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日本 近畿・名阪スポーツランド
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ROUND
#02
APRIL 08, 2007
第2戦 近畿・名阪スポーツランド
リザルト ポイント

IA1ヒート2では、熱田がドラマチックな逆転勝利! 平田はIA2両ヒートで2位表彰台!

第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO

2007年4月8日(日)・決勝
会場:名阪スポーツランド
天候:晴れのち曇り
気温:17℃
コースコンディション:ウエットからドライ
観客:1万4574人

今季第2戦は、昨シーズンと同じく奈良県にある名阪スポーツランドで開催された。予選が行われた土曜日は、午後を中心に本格的な雨模様。しかしこの雨は、日付が変わるころには完全に止み、決勝日午前中は暖かな日差しにも恵まれた。

第1戦 SUGO・スポーツランドSUGO

土曜日の雨量が多かったため、決勝日朝は、コースは水を含んだ状態。ただし、サンド質で水はけがいいこともあり、徐々にベストコンディションに変わっていった。レイアウトは、昨年までとほぼ同様。決勝日は各所に深いワダチが発生し、ライダーを苦しめた。

今季、HondaファクトリーチームのTEAM HRCからは、熱田孝高と増田一将がIA1、平田優がIA2に参戦。マシンは、IA1がCRF450R、IA2がCRF250Rとなっている。なお今大会では、SEKI Racing MotoRomanの勝谷武史(Honda)が、IA1の予選をトップで通過して決勝へと臨んだ。

▼IA1(450/250)ヒート1
熱田、増田ともスタートで若干出遅れ、増田が8番手、熱田が9番手でオープニングラップをクリア。2周目に熱田が増田をパスし、その後はランデブー走行で着実に順位を上げていく展開となった。そして4周目には、6番手走行中の勝谷にこの2人が追いついた。

ところが勝谷は、次周のフープスで転倒。この際に肩を脱きゅうし、そのままリタイアとなってしまった。一方の熱田と増田も、前半は思うようにペースが上がらず、さらに熱田にはエンストにより順位を落とすミスも出てしまい、5、6番手での走行が続いた。

しかし熱田は、11周目に増田を再び抜いて4番手に浮上するとペースアップ。熱田に引かれるように、増田もラップタイムを縮めた。そして、ラスト4周のところで熱田が3番手、残り2周のところで増田が4番手へと浮上。熱田は、2番手の小島庸平(スズキ)に最後は約0.4秒差まで接近しての3位、増田は4位でゴールとなった。

▼IA1(450/250)ヒート2
熱田が抜群のスタートを切り、1周目を小島に次ぐ2番手でクリア。3番手にはHonda DREAM RTの高濱龍一郎が続き、また増田も7番手の好位置からレースをスタートした。ところが2周目に、増田は転倒を喫して26番手まで後退。さらにその次周にも、他車の転倒に巻き込まれて再び転倒してしまった。

序盤のトップ争いは、熱田が小島の背後につけ、さらにこの2台を高濱がピッタリと追走する展開。ここから、6周目に高濱が成田亮(ヤマハ)に抜かれて4番手に後退。熱田は7周目に小島をパスし、トップへと浮上した。ところが成田が追いついてきたので、熱田は12周目に成田を前に出した。

レースは、熱田が成田を追う形で終盤へと突入。再逆転のチャンスをうかがう熱田は、さまざまなラインを試しながら、最終ラップまで2番手キープを続けた。そして、ゴールまで残りわずかというフープスで勝負を仕かけ、再逆転に成功。そのままゴールラインを駆け抜け、熱田が今季2勝目を飾った。なお、高濱は最終ラップに1つ順位を落として6位、増田は懸命に走行を続けて15位でフィニッシュした。

▼IA2(250/125)ヒート1
まずまずのスタートを決めた平田は、1周目4番手からトップを目指した。しかし、トップの釘村忠(ヤマハ)と新井宏彰(カワサキ)が序盤からハイペースで逃げるのに対し、最初の3周は前のライダーにさえぎられてスローペース。それでも平田は4周目に、釘村の転倒もあって一気に2番手に浮上。約7秒先を走る新井を追った。

そして、7周目にはこのヒートの自己ベストラップタイムを記録。ところが平田は、この次周以降は思うようにタイムアップを図ることができず、レース後半になると、新井との間隔はジワジワと開いてしまった。結局、レースはこのままゴールを迎え、平田は新井に次ぐ悔しい2位でのフィニッシュとなった。

▼IA2(250/125)ヒート2
平田は、1周目を6番手でクリアするも、またしても序盤は遅いライダーの集団に阻まれたため、ゆっくりと順位を上げていく展開。ようやく4番手に浮上した4周目の段階で、トップを走る新井との差は10秒以上と、非常に厳しい状態となってしまった。それでも、前がクリアになった5周目以降、平田は驚異的なラップタイムで走行を続けた。

そして、6周目には最速ラップを記録して3番手、8周目には2番手へと浮上。この時点で、トップとの差は約6秒にまで縮まっていた。ところがその次の周、平田はまさかの転倒を喫して3番手に後退。すぐさま再スタートを切り、12周目に2番手に再浮上した後もハイペースでトップを追ったが、新井に約5秒差まで詰め寄ったところでゴールとなった。

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COMMENT

コメント

Yoshitaka Atsuta 熱田孝高(IA1・3位/優勝)
 

「ヒート1は、スタートが悪すぎました。グリッドを選ぶときに、ここがベストと思ったら全然ダメでした。しかも、昨日の雨で速く走れるラインが限られてしまっていたので、レース前半は追い上げもできませんでした。でも、そんな中でも前にどんどん行けるようじゃないとダメですね。途中でエンストするミスをしてしまったこともあって、最後に小島選手を抜けなかったのが、なにより悔しいです。ヒート2はスタートもよくて、小島選手が元気だったので後ろで様子を見ていたら、成田選手が来たので、とりあえずトップに立ちました。ところが、これまたリズムがイマイチ合わなくて、仕方がないので成田選手を前に出しました。そして走りを立て直し、事前に3周くらい練習しておいて、フープスで気合のパッシングをしました。狙い通りでしたね。第3戦のコースは苦手なので、たくさん練習しておきます!」

Kazumasa Masuda 増田一将(IA1・4位/15位)
「ヒート1は、スタートで出遅れてしまったので、とにかく追い上げることだけを考えて走っていました。ただ、コースが追い上げには不利な状態で、上のほうにいくまでに大分時間を使ってしまいました。序盤に離されてしまった分の差が、最後まで詰まらずに4位、という感じのレースでした。ヒート2は、1回目は単独でハイサイドを起こして転びました。そしてなんとか再スタートしたら、その1周後に前で2台が絡んで転倒したんです。僕はジャンプを飛んでいたので避けきれなくて、そのまま突っ込んで転倒してしまいました。そのときに、バイクの上にカラダが落ちてしまい、痛くてしばらく動けませんでした。レースが終わった後も、でん部などがすごく痛い状態です。ただ、これで次のレースまでちょっとインターバルがあるので、まずはゆっくりして身体を治したいと思います」
Yu Hirata 平田優(IA2・4位/2位)
「悔しいです。ヒート1は、ちょっと硬くなってしまいました。レース中盤にはミスも出て、トップに逃げられてしまいました。ヒート2は、走りそのものは本来に近かったと思います。ただ、レース中盤に追い上げていったら、思ったよりも急激に前との差が縮まったので、これで逆に勝負を焦ってしまいました。もっと速く、もっと速く……と思ってしまい、ミスをして転んでしまいました。そのあとは相当苦しかったのですが、とにかくがんばって走るしかないと思っていたら、なんとか最後までハイペースで走り続けられました。それだけに、悔やまれる転倒でした。まだHondaに来て1勝もしていないので、今はとにかく勝ちたい気持ちでいっぱいです。本当はここで2勝するつもりでしたが、達成できなかったので、次の関東大会こそ勝ち星を取りにいきます!」
Seita Watanabe 渡部誠多
  TEAM HRC 監督
「熱田は、ヒート1は少なくとも2位には入れたレースでした。次からは、このような取りこぼしがないようにしていきたいと思います。ただ、ヒート2で見せた勝負強さやしぶとさは、大いに評価してあげたいと思います。また増田は、今回は事前テストからタイムも出ていたのですが、レースウイークに入ってからの流れが悪かったかなと思います。結果が出ていないだけに焦りが生じ、ちょっと噛み合っていないのかもしれません。焦らずに、でも早い時期に自分のリズムをつかめるようにしていきたいです。平田は、結果こそ2位が2つでしたが、開幕戦よりも確実に新井との差は縮まっており、ヒート2では圧倒的なタイムも出せています。あとは、30分のレースが組み立てられれば、まったく問題ないでしょう。まだ若いライダーなので、これからどんどん伸びていくと思います。ただ次の関東大会だけは、Hondaとしてはホームと言ってよいコースなので、IA1もIA2も、絶対に負けられません!」
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RESULT × POINT

決勝リザルト

IA1:ヒート1
ROUND
#02
APRIL 08, 2007
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 982 成田亮 ヤマハ 19 33:27.803
2 44 小島庸平 スズキ 19 +00:08.01
3 1 熱田孝高 Honda 19 +00:08.41
4 4 増田一将 Honda 19 +00:20.89
5 15 北居良樹 スズキ 19 +00:25.75
6 5 出原忍 ヤマハ 19 +00:44.63
13 8 高濱龍一郎 Honda 19 +01:21.66
14 22 小方誠 Honda 19 +01:22.67
15 54 芹沢直樹 Honda 18 +1Lap
18 23 沼田誠司 Honda 18 +1Lap
19 27 片平竜英 Honda 18 +1Lap
22 61 杉山和起 Honda 17 +2Laps
24 31 池田孝宏 Honda 17 +2Laps
25 83 太田幸仁 Honda 17 +2Laps
RT 955 勝谷武史 Honda 5 DNF
IA1:ヒート2
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 1 熱田孝高 Honda 19 33:09.944
2 982 成田亮 ヤマハ 19 +00:00.59
3 44 小島庸平 スズキ 19 +00:52.99
4 9 加賀真一 スズキ 19 +01:03.04
5 5 出原忍 ヤマハ 19 +01:06.96
6 8 高濱龍一郎 Honda 19 +01:09.86
9 22 小方誠 Honda 19 +01:20.98
14 54 芹沢直樹 Honda 18 +1Lap
15 4 増田一将 Honda 18 +1Lap
19 27 片平竜英 Honda 18 +1Lap
20 23 沼田誠司 Honda 18 +1Lap
22 61 杉山和起 Honda 18 +1Lap
24 31 池田孝宏 Honda 17 +2Laps
26 94 片倉久斗 Honda 17 +2Laps
28 83 太田幸仁 Honda 17 +2Laps
IA2:ヒート1
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 331 新井宏彰 カワサキ 18 32:42.543
2 197 平田優 Honda 18 +00:09.43
3 42 井上眞一 カワサキ 18 +00:32.61
4 102 釘村忠 ヤマハ 18 +00:34.51
5 101 小島太久摩 ヤマハ 18 +00:34.56
6 48 星野裕 スズキ 18 +01:10.17
12 51 中堀敏宏 Honda 17 +1Lap
13 45 深谷広一 Honda 17 +1Lap
15 16 辻健二郎 Honda 17 +1Lap
20 74 谷本功志 Honda 17 +1Lap
26 107 佐々木雅規 Honda 16 +2Laps
27 99 黒澤良太 Honda 16 +2Laps
RT 55 星野優位 Honda 12 DNF
RT 110 小西龍馬 Honda 8 DNF
IA2:ヒート2
 
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 331 新井宏彰 カワサキ 19 33:29.726
2 197 平田優 Honda 19 +00:04.63
3 101 小島太久摩 ヤマハ 19 +00:35.75
4 102 釘村忠 ヤマハ 19 +00:36.62
5 41 尾崎友哉 ヤマハ 19 +00:56.75
6 48 星野裕 スズキ 19 +00:57.56
10 45 深谷広一 Honda 19 +01:16.39
13 51 中堀敏宏 Honda 19 +01:47.64
17 16 辻健二郎 Honda 18 +1Lap
21 99 黒澤良太 Honda 18 +1Lap
27 74 谷本功志 Honda 17 +2Laps
28 110 小西龍馬 Honda 17 +2Laps
30 107 佐々木雅規 Honda 17 +2Laps
RT 55 星野優位 Honda 11 +8Laps
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暫定ポイントランキング

IA1
 
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 成田亮 ヤマハ 94
2 熱田孝高 Honda 92
3 小島庸平 スズキ 71
4 高濱龍一郎 Honda 54
5 加賀真一 スズキ 54
6 出原忍 ヤマハ 54
8 増田一将 Honda 52
11 小方誠 Honda 40
15 勝谷武史 Honda 26
17 芹沢直樹 Honda 16
22 沼田誠司 Honda 8
23 片平竜英 Honda 4
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IA2
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 新井宏彰 カワサキ 100
2 平田優 Honda 84
3 釘村忠 ヤマハ 76
4 須田純 カワサキ 62
5 小島太久摩 ヤマハ 62
6 井上眞一 カワサキ 61
9 中堀敏宏 Honda 43
10 深谷広一 Honda 41
13 星野優位 Honda 22
20 辻健二郎 Honda 11
23 芹沢翔悟 Honda 5
29 谷本功志 Honda 1
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