | 50 | 35 | 金田洸希 | ![]() | 3 |
▼ | 52 | 94 | 奥村海 | ![]() | 1 |
コール・シーリー(優勝/優勝)
「今回が、アメリカ大陸から海外に出る最初の機会となり、その地がHondaの母国である日本だったので、とても楽しみにしていました。もちろんスポーツランドSUGOのコースを走るのも初。土曜日の朝の公式練習まで特に下見はしませんでしたが、いざ走ってみたら、とても楽しいコースでした。特にヒート1は、ちょうどレース中に風が強く吹いていたので、攻略にはタフさを求められる要素もありました。新型のマシンをレースで乗るのは今回が2度目ですが、アウトドアではこれが初めて。そういう状況の中、日本のライダーといいレースができたので満足しています。これを機会に、日本でも僕を応援してくれるファンが増えてくれるといいですね。日本に呼んでくれたHondaに感謝しています」
山本鯨(4位/9位)
「3年ぶりに全日本のレースを走りました。2013年まで日本のレースを走っていたときはIA2に参戦していたので、今回はこれまで一緒にレースをしたことがないライダーたちと走ることになり、とても楽しかったです。もちろん、日本にいるファンの方々に、自分の走りを久しぶりに生で見てもらえるという、うれしさもありました。今回は、世界選手権で使用していたのとは大きく異なる、ワークスマシンでの参戦。その高いポテンシャルに驚かされましたが、同時に自分の走りに合わせてセッティングをする時間が足りませんでした。そういう中で、チームの高い能力により、最大限に僕の走りに合う仕様にしてくれて、これが両ヒートで序盤にトップ争いができた速さにつながったと思っています」
成田亮(8位/DNS)
「ヒート1は、トップのシーリー選手がリードを拡大し始めたので、なんとかもう一度見せ場をつくりたいとがんばったところで、ミスをして転んでしまいました。無事にシリーズタイトルを獲得できたのでよかったです。本当なら、前戦で決めてしまいたかったのですが、終わってみれば一つの目標にしていた勝率50%もギリギリでクリアしていました。終盤はケガとの戦いでしたが悪くないシーズンでした。ケガをした足が腫れるのを覚悟で、今日は祝賀会を楽しませてもらいます。それから、このレースでスズキの熱田(孝高)選手が現役を引退しました。熱田選手は、幼いころから僕にとって最大のライバルであり続けました。強いライバルがいることで、自分も速くなれたと思います。熱田選手、お疲れさまでした」
芹沢直樹 | Team HRC監督
「チーム監督としては、ダブルタイトルの獲得にうれしさと安堵を感じていますが、同時に誇らしくも思っています。最大限の努力をするというのは、Team HRCに限らず全チームに共通していることですが、各クラスに一人ずつというミニマムな構成で両クラスを制するというのは、努力に加えて我々が優秀であったという証だと思うからです。これはライダーはもちろん、メカニックやスタッフなどチームに携わるすべてのメンバー、そしてマシンとこの開発に関わってきたすべての関係者にも当てはまることだと思っています。この最終戦だけを見ると、シーリーの参戦によって成田の闘争スイッチが入ったことで、本来は転倒が非常に少ないライダーがまさかのミス。それでも、足を痛めながら最後まで走ってこのヒートでタイトル獲得を決めてくれたので、チームとしても助けられました。逆に能塚は、ヒート1で決めてくるとは正直思っていなかったのですが、非常に走りがよく、期待以上のものでした。チャンピオンがかかった大会で両ヒート優勝というのは、なかなかできることではありません。山本は期待に対して結果は厳しいものとなりましたが、シーズン中とは異なるマシンを駆り随所で速さをみせてくれました。シーリーは、さすがとしか言えない速さをみせてくれたので、会場に訪れた方々も楽しんでいただけたと思います。一年間、Team HRCを応援し、あるいは支えてくださった皆さんに感謝しています。ありがとうございました」